法喜が語る

法喜が語る

インドネシア巡礼

ライステラス

タイに居るうちにインドネシアに行こうと思い立って、気が付いたら既に航空券を握っていた。インドネシアといえばガルーダインドネシアである。ムスリムの国なのにガルーダなのは気にしないとしておいた方が、今のところいいだろう。ドンムアンへは面倒なのでカオサンからお手軽エアポートバスで60バーツ。タクシーでも200バーツ切るのだが、カオサンにいると200バーツは高額に感じる。ドンムアンへはしっかり2時間前に到着。しかし飛行機がなんと2時間遅れ。流石にガルーダ出だしから好調である。なぜかというと、時間はちょうど昼時お食事クーポンをくれたのである。けれど私はあまりお腹はすいていなかったので、カルボナーラ半分は残してしまった。クーポンを使うにもカルボとコーラじゃまだ余裕があるから水も買えと無理矢理買わされた。といってもただなのだが。2時間時間が空くととてつもなく暇である。さっさと出国して中で寝ようと考えた。あいにく荷物は3キロぐらいしかないのだ。海外に行く格好ではない。チケットカウンターで荷物は無いというと不思議な顔をされたが、事実ないのだからしょうがない。シンガポールについた頃は既に日の入り。シンガからジャカルタは暗闇の飛行だが雷がかなり光っていた。インドネシアも雨季なのだろうか?ジャカルタの飛行場は閑散としている。私はインドネシアはビザ無し90日という情報しかしらない。なんせ私の持っているガイドは98年版。25ドル払って30日なんて寝耳に水である。日本円も、ドルも、ビザカードもない。持っているのはバーツである。さてどうするのかと思ったら、係員が私といったんゲートをくぐり銀行へ行って両替。そして戻って入国手続き。バーツはインドネシアでは存在感がうすい。
見知らぬ国に夜つくのは不安である。空港から町中までの移動は緊張する。ジャカルタのスカルノハッタからはエアポートバスで安宿街に近いガンヒルに向かった。途中怪しい店が川沿いにあるのを横目に、ビルが立ち並ぶ中心地に。バスを降りたガンヒルはなんと立ちんぼがいる。インドネシアの街にたって最初に立ちんぼに話し掛けられるとはおもわなかった。それなりも居るが、話し掛けてきたのはおばさんである。ここはまずしかとして、タクシーをひろいにいく。当初の予定ではジャカルタで1泊するつもりだったが、なぜかそのままボロブドールへ行く長距離バスターミナルにタクシーを走らせた。インドネシアのルピアは桁が多い。タクシーメーターも中途半端な上がりかたをしない。バスターミナルまで200円弱だったが、ルピアでは1、5万。4000から1、5万まで上がっていくメーターはきがきではない。またバスターミナルがタイみたいに整備されていなく一苦労。バスを探すにも言われるままに、男からチケットを10万ルピアで買う。ボロブの基点になるジョクジャ行きは無いというのでソロ生きのバスに乗る事に。しかしチケットをみたら6万ルピア既に手数料が4万も取られていた。その上チップをよこせと言ってくるからインド人と同じである。インド人は道を教えるだけでチップをもらえると思っている。日本で生活している者にとっては到底理解しがたい行為だ。バス停でたむろしている輩も、ただバスの所を教えてもらうだけでお金を請求する。概してムスリム、ヒンドウーなどの宗教を信じている人たちは気持ちでサービスするという事をしない。サービスイコールお金の公式があるので、これらの国を旅行するのは疲れる。バスもタイ以下。道路も整備されていない。タイの主要道路は2車線しっかり作られているが、インドネシアはそこまでインフラがしっかりしていない。東南アジアの国を旅するとタイがいかにしっかりした国かがわかる。
バスは最初立っている人も居たが、すぐに立っている人たちは降りていった。客と切符売りの小競り合いや物売りのしつこさなどあったが、すぐに夜行バスの雰囲気に。バスの外はどしゃ降り雨。どこかで止まることなく走りっぱなしだった。明け方起こされた所は、周りになんにもないところだったので、そのままソロまで行く事にした。インドネシアは非常に緑が多い。かといって空気がおいしいわけではない、それよりも排気ガスの方が多いからである。ソロのバスターミナルでデンパサール行のチケット買ったら手持ちの金が無くなった。ATMを探したがどこにもない。バスターミナルは町はずれ。それでもATMがあってもいいと思うのだが。はじめ待合室で5時間近くもある待ち時間を少しずつ削ったがそれでも暇の上にひもじい。トイレに入るにもルピアがないので、バーツである。出された方はびっくりしていたが無いのだからどうしょうもない。空腹との戦いでフラフラになりバスを待つが定刻になってもバスはこない。やっと来たバスは思ったよりまともで安心。