「Bambi。的成長日記」

「Bambi。的成長日記」

【芸能人。】




【芸能人。】

ナンパで知り合った芸能人の彼。

彼はほとんど毎日のようにTVの画面の中に映っていた。


飲んだ勢いでカラダを重ねてしまって

【芸能人だから。】って理由で本気にならないようにしてた。



ちょうど、感情をなくしてたアタシにとっては刺激的で

遊ぶにはもったいない位のオトコだった。

都合のいいように愛想振りまいてなんだか分からない優越感に浸ってた。


・・・・・・・・・・・でも、本当は、

                  彼のコト結構スキだったんだ。


いっつも優しくてアタシだけ特別扱いされてた事

今からちゃんと考えれば分かる事なのに

その時のアタシにはさっぱり分からなかった。



【所詮芸能人。】って心のどこかで思っていたし

本気で相手にしてもらえる訳がないって思ってた。


本気になって傷つくぐらいなら自分が遊んでるって認識しとけばいい。

都合のいい時だけ会って遊んで楽しければいいって。




彼とは、6・7ヶ月の間、週に一回のペースで会ってた。

その間一度もアタシから連絡したコトがなかった。

拒絶されるのが怖かった。

そんな風にしているうちに時間とともに連絡は自然となくなった。


アタシは「ほらね、所詮芸能人、もう飽きたんだ。」って

自分からは連絡しなかった。


けど、時間が経って彼が言っていた話を人づてに聞いてしまった。


【芸能人って仕事はまともな恋愛が出来なくなる。

 相手が同業ならまだしも、一般人と恋愛するのは難しい。

 芸能人としての自分への先入観や自分と居るコトの優越感、お金。

 それで、近寄って来るオンナは多い。

 自分自身にではなくて、自分の付属品に恋してくる。

 俺、最近失恋したんだ。あの子は違うと思ったんだけどね。】


この話を聞いて彼は、きっとアタシとちゃんと向きあって

恋愛しようとしてくれていたんだって気がついた。

アタシがくだらない考えで勝手に彼の気持ちを否定してた。




彼はアタシを、そんなオンナだとは思っていなかったのに

アタシは自分からくだらないオンナになってしまった。



何度も彼はアタシに「君は違う。」って言ってくれていたのに。




今でも彼は毎日のようにテレビの中で生きていて

そんな姿を見つけるたびにアタシは彼を思い出す。



こんなにも馬鹿なアタシのコトを頭のいいオンナだと言ってくれたコト。

テレビに写っている彼はアタシと居る彼とは別人のようだったコト。

無口なのに、優しい空気を持っていたコト。

18コも年上なのに甘えん坊なコト。 とっても、頭のいいコト。

綺麗ズキなコト。 几帳面なコト。 お洒落なコト。



何もかもテレビを見ているだけじゃ、知るハズのないコト。

彼はちゃんと見せてくれていたのに。



これから先、彼の人生とアタシの人生はきっと交差するコトはなくて

アタシにとって一人のオトコだった彼は、芸能人へと戻ってしまった。




もしも、もしも

また会うコトがあったなら、今度はまっすぐな気持ちで会ってみたい。


【モドル】 【ススム】












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