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Jul 12, 2014

理想の朝ごはん

テーマ：介護食についての覚書(21)

カテゴリ：おでかけ

老人ホームで朝ごはん作る仕事してるわけです。

ご飯、シンプル系味噌汁、豆皿に「ご飯の友」（なめたけとか佃煮とか漬物とか）を基本に
タンパク質系（ミニ焼き魚とか魚缶とか玉子焼きとか）、青菜系（お浸しとか
さっと炒め塩こしょうとか）小鉢系（切り干し煮とかポテサラとか）。

たまにパン。天然酵母の長持ちクロワッサンに野菜の入ったちぎり揚げとサラダ、
果物または野菜ジュース。

そんなもんです。毎食のメニュー作りも私が担当しているわけですが
なんだかんだでこんな感じのシンプルメニューに落ち着きました。

朝ごはんてそんなにたくさんいらないのではないかと。

店やってたとき、朝メニューを出していました。
向かいの大病院のチェックインというか受付というか、
それを済ませて診察開始まで1時間ぐらい時間があく、そんなお客さんに好評でした。

そのときお手本にしたのが、大阪・堺「げこ亭」（看板にはゲコ亭ともあり）の
「ゲコの朝めし」。

しじみ汁とご飯がベースで、おかずは小鉢がいろいろあって、そこから選ぶというような。
もちろんウチの店では選んでいただくほどのおかずは用意できず
せいぜい漬物orご飯の友と簡単な煮物系の小鉢。
宍道湖の業者さんにご協力いただき、冷凍しじみを格安で仕入れ、
しじみ汁は定番としていました。

「ゲコ」に初めて行ったのはもう30年ぐらい前だろうか

ご飯がおいしいことで有名なお店だったけど、私にとってはおかずの数々がとても魅惑的で。
足回り的に結構不便なことはわかっていても、関西出張にはゲコ目当てに堺を選んでいたくらい。

あるとき、大将がステテコ姿で大きな大きなじねんしょを片手に「どや！」的に入ってきて
さばきたて（すりおろしただけ）をふるまってくれた。
美味しかった。なにより大将の気持ちがなんだか、美味しかった。

寂しいのう。

お店自体は「まいどおおきに食堂」チェーンが引き継いだそうだ。

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