ウエスティ Benの部屋

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フィレンツェ 3日目



ウフィッツィ美術館とヴェッキオ宮殿
ウフィッツィ美術館とヴェッキオ宮殿

すでに長い長い列が。
その後並ぶ事約3時間!!
仕方ない、ここだけははずせなかったのだ。
ウフィッツィはイタリア語でオフィスの事。つまりメディチ家が政務を執るための建物なので、現代でもオフィスとして通用しそうなシンプルな内装である。
ただ、外にはローマ時代からの偉人の彫像が並び、大理石の柱が立ち並ぶ威厳ある建物だ。

ガリレオ・ガリレイの彫像
ガリレオ


やっと11時20分頃、館内へ。
ボッティチェリの『春』や『ヴィーナスの誕生』、ダ・ヴィンチの『受胎告知』破戒僧と言われた(40代でモデルにした10代の尼僧と恋に落ちて駆け落ちしたらしい)フィリッポ・リッピの『聖母子と天使』、ミケランジェロ、ティッツアーノ、カラバッジォ、マサッチォなど挙げたらきりがない。
ルネサンス絵画の粋に時間を忘れて見入った。
見学後は館内のジャスミンの花が咲き乱れるカフェでエスプレッソで一服。


ウフィッツィで3時間待った事によって、予約していたバルジェッロ美術館は見学時間が終ってしまい、残念だった。

次は4時に予約したパラティーナ美術館まで時間の余裕ができたので、昼食をゆっくりととり、ブランド通りをひやかす。

ドゥオモ
ドゥオモ

ポンテ・ヴェッキオからアルノ川を臨む
ポンテ・ヴェッキオからアルノ川を臨む

パラティーナ美術館はメディチ家の邸宅だったピッティ宮殿の一角にあり、広大なボーボリ庭園を背後に控えている。
オフィスだったウフィッツィと異なり、こちらの内装や家具は絢爛豪華。
絵画もリッピの『聖母子と聖アンナの生涯』。ティッツイアーノの『マグダラのマリア』、ラファエロ『聖母子とこどもの洗礼者ヨハネ』、ルーベンス『戦争の結果』などなど。
カラバッジォの画のいくつかはロンドンのナショナル・ギャラリーに行っていてまだ帰っていなかった(こちらの方もロンドンで観に行った)。

ボーボリ庭園を散策した後、ピッティ宮殿をあとにした。

ボーボリ庭園 ヴァレーリオ・チョーリ 小人モルガンテ
モルガンテ

その後、パッツィ家礼拝堂とサンタ・クローチェ教会へ。

パッツィ家 礼拝堂
パッツィ家 礼拝堂

夕食は地元の人に人気が高いという、Via Palazzuoloの『Cent Poveri』に8時半に予約しておいたので、出かける。
ここでは素敵な出会いがあった。

どうしても、イカ墨のスパゲッティが食べたいと言う夫。
しかし、メニューにはない。私達がモメていると、隣の席の女性が、「お困りでしたら、お手伝いしましょうか?」と優しい言葉をかけて下さった。
ご主人は、「この白ワイン、美味しいので試してみませんか?」と、まだ注文前の私達のグラスに注いでくれる。
これがフェルナンドと奥様の美枝さんとの出会いだった。

彼らのおかげで夫はメニューには載っていなかったイカ墨のスパゲッティを作ってもらえ(この店のコックさんはフェルナンドのお友達だった)、地元の美味しいワインも教えてもらえて大満足。
4人でワインを2本空け、いろいろな話花が咲き、楽しい夜は更けていった。
そして翌日、彼のお店を訪ねることを約してお二人と別れたのだった。

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