ミュータントウオーズ・新人類戦記-飛鳥京香作品

ミュータントウオーズ・新人類戦記-飛鳥京香作品

ミュータント・ウオーズ第10回


ミュータント・ウオーズ(超人類戦記)第10回
(1978年作品)
第一章 激 怒
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
(■30年前の小説ですので、設定がその時代です。)

ブラックウッド博士は、ミュータント部隊の優秀な素材を求め、
再びベトナムに帰ってきていた。

竜達が、ミュータント部隊第一期生として誘拐した
ベトナムの子供達、彼らは有効な殺人機械となり
自らの祖国へと帰ってきていた。

効率的に同胞を該ぼすために。

ブラックウッド博士がベトナムヘ来ていることを、
南ベトナム開放民族戦線を通じハイニンから知らされた竜は、復讐を誓った。

ハイニンもバックアップすることを約束してくれた。
ミュータント第二期生に守られた基地の植或は厳重であった。


しかし、ブラックウッド博士の寝室に、窓から大きな
物体がなげこまれた。

そいつから羽音をたて,て小さな虫がとびだしてきた。
ブラックウッド博士の体に特攻機のように体あたりし始める。

あとの皮膚には針あとが残っている。
ハチだった。
ブラックウッドウッド博士は逃げまどう。

異変に気づき、ミュウタント隊員が、やっと色たきっった
が、手のほどこしようがなかった。
彼らの影響力は、人間の精神には及ぶが、昆虫には及ぱないの
だ。彼らも逃げる。

やがて、火炎放射器を持ちだし何とか退散させた。
ブラックウッド博士は、体じゅうをハチにさされて、
針あとが百余カ所に残っていた。
ショック死していた。

犯人は、「オオミッバチ」だった。
インドからフィッピンまで東南アジアだけに住むハチだ。

凶暴性は有名で、インドでは「五匹のオオミッバチは
コブラょりこわい」といわれ、水牛さえ刺し殺すといわれる。

竜は、ゲリラの手助けにより、ミツをとられ気が立って収るオオミツ
ハチの巣を運んだのだ。

ブラックウッド博士の暗殺に成功した竜は、
米軍の物資を日本から運んでいる、日本人の
乗り込んでいたLST(上陸用舟艇)にもぐ
りとみ、日本の土を踏んだ。

そして、日本のアタションサービスになる.

 過去の記憶からたちもどった竜の目の前に、
何かが存在していた。急にそれはあらわれた。

ジウの体から発しているオーラのようでもあった。
うすぼんやりし、やや、かすみのよう
だったが、かろうじて人の形をとっている。

そいつは、竜に話しかけてきた。
その声は、この世のものとは思われず、
異世界からの声のようだった。

「竜よ、わが同胞(はらから」よ、
人類を滅ぼせ。
地球上から汚れきった人類を滅ぼせ。
我々、ミュウタント超人類の理想郷をこの地球に現出させよ」

(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/


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