ブランド・リーダーシップ

ブランド

ブランド・リーダーシップ―「見えない企業資産」の構築
デービッド・A・アーカー 、エーリッヒ・ヨアヒムスターラー 著



感想:
ブランド論の第一人者として知られるデヴィッド・A・アーカーのブランド戦略に関する3部作の3冊目。本書では、ブランド・リーダーシップという戦略とビジョンを備えたブランド構築のための概念について記している。
ブランド戦略の基礎となるブランド・アイデンティティの策定とその実行、ブランド価値を最大化するために効果的に設計されたブランド体系を構築するためのブランド関係チャートなどのツールの紹介や、ナイキとアディダスの事例、スポンサー活動やWEBを使ってのブランド構築事例などを紹介することで、実際のブランド構築において、何が重要なポイントとなるかを示している。
基本的なツールは、はじめて知るものだが、よく見てみればそれがプロセスマネジメントの基本であるPDCAサイクルやシックスシグマのMAICサイクルとおなじものであることがわかる。ブランド構築も基本的には計画、実行、効果測定、調整のプロセスの積み重ねによる継続的な改善サイクルであることがこの本を読むとより明確になる。
アメリカの企業の事例が多いため、事例はいまひとつピンときにくいこともあるが、そこは各自が自分で情報を集めることで補なえばいいことで、それが欠点になるような本ではないと言っておきたい。



点数:
おすすめ度   ★★★☆☆
わかりやすさ  ★★★☆☆
役立ち度    ★★★★☆



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