日本でもいろんなセラピーが流行ってきているので、そのうち「 ホメオパシー 」に興味を持つ方も多くなると思います。イギリスはホメオパシーの研究はチャールズ皇太子も積極的に関わっているぐらいですので、大学や病院等でいろんな研究がされています。
でも私は個人的な意見では、日本・イギリス両方の西洋医学のど真ん中で勉強していたのもあって、まだホメオパシーの有効性や存在にはちょっと懐疑的です。
なぜか?
その前に、ちょっとホメオパシーをあまりよく知らない方にも簡単に少しご説明。ホメオパシーは今から200年ぐらい前に、ドイツ人医師ザームエル・ハーネマンによって始められたそうです。薬と同じように、治療はレメディと呼ばれる物質を溶かした、小さな砂糖粒状のものを服用します。
このレメディは自分の体にとっての毒をかなりの少量で服用します。理論としては、この毒に対して体の抵抗を意図的に起こすことによって、自己治癒力や生命力を高め、本来の自分のいい状態へと軌道修正させるらしいです。
レメディ は、10倍~100倍に物質を希釈して震盪(よく振ること)しているそうです。どのぐらい振るかというと、6回~1万回。手作業で振れそうで、振れないぐらいの限界の回数ですよね(笑)。もちろん機械で生産されていると思うのですが。
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でもここで私の最初の疑問。
微量な毒を服用するのですから、希釈はもちろん必要だと思うのですが、希釈しすぎて、原成分がその一粒のレメディーの中に1分子も含まれないこともあるそうです。計算上。
店頭で売っているものが実は原成分の分子が何も含まれていないと思うと、「???」って思ってしまいませんか?ホメオパシーの理論では、反対によく希釈・震盪したものの方が、効果が高く良い部分に作用されるらしいです。
そして、そのなかにはエネルギーが含まれているそうです。希釈液と原液がであうことで、治癒エネルギーを持つようになるとか・・・(ちょっと解釈が違っていたらごめんなさい)。要は希釈してもエネルギー的なものが粒に拡散しているので有効だと。うーん。この時点で多分、100人に40人ぐらいはうそ臭く思えてくるのではないかと思います。
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それに、もうひとつの疑問。
私もそうでしたが世間でも「ホメオパシー=毒をもって毒を制す」のような減感作療法的な印象がありました。だから当初は有効であるかもと思うこともありました。減感作療法はアトピーなど皮膚疾患を持っている方は病院などで聞かれたことがあるかもしれませんが、これは薬理学的にも医学的にも有効だと実証されて免疫・アレルギー治療として使われています。
でもこのホメパシー理論はエネルギーが関与してますから、薬理学や毒物学に照らし合わすことができず、この減感作療法とは違うことを認識しないといけないと思います。もし薬局で、「この薬にはエネルギーが注入されています」と言われたら、どこか宗教関係?って思ってしまいませんか?
ホメオパシーが有効であると立証する論文は毎回ランセットにもよく掲載されていますが、反対にまったく有効ではないという論文もよく掲載されています。しかし多くの論文がプラセボを使った論文多く、心理的なもの以上の効果が証明されているのは、私の知る限りではないように思います(あったら誰か教えてくださいね)。
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ここまで読まれた方は、ホメオパシーを信じなくなるかもしれませんが、12月の最新のランセットにホメオパシーの有効性がみられたという論文が掲載されました。
論文を書いたのは英国ホメオパシー界で今をときめくデービット博士。彼はBristol Homoeopathic Hospitalで研究をしながら、英国ホメオパシー協会の会長でもあります。私の大学院の教官の友人らしく、よく講義でも話がでますが、有効と有効でない論文も多くて難しい立場らしいです。
この論文は6年にわたるブリストルホメオパシー病院での臨床結果に基づくもので、6500人のデーターをとったとか!かなりすごい気合の入れようですね(笑)。それによると慢性的な疾患を持っていた患者の70%がトリートメントの後、ポジティブな健康に好転したと。湿疹から更年期、関節炎等を持った患者が対象だったそうです。
これは子供にも有効だったそうで、16歳以下の子供の89%が改善し、75%が”よくなった””前よりもよくなった"と言っているそうです。時間があれば全文読んでみたいと思います。
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結論から言って、私はホメオパシーには今は懐疑的ですが、研究が進んで有効であるともっと実証されるようになれば使ってみるのもOKではと思っています。
いろんな西洋医学や東洋医学を試しても、治癒しない場合に、ホメオパシーを使ってみるのもいいかとも思います。末期がんを患っている方や、重度のアトピーをもったお子さんに取ってみれば、ホメオパシーが一種のプラセボ的な安定剤にもなる場合もあるので、そういう場合には有効だと思います。
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