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2023.11.21
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カテゴリ: 観照
=== 2023.11.8 ===
南の空
9時55分過ぎに 撮りました。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
東方向の空
見える範囲では、どの方向もいい青空です。東方向の空もわずかな雲がみられる位でめずらしく晴れ上がっています。

東方向の空
15時35分過ぎに
南の空
南西方向の空
西方向の空
頭上の空

南の空
17時5分近くに 撮りました。夕暮れ時。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
東方向の空
快晴の一日の日の入りに近い頃の空の色は、やはりこのような色調を表すようです。
白鼠(銀色)に近い色合いのグラデーション。

==== 2023.11.9 ===
南の空
9時45分頃に 撮りました。快晴の日の夕暮れの空に近い色調です。晴れた日がスタート。
南西方向の空
西方向の空
             西を眺めると、軽やかなベールの様な雲が見えます。
頭上の空
東方向の空
稜線上空には雲が出ています。

東方向の空
16時10分近くに 眺めると、稜線のすぐ上に横雲が漂い、その上空は青空へと変化していました。
南の空
    
​雲の一部をズームアップ​ 。雲の形はどのようにして生み出されるのでしょう。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
午後も晴れた状態が続きました。天気に恵まれた一日です。
この後、もう一度空を撮ろうと思ってふと窓外をみるとはや薄暗くなっていました。
タイミングを逸しました。



さて、雲がたりを続けます。
真民さんの全詩集第3巻に収録された 詩集「詩国 第二集」の続きです。
                  (参照『坂村眞民全詩集 第三巻』大東出版社)
「白」と題する7行の詩 に雲が出て来ます。

 白い雲
 白い花
 白い鳥
 白はわたしの
 生御霊(イキミタマ)
 白い光となって
 散っていこう p256

「鳥のように」と題する詩 の末尾に雲が。

 漂泊流転
 雲と共に消えてゆく
 鳥のような
 わたしの一生よ p277

この詩は、冒頭「 ​ふりかえってみると/ 鳥のように飛びまわった/ わたしの人生であった​ 」という3行から始まる13行詩です。

「呼んでいる」と題する詩 の後半に、

 流水
 行雲(コウウン)
 みなことごとく
 呼んでいる     と詠み込まれています。    p308

「蒼天の美しい日に」と題する詩 まで飛びます。この詩には最初に詞書があります。
1981年昭和56年1月8日 一遍上人成道記念碑の前にて 」と。29行の長詩です。
真民さんの熊野への旅から生まれた詩です。その中に

 ああわたしの新しい出発とも言えよう
 雲一つない
 冬には全く珍しい快晴が
 一層わたしの心を歓喜させた
 わたしはここに立つ
 年来の願いを
 やっと果たすことができたのだ    と詩の半ばに詠み込まれています。  p333

「夜明けのへんろみち」と題する詩 の半ばにも出て来ます。

 風が囁きかけてくれ
 雲が呼びかけてくれ
 鳥が喜びの声で送ってくれる    と。    p364

「三願」と題する詩 の第3節に、

 雲のように
 身軽に
 生きてゆこう    と詠まれています。      p367

同じページに 「変化自在」と題する詩 が載っています。 全文引用します

 風となり
 雲となり
 鳥となり
 変化自在
 どこへでも
 だれの処へでも
 飛んでゆく
 だから悲しまないで下さい
 わたしがこよなく愛した
 タンポポも朴もわたしの分身として
 咲き続けるでしょう
 つゆくさのつゆが光るときは
 わたしも共に光っているので
 足をとどめて見つめて下さい p367

「眉月」と題する詩 の前半に詠まれています。

 雨後の空には
 一片の雲もなく
 東天に
 眉月光り
 夜が明けてゆく     と。           p371

[夜明けの詩」と題する詩 に、

 やがて茜の雲が日の出を告げ
 天地一ぱいが一大光明の詩(ウタ)となる
 ああ生命に満ちた
 このひとときの荘厳(ショウゴン)よ    とその末尾に詠み込まれています。  p397

「洞窟」と題する詩 は、空海の改名脱皮の秘密を知りたくて、真民さんが室戸岬突端の苦行の洞窟を訪ねて、そこでの体験を詠まれた詩です。その半ばに

 洞窟を出ると朝日が雲間から
 姿を現し海面を染める
 まさに大日如来の出現である   と詠み込まれています。  p404


詩集「詩国 第二集」を締めくくるのは 「タンポポ」と題する詩 です。魯迅のことを詠んだこの詩の最後の詩句が

 雲ひとつない中国の空を仰いだ   の一行です。    p412

最後に、この第二集から、 真民さんの生き方を示す詩を引用 してご紹介します。

   しんみん念偈

 フラフラするな
 グラグラするな
 ウコサベンするな
 どんな思想にも
 どんな主義にも
 振り廻されるな
 朴のように
 毅然として
 己の道を
 まっすぐに行け p316

最初の三行、この第二集に 「しんみん三針」 (p261) という独立した詩として、先に詩作されています。

   老いの尾

 木に
 老醜はないという
 老杉
 老梅
 老桜
 みなそれぞれに
 風韻
 風格
 風趣
 を持ち
 老いの美に
 光る p319


   若さ

 若さというものは
 顔ではない
 心だ
 未来への願いを持って
 今日を生きる
 それが真(シン)の若さだ p355

この「若さ」を読んだ時、私は大好きな詩の一つ、 サムエル・ウルマンの「青春」と題する詩 の一節を連想しました。三聯目に「 人は希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる 」という詩句が詠み込まれた詩です。

この第二集には、真民さん自身への思いの詩句を介して、読者にエールを送ってくれていると励まされる詩をたくさん見い出します。「自分のもの」(p208)、「特技」(p209、「こおろぎのことば」(p209)、「光と闇」(p211)、「一貫」(p211)、「捨ての一手」(p249)、「三不忘」(p249)、「三学」(p265)、「一年草のように」(p265)などは、前半から抽出してみました。その詩句はストレートに響いてくるものがあります。

これで第三巻からの雲がたりを閉じることにします。



雲の変化に戻ります。

=== 2023.11.10 ===
朝から雨が降っていました。
南の空
南西方向の空
      9時55分過ぎに 、窓際から二方向だけ撮ってみました、
       白鼠の布を広げたような雲が覆っているのは、雨が古空の一つのパターンのようです。

昼近くからしばらくは雨が止んでいました。

16時40分近くに 、改めて空を見ると、再び小雨が降っていました。
南の空
南西方向の空

断続的に小雨が降り続く一日でした。

つづく

補遺
坂村真民記念館 ​  ホームページ
  ​ 坂村真民について
一遍上人誕生の地 愛媛県松山市道後湯月町 時宗 豊国山遍照院「寶厳寺」
窪寺跡の彼岸花群生 ​  :「EEKの紀行 春夏秋冬」
一遍と時衆 ​   :「愛媛県生涯学習センター」
青春 ​   :「西村経営支援事務所」
青春の詩 ​  園長のひとりごと:「日本赤十字社徳島赤十字ひのみね医療療育センター」

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


こちらもご覧いただけるとうれしいです。
    ​ ベランダから見た雲の変化と雲がたり 掲載記事一覧表





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Last updated  2023.11.21 23:36:35
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