脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウム

脂肪酸ナトリウム と 脂肪酸カリウムの特性


手作り石けんの作り方から

石鹸の作り方、

油脂  +  アルカリ水  = 石鹸 + グリセリン

石鹸は、界面活性剤のことだというのはお話しました。
で、この手作り石けんの場合その界面活性剤が脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムになり、合成界面活性剤とは明確に違うということをお話しました。


では、この脂肪酸カリウム や 脂肪酸ナトリウム がどこから出てくるのかお話します




手作り石けんで使うアルカリは、苛性カリ 又は 苛性ソーダ

手作り石けんを作るとき、昔は灰などを利用してアルカリ水を作っていたようです。
現在は、正確なアルカリの量が計りやすい、苛性カリ か 苛性ソーダを使います

苛性カリ  =  水酸化カリウム(KOH)

苛性ソーダ = 水酸化ナトリウム(NaOH)


のことをさしているのです。


油と一緒になると、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムができる!

油とは、一体なんぞや・・・

化学的にいうと、

グリセリンに3つの脂肪酸がくっついて油分子を作っているのです。

この3つの 脂肪酸 と  水酸化ナトリウム 又は  水酸化カリウム がくっついて、 脂肪酸ナトリウム、と、 脂肪酸カリウムになるわけです。

そしてグリセリンが残るということになります。



合成界面活性剤と石鹸の違いは・・・。

界面活性の働きにあります。
石鹸は、アルカリ性である時に界面活性をします。
つまり、 アルカリであるから、油とくっつき汚れを落とすことが出来る のです。

そして肌は弱酸性と知られていますが、この弱酸性に触れた時点で汚れを分解し、界面活性剤も分解してしまいます。

また、高濃度でも肌から侵入することはありません。

石鹸は簡単に分解されます。
24時間後には水と二酸化炭素に変わってしまい、環境にも悪い影響は殆どありません。
石鹸カスさえ、微生物の餌になってしまうようです。

それに比べて、合成洗剤はどうでしょう。

まず、良く見かける「弱酸性」の言葉。
弱酸性の石鹸は弱酸性で界面活性するということを含みます。
よって、弱酸性の皮膚から浸入することも多く、肌に優しいかは疑問です。

また、どれだけすすいでも、残留し、分解されにくく、河川への汚染など深刻です。

合成洗剤は汚れが簡単に良く落ちるものも数多くあり、便利であります。

けれど、それは、いくら「肌にやさしい」といっても、合成洗剤である限り、そうとは言えないと私は思います。


手作り石けんは、どんなに寝かしても、油を工夫しても、弱アルカリにしかなりません。
それは、アルカリの力で汚れをおとすから、アルカリであるから肌への侵入はなく、分解されやすくなるのです。




苛性カリ と 苛性ソーダの使い分け

補足として述べますが、苛性カリ、と苛性ソーダの使い分けは、

固形石鹸を作るとき・・・苛性ソーダ
液体石鹸を作るとき・・・苛性カリ

手作りレシピを作る際、鹸化価というのがあります。
この鹸化価は、油1000ミリグラムに対して必要な苛性カリの量になります。



さて次は・・・

   良い石鹸作りに欠かせない、 油と脂肪酸のお話 です


>>参考文献
オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る
肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32
油屋さんが書いた食用油の本
アロマテラピーコンプリートブック(上巻)
界面活性剤 (HP)

石鹸作りを通して学んだ多くのことを解説しています。
教室にも通っていますが、ほぼ独学なので、思い違い等の場合もあります。
見識のある方で、ご指摘等ある場合は、メールにてお知らせくださると嬉しいです。


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