We are all alone

We are all alone

サヨナラの唄


箱入り娘で外に出してもらった事がなかった
あくる日男の子が現れた
その子は私に似た銀色の髪をしていた

嗚呼そういえば遥彼方の昔にいた私のお姉様
お姉様も銀色の髪をしていた
使用人も父も母も私を愛してくれたけど
一番愛してくれたのはお姉様だった

でもお姉様はある日いなくなった
使用人にも父にも母にも聞いたけど
まるで最初からいなかったみたいに
でも確かにいたのよ私のお姉様は

その銀髪の男の子は私の手を引いて
お姉様にあわせてくれるって言った
外に出た事もない私
彼の瞳が怖くて外に出た

だって彼の瞳は呪われてるから
彼の瞳は怖いから
でもどこか懐かしくて
手をつないで逃げたの

たどり着いたのは何処かの地下
鉄格子みたいなのが付いてる地下
そこに確かにお姉様がいるって言ったから
二人で地獄に向かうように階段を降りた

嗚呼そこには確かにお姉様がいた
銀髪の私のお姉様
何年も会ってないからお姉様も私も成長したけれど
銀の髪だけは変わってなかった

だけどだけど
呪われた瞳の男の子は言った
彼女だって同じさ呪われてるのさと言った
嘘を言わないでよお姉様が呪われてるわけないじゃない

でもでも
その男の子の言うとおりだった
お姉様は前髪を上げると呪われた瞳だった
その時お姉様はすごく恐ろしい顔をしていたわ

そしてお姉様はこう言ったの
本当はあんたが呪われる筈だったのにと
何故何故どうして
あんたが生まれて私は愛される事がなかったからと言った

私は泣いた
自分の愚かさに泣いた
お姉様は笑いながらこう言った
今更気付いてももう遅くてよと

お姉様はたいまつを投げつけ火を放った
お姉様は炎に囲まれながら
次に生まれ変わるときには
あんたみたいに愛される子に生まれたいと

炎は全てを飲み込んだ
サヨナラの唄も言葉も
銀色の髪も呪われた瞳も
お姉様も飲み込んだ―――――

―――――――――――――――――――――――――――――
自作小説、サヨナラの唄より。
こんな感じの話にしたい、というコンセプト。
あんましまとまってない。

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