失われた【本質~The Essence~】を求めて

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2013.08.10
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日本への里帰りも残り数日、となったある日。某古書店にてこちらの本に出会いました。
800円ねぇ。古本にしてはちょっと高いな、と一瞬躊躇したのですが、「これはどうしても買わなきゃ...」という内面の声に促され、即、レジへ。


結局、自分のことしか考えない人たち

結局、自分のことしか考えない人たち
著者:サンディ・ホチキス
価格:1,575円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る




ここ数年、エモーショナル・ヴァンパイア(心の吸血鬼)や、パーソナリティ障害といった「あなたの隣の困った人々」について、いろいろな本を読み漁ってきました。「サンディ・ホチキス(Sandy Hotchkiss)」という著者名も、頭の片隅に引っ掛かっていたんですよね。


こちらがその 英語版 'Why Is It Always about You?: The Seven Deadly Sins of Narcissism" です。


日本語版の副題にある「自己愛人間とどうつきあえばいいのか」の、この「自己愛人間」。
少し前のシリーズ記事【女王様教】をお読みくださった方々には、改めて繰り返す必要は無いでしょうが...一応、おさらいしておきましょうか。



お互いを支えあい、励まし合う人間関係とは無縁。常に自分がワンランク上で、他人が下。


だから、たった一人で孤独に生きていくことには耐えられない。
素敵な自分を絶え間なく褒めて称えてくれる誰かがいないと、ダメなのだ。


ストレスへの耐性が弱い彼らは、八つ当たり的に毒のあるセリフを吐いたり、
破壊的な行動に出たりすることがある。
それにより傷付くのは、彼ら本人ではなく、丸腰で接してきた周囲の人々の方。】




自己愛人間と関わり、痛い目にあった人々の体験談は、読売新聞の「発言小町」で読むことができます。レス数が500を超えるという長大なスレッドですが、被害状況の生々しいエピソード、そしてそれらに対するコメントも真面目に書かれたものが多く、非常に読み応えがあります。


「自己愛性人格障害者の被害に遭った方、教えてください。」
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0621/246924.htm?o=0&p=0



さて、本題の「結局、自分のことしか...」に話を戻しましょう。



2008年には Newport Psychoanalitic Institute というフロイト派・ 新フロイト派 といった精神分析(psychoanalysis)の流れを汲む大学院大学(米カリフォルニア州)にて、心理学博士(PsyD)号も取得されたようですね。


[注:アメリカでは、心理学で修士号・博士号を取得する以外に、臨床ソーシャルワーカーで修士号を取得し、心理療法家として独立開業、というコースも一般的です。
私見ですが、ソーシャルワーク専攻出身の専門家には、夫婦・家族間のカウンセリングや、依存症克服、虐待によるトラウマからの回復といった領域を手がける人が多いように思います。〕



この本一番の目玉となるのは、原題にもあるように、自己愛人間が犯す【七つの大罪】を詳しく分析した部分。



以下、二重カギカッコ(『』)内の文章はすべて「結局、自分のことしか考えない人たち」 サンディ・ホチキス 著、江口泰子 訳、草思社、2009年からの引用です。


【自己愛人間の七つの大罪】

1. 恥を知らない

「恥ずかしい」「みじめ」という感情を自分の中で健全に処理できない。
なので、そういった境遇に陥ることを徹底的に避ける。


2. つねに歪曲し、幻想をつくりだす

何が何でも「恥」を避けたいと思うあまり、本人にしかわからない「脳内俺様伝説」「脳内あたくし伝説」を作り上げる。その伝説が揺らぎそうになると、すかさず別の人を攻撃してモヤモヤ解消。


(鏡の中の自分にうっとり〜。ワンちゃんなら許せます。)




3. 傲慢な態度で見下す




4. ねたみの対象をこき下ろす

『ねたみは、最善の防御が攻撃だと直観的に知っている。』 (p.41)


『だが、自己愛人間のねたみは、優越感を得たいというせっぱつまった要求によって増幅され、ずっと濃い闇をはらんでいる。彼らの心にうごめく他の感情同様、ねたみもまた意識されないか否認されて危険度を増す。』 (p.42)


