Milky road

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第二話:夜の怪盗



あたりはすでに暗くなっていて、

家々には既に明かりが灯っている。





そんな町の真ん中に聳え立つ城の近くの

さびれた空き家の影で

地図を開いている怪しげな影がひとつ・・・。






第二話  夜の怪盗






「よし、そんなに構造は難しくないな。」

雪奈は空き家の影に隠れたまま、

もう一度しっかりと城の構造図を眺め

城の構造を頭に入れた。


今日の午前に雪奈が城にわざわざ予告状を出したため、

普段だったら絶対居ないはずの見張りが

城壁を囲むようにざっと15人ほどいた。


雪奈は空き家の影から

見張りの位置も大体確認した。

裏に四人、左右に三人ずつ、見張り台には六人、

肝心の門の前には何故か二人。


「前方からのこのこ来るバカではないだろう・・・ってことか。」


雪奈はするりと影から出て足音も立てず走り出した。





―城門前―

「ふぁ・・・ネミィ・・・。」

「なぁ、本当に怪盗さんとやらはくるのか?」

「さぁ?でも俺この仕事やめたら今月ピンチだからなぁ~。」

「?なんかその台詞に聞き覚えが・・・。」



「おい。」

「「 ん? 」」


ドスドスッ


バタッ


雪奈は思いっきり二人をぶん殴って気絶させた。

倒れた男の内一人は

「バナナ・・・最後の・・・。」

気絶したままなにか呟いていた。


「・・・寝言か?(汗 」




この後はかなーり早かった。

廊下で誰かに見つかっても声を出される前に

雪奈に気絶させられた。

しかし、誰一人決して殺しはしなかった。


雪奈はばったばったと城の者を倒しながら、

殿の部屋にむかって廊下を全力疾走していた。



そして一番奥の殿の部屋ももう目の前。

立ちふさがる相手もあと一人。


おっと相手がこっちに気づきましたよ。

「ぁ・・・お前は夜桜ッ」


ドスッ



「よし、行こうか。」







バンッ


雪奈は襖を勢いよく開けた。

するとそこには一人の中年のオッサン(オィ

がこちらを睨みながら立っていた。


「ようこそ・・・夜桜君。」

「どうも。殿様さん。」





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