英語で遊ぼう

英語で遊ぼう

いつから始めたらいいの?



ただし、リスニングに関してはやはり子供の頃からたくさん英語を聞いていた方が伸びが良いようです。子供の耳は柔軟なので、いろんな音を聞き分けられます。日本語の耳に固定されてしまってからでは、日本語にない音は「雑音」と判断してしまうため、聞き分けが難しくなります。もちろん訓練である程度までは伸びますが、限界があるためネィティブと同じレベル、というわけにはいきません。もちろん子供から始めたら誰もがネィティブ並みの聴覚を持つか、というとそうではなく、よほど大量に長期間続けて聞かないと期待するほどの効果は得られません。気付いた時に子供時代に戻って始めることはできないので、やはり子供時代から英語を「大量に聞く」ことは、目に見えて感じることはないかもしれませんが(人は自然にできるようになったことは特別に”できる”と意識しないもの)、それなりの効果はあると思います。

子供の頃に英語に触れる最大の利点は、子供の頃にしかできないことがある、ことだと思います。例えば、「ぞうさん」や「チューリップ」のようなかわいい童謡が英語にもたくさんあります。いくら英語の初心者だからといって、中学生にこれを歌いなさいと言っても歌いません。彼らは流行のロックや映画音楽の方を好みます。それは当然のことで、童謡は子供のころだから楽しめるんです。また、英語の絵本もこどもにピッタリのものがたくさんあります。日本語に翻訳されているものも多いですが、簡単な絵本だからこそ原書でも充分楽しめます。

中学になると英語は必修の教科の中に入っており成績の対象となります。現在の入試制度が変わらない限り、入試科目から外されることもまずないでしょう。本来、中学の英語はさほど難しくないように範囲がかなり限られてはいるのですが、授業の進度は本人の意思と関係なく進むため、自分のペースで学習を進めることができません。結果的にテスト、テストに追い立てられ、良くない点数を取り、ヤル気をなくし、苦手科目となってしまいかねません。本来、ゼロの知識が1でも3でも増えることは素晴らしいことなのに、平均にいかないから・・などの理由で落第点を付けられてしまうのは嬉しいことではありません。英語が好きな人は苦なく点を取ることができますが、全員に必修となっているだけに、特に学びたいと思わない人には相当の負担です。

一方、子供の頃に英語に触れ合っていれば、(そんなに本気で学習していなかったにしても)、学校のテストに追われることなく自由にゲームを楽しんだりする余裕があります。さほど英語が得意な子でなくても、この時期に充分英語で遊んでいると、中学で英語が本格的に始まる頃には学ぶ準備ができています。ある程度単語を知っていたり、何より「英語は難しい」という気持ちではなく英語と出会っているため、英語嫌いになる可能性は低いです。中学では、限られた授業数でしなければいけない(必修)ことが多いし、集団一斉授業なので、ゲームなどを取り入れている余裕はありません。面白味を取ってしまったギュウギュウ詰めの授業は、英語嫌いを助長しているのです。実は「特別に英語ができるようになりたいと思っていない子」ほど、(英語嫌いにならないために)、子供時代に英語で遊ぶ経験が必要なのです。

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