真幌羽の郷

真幌羽の郷

うしおととら


原 作:藤田和日郎(ふじたかずひろ)
掲 載:週刊少年サンデー 平成2年6号~平成8年45号まで。
             増刊号に短篇読み切り 6編

 住職の息子・蒼月 潮は、ある日、寺の蔵の掃除中に地下室を見つけ、
そこに500年もの間、“獣の槍”と呼ばれる霊槍に縫付けられていた
妖怪「とら」と出会い、しかも槍を抜き、開放してしまう。
「とら」は人が好物の妖で、執拗に潮を食おうとするが、潮の持つ「獣の槍」が
怖くて、中々手出しが出来ない。
が、周りに現れる妖怪をコンビで退治していく内に、奇妙な友情が芽生え始める。

   当初、3週読み切りでスタートした作品であるが、連載後は“獣の槍”の
造られた目的やそれにまつわる悲話。父の秘密、死んだはずの母の背負う使命。
日本の東西の妖との確執と協力、そして最後には人間とも連合し、真の敵
“白面の者”との決戦へと物語は盛り上がって行くのであるが、
作者は、当初からこのような壮大なストーリーにする、という構想が
あったのだろうか?
  それにしても、どんなに困難があっても立ち向かって行く主人公・蒼月 潮は、
彼のポジティブな性格と振るう獣の槍で、読む者の淀んだ気分も振り払ってくれ、
大袈裟ではあるが、生きる希望が湧いてくる作品である。

☆現在少年サンデーコミックス版は入手困難になりつつある。
幸い、ワイド版が十分入手可能であり、ワイド版18巻には、コミックス版に
未収録の「エクリプス」を収録
うしおととら(第18巻) ( 著者: 藤田和日郎 | 出版社: 小学館 )
うしおととら(第18巻) ( 著者: 藤田和日郎 | 出版社: 小学館 )

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