旧:無菌室育ち

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ウワバミ型


                          『ウワバミ型』

『星の王子さま』に“ゾウを飲んだウワバミ”が出てきたと思う、確か。丸ごと飲み込む蛇、それがウワバミ。大酒呑みのことをウワバミと言うが…ケーキ一気喰いはウワバミとは言わないなぁ。
たぶん、「顔色一つ変えず」ってのもポイントなんだろう、蛇だから。酒を飲むと普通赤くなるのに、ぐびぐびぐび。

「平然と」「大量に」酒を飲む。それがいいとは思えないんだよなぁ。

アルコールだって、薬物。体にいい、という意味ではない。作用する、という意味。「酒は百薬の長」は中国の古典から出た言葉だが、あれは税金とるための口実だから。「体にいいから飲んで税金納めましょう」というキャッチフレーズですね。
血行がよくなる、緊張がほぐれる、ってのは、酒の長所だろう。だけど、依存性はあるし、急性アルコール中毒じゃ死ぬこともあるし、やっぱり、薬物だよ。それを大量摂取できるって、いい面ばかりじゃない。ウワバミ体質というのは、アルコール耐性が高い、ということで、アルコール依存症になりやすいんだよ。

では、何で大酒のみをやっていたか、というと、私の場合は「楽だから」だったね。酒の席では、酒を断るより、ぐぃっと飲み干す方がうけがいい。で、相手にも飲ましてつぶしてしまう、と。飲めない人は大変だと思う。
あれ?私は今は断酒してるから、気働きしないといけないのかな?
げげ!…やっぱ、宴会に出るのは、やめよう…。

酒を飲めない体質の人もいるんだから、アルコールも薬と同じように、「医師の指示に従って服用してください」ってなればいいのに。アルコールを受け付けない体に飲ませても「薬効がない」んだから。

宴会、って、リラックスするのが一番いいんでしょ?

こんな感じがいいんじゃないかな?

「アタシ、ウーロンハイ~。」
「じゃ、オレはカモミールとローズヒップのブレンドティー、ポットで。」

ウワバミの方が処方が大変だろうな。

「センセイ、この間は日本酒五合飲んでみたんですが、全くきかないんです…。」
「んー、じゃ、アルコール度数上げてみますか。泡盛にしてみましょう。」

とかね。

それでも酔わないタイプは“ウワバミ認定証”が出る。それは「この人はアルコールが効かない体質なので、飲ませるだけ無駄ですよ」という証明。下戸と違って飲ませてもいいんだけどね。乾杯のビールは付き合えるでしょう。
自分に限って言えば、酔わないのに飲んでも面白くもなんともない。(今、飲めなくても、何も不自由ないし)。酒宴は雰囲気だけでよろしい。酔わないのに飲んでしらふでいるより、別の方法でイイ気持ちになってもいいじゃないか。だから、

「追加、どうします?」
「そうね、あとは足ツボマッサージにしようかな。」

ああ、こんな宴会、いいかもしんない…。


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