...自己愛人間が自分の闇から目を背ければ背ける程、他人への攻撃が激化するのですね。
おぉ、こわっ。


5. つねに特別扱いを求める

『重要なのは自分の気持ちと要求だけ。欲しいものは何でも手にいれられて当然」


『相互関係や助けあいにはまったく無縁。なぜなら彼らにとって他者はただ、自分に同意し、自分に従い、自分をほめそやし、自分を慰めるために存在する(...)。』


『わたしの要求に応えられないならあなたに価値はなく、それ相応に扱うし、わたしの意向に逆らうのなら、わたしの憤怒を覚悟しなさい。』


『要求を拒まれた自己愛人間ほど恐ろしいものはない。』 (以上、すべてp.44)




6.他人を平気で利用する

怒りや攻撃性を爆発させるのは、他者の気持ちや欲求を汲み取ったり、共感したりする能力を十分に育てられなかったことに起因する。だから、他人を搾取しても良心の呵責を覚えることはない。


『情緒の発達にかんしていえば、彼らは一、二歳児の発達段階に固着している。』(p.49)


7, 相手を自分の一部とみなす

人には誰でも「ここから先は進入禁止」という心理的・物理的な境界線(バウンダリー)があるものだが、自己愛人間にはそれがわからない。境界線をずかずかと踏みにじり、入って欲しくないところへと入ってくる。
「他人は、別個の人格や価値観を持つ、独立した存在として尊重されねばならない。」




ホチキスさんによると、【自己愛人間(ナルシシスト)】一番の特徴とは


「健康な自己愛の欠如」


だそうです。


彼女自身に詳しく説明してもらいましょう。


『健康な自己愛は、幼少期に芽生え、精神的に豊かで生産的な成人期に満開を迎える。
健康な自己愛があってこそ、わたしたちは自分自身や自己の欠点を笑いとばしたり、
内面を深く探って独自のものを創造したり、この世に優れた足跡を残したりできる。』



そうか。自虐ネタで笑いを取り、周囲の空気を和ませるのって、健康な自己愛を備えた人ならではの「高等技術」なんですね。
ま、度を超えると悪趣味になりますが。人間関係の潤滑油として時々使う程度ならばOkでしょう。


『健康な自己愛とは、あらゆる感情を感じられ、他者の感情も共感できる能力であり、
夢見る力をもち続けながら現実と幻想を区別する知恵であり、
激しい自信喪失に陥らずに夢の実現を積極的に追い求めて楽しむ才能である。』




感情豊かで人の気持ちに寄り添える。それが大人。
でも、大人になる、イコール 夢を諦める、とはなりません。
成熟した大人なら、「目の前の現実に合わせて、上手に夢の形を変えられる」はず。
そういう人の視線は常に「現在」」「現実」へと据えられています。
美化された過去や、はるか彼方の未来へと逃避したりはしません。


例えば、ロックの世界でビッグになりたい!という大望を抱いていたギター少年がいたとしましょう。
バンド活動に明け暮れていた彼も大学生となり、迷いながらの就職活動を経た後、そこそこ満足できるような職場に無事収まると「まぁ、いっか。」と、いつしか音楽から遠ざかってしまいます。
でも、社会人として余裕が出てくると、「やっぱり俺は音楽が好きだ!」と、かつての情熱がムクムクと復活。売れようが売れまいが関係ないさ、と、吹っ切れたところで仲間を募り、オヤジバンドを結成。週末にライブハウスなどで公演を重ねるうちに、地元ではちょっとした有名人となる。そのうち、CDデビューの話も来るかもしれません。


こういう「日々の現実を大切にし、あるがままを受け入れ、最大限に活かす」という生き方とは対極にあるのが、自己愛人間(ナルシシスト)なんですね。
何歳になっても、現実がどうだろうと、過去の体験に基づく「脳内俺様伝説」「脳内あたくし伝説」にひたすら固執し続ける。哀れさを通り越して滑稽にすら見えます。



『健康な自己愛は真の自尊心の上に成り立つが、
概して自己愛人間(ナルシシスト)にはそれが欠けている。』  

(「結局、自分のことしか考えない人たち」 サンディ・ホチキス 著、江口泰子 訳、草思社、2009年、p.17)



ここを読み、私ははた、と立ち止まってしまいました。


真の自尊心。


自分自身の中にそんなもんあるのか?と聞かれたら、



「さぁ、どうだろう...。」と言葉を濁すしか無いんですよ。



どうも、この辺りに自己愛人間と、私自身との関係を読み解くカギが潜んでいそうです。
続きはまた後編に。





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Last updated  2013.08.11 17:16:31
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