しかも出発してすぐ、少ないながらも軽食が出たので、かじりついてしまった。それでも空腹はおさまらない。しかしさらなるラッキーな事に夕食がついていた。夜中ついた、レストランは品数こそ少ないが、ビュッヘだったのだ。思わず2回取りに行くところだったが、下手に食べ過ぎて下痢しても大変なので。腹8分目にしておいた。後は眠るばかりである。途中何回か目が覚めたが、すぐに記憶を失う。デンパサールには途中フェリーを使わなければ海をバスごと越えられないのだが、何も感じずバリ島にわたっていた。バリは沖縄みたい。まったくジャワ島とは異なる世界である。バスターミナルに着いたのはいいがやはりATMがない。銀行が近くにあったので両替しようとしたが断られた。ふと財布に手をやると。ひやあせもの。財布が無いのである。すぐバスに戻って探したら、椅子のしたに落ちていた。もし椅子の上だったら間違いなくなくなっていただろう。一応ラッキーである。タクシーを捕まえ、両替に向かせるが俺がウブに行くというと、両替にではなくウブに向けて走り出した。しかもメータータクシーなのに、メーターを使わない。ウブに着いたのはいいがバーツを交換できるところがすくない。レートもあったもんじゃないが、しょうがないので両替。そこでタクシーはエックス万ルピアよこせと行ってきた。エックスってなんだ。どうやら英語らしいが、私は多分シックスと言ってるのだろうと思い了解して、ホテルへ向かった。しかし違うホテルで降ろそうとするので、どこにファミリーハウスがあるのかと強くいうとちゃんと連れていってくれた。エックスとはエイトだったらしく、いくら言ってもひかないのでしょうがなく払う事に。でもちゃんとメーターを使えば6万以下。でもなぜか料金用を持っていてそこには8万と書かれていた。タクシーはやはり流しが一番という事を実感。しかし地球の歩き方にはブルーバードは安心と書いてあった。おかしい?ブルーバードって日産の車かとおもっていたら、どうやら車種でなく、会社名という事が後日判明。そうならそうとガイド本なんだからしっかり書いて欲しい。
田んぼ道を抜けて坂を何回か通ってウブに着いた。ファミリーハウスはガイドにもかなり良くかかれていた。実際きれいに手入れされている。はじめ一人なのにスイートに通されたのには焦ったが1000円ぐらいの部屋に決めた。朝食、軽食、コーヒーにお湯シャワー、蚊取り線香などついて1000円なら安いだろう。初日まで朝食を出してくれた。私はバスで2泊メチャクチャ疲れていたのでまずはシャワーを浴びた。そしたら玄関先で日本人と宿の女性がいて書類に書いてくれといってきた。宿の女性は日本人に日本語で言ってるのに、私には日本女性を通して話し掛けて来る。不思議な光景である。そこまでシャイなのだろうか。
日本人女性は少し前までチェンマイにいたらしいので少し会話をしてから、私は朝食を食べ読書をして休んだ。夕方自転車を借りてライステラスへサイクリング。それにしても坂が多い。モンキーフォレストは思ったより猿は少ないが、落ち着いた場所ですがすがしかった。夕方一食だいたい4000から6000ルピアの食堂で食べた。夜は読書してお休み。このゲストハウスは日本語の雑誌、漫画、小説などあって意外によかった。翌日タイバーツのレートをみて歩いたら1バーツ100から200ルピアととんでもない差があった。どうやらバーツはあまり重要でないらしい。いずれもバーツから両替するととてつもなく損することだけはわかった。
キンタマーニ
キンタマー二ツアーは前日申し込んだツアーは私だけで、もう一つのキンタマー二に行くのが2人居るから、そっちに代わらないかと薦められた。料金は差額が生じて1万ルピア高いツアーだが、差額は払わなくても良いといわれたのでラッキーだ。キンタマーニ全くふざけた名前だが、バリきっての景勝地らしい。最初象の洞窟をみて、聖なる池にいった。聖なる池は沐浴風景もみられいいシャッターチャンスがある。コーヒープランテーションに寄るが、イメージとは違い売店みたいである。キンタマーニの景勝を見た後はランチ。ランチは含まれていなくビュッヘ形式のレストランに連れていかれる。普段私は4000ルピアの焼き飯や焼きそばを食べていたが、なんとここのビュッヘ7万近くとられてびっくり。いつもの10倍の値段を払ったのに味はイマイチなんて。寺は儀式の日らしくガイドがいないと中がみれないと言われたが、ガイドも適当な奴だとさっさと帰ろうとするのでしっかり交渉した方が良い。キンタマー二ツアーは1000円弱で一日観光出来るので意外によかった。
せっかくバリに来たのだから、ビーチもみてみたい。そこで翌日バスでサヌールに足を運んだ。しかしビーチには人などほとんどいない。ビーチに面したホテルは大体プール付きなので、プールサイドで寝転んでいる人の方が多い。ビーチはあくまでも景色となしている。実際藻が浮いていてあまり奇麗なビーチではない。
