Milky road

Milky road

エピローグ 前:夜の姫





そこには月姫と呼ばれる

たいへん美しくそして強い姫様がおりました。




月姫は夜になると、

よく城から抜け出し

町を騒がす悪党を捕らえに

一人で出向きました。


城の者は困っていたものの、

自分の命を危険にさらしても

国民を助けようとする姿に

憧れる者も多く、

国民達からは大変好かれておりました。





ある日月姫はある噂を聞きました。

なんでも国のはずれにある小さな町に

盗賊が現れ、

一人の子供を人質として捕まえ

町でやりたい放題やっているとのこと。


月姫はその日の夜にまた城を抜け出して、

国のはずれにあるその町に向かいました。




町に着くと、

道を歩いていた一人の青年に声をかけました。


「すまぬが・・・ちょっといぃか?」

「つッ・・・月姫様!!?」

「あぁ。盗賊達がいるのはどこだ?」

「ぁ・・・はぃ!こちらでございます!」




その青年は盗賊達の

アジトへと案内しました。







そこはもうだいぶ古い、木でできた大きめな家で、

屋根は薄い木の板でできているが、

木が腐っているようで強い風が吹けば剥がれてしまいそう。

ドアはしっかり閉まっておらず、

たまにキィキィと揺れている。




「ここです。」




月姫は少し目を細めて中を覗いていました。







「あぁ・・・ありがとう。すまなかったな。」








案内をした青年が去るのを確認してから

月姫は盗賊達の隠れ家へと忍び込みました。




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