arisize room

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小さなあったかい手 +4




          静かな夜の大学で

          笑い声が響き渡ってた。

          ジャズに包まれながら

          また、こんな時間が訪れるかなって期待してた。

          これが最後なのかなって思ったら急に寂しくなった。

          大切な友達だって大きな声で伝えるために

          貴女の小さなあったかい手を

          絶対に忘れたりしないからね。






              『ソドム』


              打ち捨てられたソドム
              横を通ってった女もソドム

              2つのペルソナを使い分け
              雑踏に溶け込むのだ

              何も見えてなどいない
              ヒカリもホントウもジンセイも
              ソドムに冒されている

              裏切りというソドム
              降り出したばかりの雨もソドム

              4つのソネットも紡ぎ出し
              嘘を奏で出すのだ

              塗りつぶしてしまえばいい
              ユメもミライもカンセイも
              ソドムに冒されている

              ―あの虹もソドムなんだ・・・






            『私の母へ』



            前略、ごめん下さいませ。

            私は、あなたが嫌いです。

            私を認めようともせず
            他人の子供ばかりを褒め
            私の事などきちんと見ていませんでしたね。
            見ていても悪いとこばかりで
            更に、比較の対象になったでしょう。

            私は、あなたに褒めてもらいたくて
            イイ子にしていたけれど
            それが当たり前のあなたには
            無理が映らなかったようですね。

            今では、自己嫌悪の塊です。
            自分を否定するのが得意になりました。
            自分で自分を決められなくなり
            周りに評価を委ねるようになりました。

            その頃からでしょうか。

            私は、不安定な人間になり
            真綿で首を絞めるように
            少しずつ、自分を壊し始めたのです。
            傷つく程度に・・・
            大事にならない程度に・・・

            きっと、今でも私を見るのは嫌なのでしょう。

            今の私は、害でしかないのでしょうから
            兄の方がよっぽど大事なものなのでしょう。

            私を私で比べてくれない。

            これからもあなたを嫌いになっていくでしょう。

            これからも私を好きにはなれないでしょう。

            思い通りにならない人形を
            可愛い、可愛いと撫で回し
            壊していくつもりなんでしょうね。

            もう一度言います。


            私は、あなたが嫌いです。


            では。


                               かしこ






                ゆっくりと眠りに落ちる

                ゆらりゆらりと距離は縮まる

                少しずつ・・・

                少しずつ・・・

                肩が触れて

                髪が触れて

                私に届いた


                尊敬と信頼と友情と愛情とが混ざって

                何だか胸が暖かくなっていく


                思ったよりも柔らかい髪が

                拒むことなくここにあるから

                頭を傾けて考えてしまった


                『世の中は楽しい事が沢山ある』


                あなたの言葉を繰り返して

                私の言葉に替えていた


                激しい雨とはウラハラに

                これからもずっと

                あなたが笑っていてくれますように、と

                そっと祈ってみる


                ―もうそろそろ、朝が来る。






               『思い出して』


               おはようの
               掛け声さえない
               眩しさの中で
               あなたの泣きそうな顔を思い出しては
               楽しい事を探してみた

               あなたの泣きそうな声を思い出しては
               楽しい事を目指してみた

               楽しい事を思い出してみた





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