不良中年倶楽部

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ミス○大GET!



長かった教習所生活も終わり、「自動車運転免許書」が交付された。
そんなある日、友人「K」が見知らぬ女の子を連れて俺の家に来た。
「K」とは、仲良くない!
と言うよりも、今でも仲良くしようとは思ったことは無い。
その女の子は、当時流行の「聖子ちゃんカット」のスレンダーな娘だった。

「K」は、相変わらず己知らずの発言。
『おい○○(俺の名前)!!俺の新しい女「K美」だ!!!』
女の子、露骨に嫌な顔・・・(何時もそう!)
『アッ!そうなの・・・今度は何処の子』
『聞いて驚くなよ!この女はミス○大(地元の大学)だぜ!!!』
本当か?後々周りに確認を取ると、どうやら本当らしい?!
いつも、何処で見つけてくるんだか・・・それだけは偉いと思う!
「K美」が俺に質問してきた。
『○○さん(俺の名前)は彼女居ないの?』
『居ないよ!俺は彼女作らない主義だから・・・。』(大嘘)
「K」の前で彼女の話をすると、
『何処の女だ!どんな女だ!逢わせろーっ!』
とウザイので「K」の前では、そう答えている。
「K」の自慢話と世間話とで2時間位して帰って行った。

すると1時間後「K」から電話があった。
『お前に「K美」を譲ってやるよ!じゃあな』
その数分後「K美」から電話があった。
『私じゃダメですか?』
『どうしたの?突然?』
『私○○さん(俺の名前)に一目惚れしちゃったんですけど・・・ダメですか?』
『・・・俺、免許取ったんだ。来週の日曜日ドライブに行く?』
『ウン!行く』
その日、富士五湖をドライブして、T高速道路「G」ICで夕食。
何となく、好い雰囲気に・・・。
レストランを後にHOTEL「S」へ・・・抵抗も無くすんなり部屋へ入った。
俺は先にシャワーを浴び、後から入った「K美」を待った。
シャワーから出てきた「K美」恥らっている・・・?
ベッドに入ると、甘い「KISS」・・・ここまでは良かったのに・・・。
そこから先に進もうとすると、激しい抵抗が・・・。
『私・・・始めてだから怖いの・・・。』
そこで作戦変更。
『ゴメン!初めてのデートだったんだもんね!』
とベッドを降りて服を着た。
「K美」にも服を着させてHOTELを出た。
沈黙のまま、彼女を家の近くまで送って行った。
車を降りた「K美」が囁いた。
『今日はゴメンね!』
『悪いのは俺の方だから・・・ゴメン・・・。』
『今度、何時逢える?』
『今週から野球部の遠征だから・・・また連絡するよ・・・じゃあね!』
大嘘・・・遠征はその時は無かった。
「焦らしておけば大丈夫作戦」の決行です!

1週間後、「K美」から電話が寮に電話があった。
『帰っていたの?連絡を待ってたのに!』
『ゴメン!さっき帰ってきたんだ!ちょうど電話しようと思ってたんだ!』
大嘘を吐いている自分にチョットだけ自己嫌悪?
『明日の花火一緒に観に行ける?』
『・・・行こうか!』
翌日、花火を見つめながら俺の手を握り締めて離さない。
もうOKでしょ!!!

T高速道路「N」ICのHOTEL「A」へ直行!
『私の事、大事にしてくれる?』
『当たり前の事を聞くなよ!』
そして、「K美」は蛹(サナギ)から蝶になった・・・。
でも、どうしてだろう?これが最後になった。
「K美」と逢わなくなった理由は覚えていない・・・。

『何でだろー!何でだろー!何で!何でだろー?』

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