映画「聲の形」のレビューです。
風景:9点
岐阜県大垣市が舞台となっている聲の形ですが、主人公がどこから通っているのかは???
田園風景を自転車で走っているため、少し離れたところではあるものの、自転車で通える距離だといえる。
何かしらの重要なシーンにおいて、水の波紋をうまく使っている。
その波紋は鯉やその餌によっても表現されているが、ただ波紋だけが広がるシーンが数か所使われている。
私がこの映画で感じたこの水の波紋の使い方ですが、これも聲の形としてとらえています。
波紋は葉っぱが川辺に落ちてきても自然発生するものなので、それを聲として描いていると感じました。
そういった表現法がうまく使われています。
キャラクター:7.5点
キャラクター設定が漫画と異なる部分もあり、セリフも変えられているため、少し違和感を持ったのはいうまでもないが、うまくキャラが生かし切れていない部分も多々あり、登場人物を漫画に合わせていただけたら、もう少し違った展開もできたのではないかと思う。
物語:6点
漫画では成人式に出るまでだったのですが、映画では文化祭までで終了。
物語の中でかなり重要なファクターとなる映画コンテストの話はばっさりカットされている。
これがカットされたせいで、物語も中途半端になってしまった。
一応、物語としてはこれもありとは思うが、全く別の「聲の形」として見ないと、漫画を見た人から見るとイマイチ感が否めない。特に最後がいただけなかったです。ネタバレになるので書きませんがね。
表現(手話):9点
一番肝心な部分がこの手話の表現法でした。
作者はよく見てらっしゃるなぁと感心しました。
硝子の手話と将也の手話、佐原さんの手話、手話は手話でも表現力(顔の表情)に差があるんです。
これは手話をずっと使ってきた人、何とか会話をしようと手話を身に着けた人、手話だけで言葉を伝えている人。三者三様の表現を上手に使っています。
なかなか手話と表情とを同時に描いているシーンがなく、ここら辺はしっかりと見させていただきました。ちなみに序盤は硝子の手話に対する字幕がないので、注意は必要。
ある程度手話を知っている人なら間違いなく読める。初級卒業レベルは必要かも。
中盤辺りからはある程度、将也が解説のような形をとっているので、問題にはならない。
表現(その他の表現):6点
これはキャラクターをうまく生かしきれなかった点が大きい。
本来ならあるべきはずのシーンがなくなってしまっているため、その表現がなくなっていることにより、そのキャラが浮いてしまっているというのが、非常にもったいないと思いました。
総合評価:72点
少し厳しい評価になりました。
映画を見た人もあまりいい感じを受けていなかったようです。
中にはしょぼいと言った人まで(;´Д`)
まぁ、漫画を見なければ、あれはあれでありかなとは思うのですが、さすがに2時間程度で全部描ききるのは無理があったと思います。
ただ、手話の表現に関してはよく漫画であそこまで描いたなぁと感心できるレベルでした。
次回の映画について
「この世界の片隅に」という映画を見る予定です。10月に映画(アニメ)公開されるようですね。
私はほとんど映画を見ることはないのですが、今年はこの映画を皮切りに11月には聖の青春を見る予定にしております。
どんどん見たい映画が増えてくるといいのですがね。ということで、映画「聲の形」のレビューでした。