私はサヌールのビーチを端から端まで歩いてみたがどこも同じような感じがする。サヌールはビーチで遊ぶというよりは、ホテルでくつろぐ所なのだろうか。夕方ビーチはとてつもなく後退する。100メートル単位の遠浅でめちゃくちゃ遠くに人が見える。そして釣りをしている人が多いが皆同じ方面を向いてるのが面白い。日差しの強い南国の海は夕方人が集まってくる。私はなぜかシーフードカレーが食べたくなってきた。日本でジャワカレーというのがあるが、バリではカレー類はあまりお目にかからない、しかしビーチを散歩している時にシーフードカレーの看板を発見。散歩しているとだんだんよだれが出てきて、腹が空いてきた、ウブに帰る前に食べようと決心するも、どこだったが忘れてしまい見つける事ができなく、ウブにタクシーで帰る事に。サヌールでは馬鹿高いTシャツとドーナツを買っただけ。Tシャツは後で買うといって退散した店が、私が戻ってくるのを本当に待っていて、他の店が閉めているのに開けて待っていたので買う事に。バリの初めての買い物物価を知らずかなり損した。夜ご飯は宿でミーゴレンを頼んだが、それはお金がかかるからナシチャンプルにしなと言われた。訳がわからん。ま、薦めるというのでただ飯を食べる事にしたが、商売する気があるのだろうか?ナシチャンプルだってしっかりした食事なのにただというのはどういうことなのだろうか?私には良く分からん。ただ飯の後は、デザートまで出てきて満腹。私の部屋は奥の沢に近いところなので暗い道を歩く時突然足元に何か出てきてあせる。よく見たらカエルだった。朝はクモの巣に引っ掛かったりと自然があふれている。しかし部屋で蚊に刺された事はない。
私はいつも朝食はフレンチトーストだった。これにフルーツの盛り合わせとお茶が日課。コーヒーは粉が多くあまり美味しくないので2回ぐらい飲んで、飲まなくなった。バリコーヒーは粉が沈殿したら飲むらしく、コップのそこは粉だらけ。けちな私は最後まで飲もうとしてつい粉まで口に含んでしまう。
前日サヌールで肩透かしになった私はクタに行く事にした。ここはガイド本ではかなりビーチボーイやら物売りがしつこいらしい上に、日本人の風俗関係者がジゴロと遊ぶので有名らしい。クタはあらゆる道で工事をしていた。どうやら観光客が増えて水道管の増築をしているらしい。なので道は歩きにくくてしょうがない。お土産やなど店がずらっと並んでいる通りを抜けるとビーチにたどり着いた。私がビーチに着いたのは一番暑い1時過ぎ。悪名高いビーチの物売りは日陰に非難していた。そしてビーチを歩くと遠くから買うかと一回ぐらい聞くだけで、ちっともしつこくない。写真では日本人が囲まれて押しうられる場面や、ビーチに入るや否や取り囲まれて恐れおののき即退散するという事もあると書いてある本もあったが、なんということもない。渡しは悠然とビーチを歩き、サーフィンしている人や、トップレスの乳首を見る事が出来た。さてシーフードカレー。どこでも食べられると思いきや、たまたま私が入ったレストランには置いてなくてショック。こんなことならラーメン屋に入れば良かったと後悔しとぼとぼ歩いていると、葉っぱを売る売人が人目を気にせず葉っぱを見せて売っていた。なんもする事もなくサヌールへ。夕方路地裏探索していたら、上半身裸のおばあちゃんが出てきてビックリ。未開の土地の人は男も女も上半身裸が普通。カオサンの裏路地にだって胸を出して涼んでいるおばさんがいるんだから、バリにいても驚くに値しないはずだが、皺の濃さがおばあさんの人生を語ってるようで、写真を撮ろうとしたら、断られた。プロのカメラマンだったら了解を取る前に写真を撮ってしまうのだろうか?サヌールからウブへのタクシーはメーターでなく交渉だった。しかし交渉なのに5万という安い値段を言ってきたので一発で了解してしまった。昨日はメーターで5,5万だったのにそれより安いなんて、現地人価格なのだろうか?おまけに道に迷ったのでとても5万じゃ可愛そうだと思い0,5万チップであげた。ガイドによるとウブなどにタクシーで行ったら20パーセント増しと書いてあった。バスターミナルなどでたむろしているタクシーはしっかり割増料金を請求するが流しのタクシーは割増料金を取らない。しかもメーターより交渉が安いなんて。交渉といっても運転手が言ってきたのだから、ますますわからん。一般にバリの男は計算高くないから商売に向かないといわれるが、確かにそうみたいだ。夜はウブの大漁という日本料理レストランへ行った。サラダ、寿司、そばと焼酎で1400円。バリでは馬鹿だかだ。しかし焼酎にそばうまかった。

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