ヴィジャヤ

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お気に入り瞑想講座-2 ハラの呼吸


     「ハラで呼吸する」


 「頭を忘れて自分のハラで呼吸してみる。」

自分のお腹で気持ちよい呼吸をしてみましょう。
人間、気持ちよく呼吸できさえすれば生きていけます。
どんな逆境の中や、危機の中にあろうとも、お腹でたっぷりとゆとりの呼吸できていれば、
その状況を必ず乗り越えることができます。

逆にどんなに恵まれた環境にいようとも、その状況を失うことへの不安や、
病気への不安、老いへの恐怖、死への恐怖、などに巻き込まれていると、
呼吸が浅く小さくなってしまいます。
それだけで、気分が苦しく辛くなってしまいます。
生きていく気力も萎えていきます。

どんな瞑想法でも基本は、お腹の底まで、光がめぐるような深くゆったりした呼吸です。

しかし一見簡単に見えるこの「ハラからの呼吸」が、なぜできないのかを観てみましょう。

人の目は頭についています。
人の耳は頭についています。
思考の中枢の脳も頭についています。
言葉を発する口も頭についています。
このために人は、自分は頭なんだと勘違いしてしまいます。
少なくとも、自分の体の中心、一番重要な中枢は頭だと。

確かに頭はすべての神経活動、情報処理の中枢として人の体の天辺に座を占めています。
しかし、もっとも重要なセンターはハラです。
ハラセンターは、命のセンターです。
生まれた瞬間から、最後の死の時まで、ハラセンターは動き続けています。
頭のセンターが開発されるのは誕生後、しばらくの時間を要します。

人は、自分の意識をよく動くところ、変化の目立つところに置いてしまいます。

ちょっと試してみてください。
自分の背中がイメージできますか。
どんな形の背中?
背中の感覚は?
背中は呼吸してますか。

あるいは足の裏。
どんな形の足の裏ですか。
足の裏を今感じていますか。
頭と足の裏と自分からの距離感は違いますか。
普通、頭に自分はいると感じますね。
足の裏で考え事してるとイメージできる人は少ないはずです。
足の裏から呼吸するなんて、考えて見たこともないでしょう。

人は、無意識にできてしまった自分の身体イメージで、
生活し、仕事し、遊び、呼吸しています。

その身体イメージは、自分のこれまでの日常生活の形に閉じ込められています。

昔の田舎のお百姓さんとか、武道に励む武士は、ハラを中心とした身体イメージを持っていました。

現代でも全身を使かうスポーツ選手や格闘技の選手は、
少なくとも頭中心ではない身体イメージを持っているはずです。

この無意識な身体イメージが、すべての混乱の元凶となっています。

頭は、情報処理のセンターです。
情報を収集し、状況を解析し、行動案を立案する。
まさにブレーンということですね。

しかし、実はお腹にも独自の神経系があることが近年の神経生理学の研究で明らかになってきています。
お腹の消化器系を支配している第2の脳ともいうべき「腸神経系」の発見です。
大脳皮質には約140億個の神経細胞が存在するといわれています。
そして、ハラ、小腸、大腸や内臓を結ぶ神経系のネットワークにも、大脳皮質に匹敵する神経細胞が存在するのです。
(参考資料「セカンドブレイン」マイケル・D・ガーション著)

昔からハラの気づきとかハラの知性といわれてきたものは、まさに腸神経系の知性といえるかもしれません。
ハラで呼吸できると落ち着きます。
なぜか落ち着きます。
実は腸神経系でセロトニンという脳内化学物質が作られれいることがわかっています。
このセロトニンほかの神経伝達物質の情報をコントロールし、精神を安定させる作用があります。
セロトニンが不足すると感情にブレーキがかかりにくくなるため、快楽から抜け出せずに依存症に陥ったり、
うつ病になりやすくなるといわれています。

お腹で気持ちよく自然な深い呼吸を行えば、腸神経系が活性化しこのセロトニンの産生が増えます。
神経系の脳内化学物質のバランスが整えられ安心感があふれ出すわけです。

頭で考えて問題を解決しようとするのを
いったん止めて、
お腹でくつろいだゆっくりときもちよい
呼吸をしてみてください。

問題に巻き込まれて混乱していると
呼吸が浅くなり気持ちが不安定になります。

5分間から10分間ほどお腹、ハラでゆったりと呼吸し、
それから、自分の状況、問題をただ静かに見てみます。
いま、何が可能で何が不可能か。
なにに挑戦すれば状況が打開できるか
何をしてはいけないか。
静かに見てみます。
それを朝晩2回、できれば朝昼晩3回繰り返してみます。

また、いつでも落ち着かない気分になったときに、
ハラで呼吸するだけでぐっと楽で安定した気分になれます。

ハラ呼吸は瞑想の基本の基本といえるでしょう。

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