We are all alone

We are all alone

拝啓兄様



貴方様がとてもとても遠い所へいかれてもう3年になりますね

貴方様が大切になさっていた物は総て同じ状態にしてあります

時が経つと言うのは早いもので

私ももう17になります

兄様、貴方様を亡くしてもう3年

私は今でもあの日の事を思い出せます

暗い緞帳のような雲が覆う空を病床の兄様と見上げたあの日の事を

熱に浮かされて苦しむ兄様を見て

いつもいつも代わってあげられたらなと思っていました

兄様、兄様はどこにいかれたのでしょう

あの病床の時に見た、暗い緞帳のような雲の世界ではなく

夏の眩しい日差しと青い空そして綿菓子のような入道雲のある世界

そんな所にいかれていることを私は心から望みます

今年ももうすぐ夏が来ます

兄様の大好きだったあの夏が…

私兄様のところへはまだいけませんが

いつも心にいますので

それではまた

敬具 妹より

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宮沢賢治の詩、”永訣の朝”を読んで。
妹から亡くなった兄に向けての手紙という感じで読んでいただけると。

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