ビジョナリー・カンパニー2

ビジョナリ2

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則
ジェームズ・C・コリンズ 著



感想:
『ビジョナリーカンパニー2』。
「2」とついていると、「1」を読んでいない人にとっては敬遠しがちになるかもしれないが、本書は著者にとっての前作『ビジョナリーカンパニー』の続編ではない。文中で、著者自身が触れているように、本書の内容はむしろ前作『ビジョナリーカンパニー』の前編にあたる。
前作では「偉大な企業がなぜ偉大なのか」について論考されていたが、本書はその原題(Good to Great)がしめすとおり、「優良な企業が偉大な企業に飛躍するには何が必要か」について研究、論考している。企業を偉大に飛躍させ、かつ、それを持続する「第5水準の経営者」をはじめとして、「最初に人を選び、その後に目標を決める」、「厳しい現実を直視する」、「針ねずみの概念」「規律の文化」、「促進剤としての技術」など、優良(Good)から偉大(Great)に飛躍する企業がもつ条件を描き出している。そして、そのどれもが通常考えられているものとは正反対だったりするところが、著者のいう「優良は偉大の敵」たる所以だろう。
よかれと思ってやっていることこそが、企業を偉大から遠ざけている。それは何も企業という組織だけのことでなく、個人というひとりの人間でもおなじこと。偉大を目指すなら、ぜひ一読したほうがいい。 凡庸な優良さ(Good)を抜け出すことが偉大(Great)への道だとしたら、個人の偉大さ(Great)とはまさしくその人の真の個性にほかならないだろう。


点数:
おすすめ度   ★★★★☆
わかりやすさ  ★★★★★
役立ち度    ★★★★☆



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