よくあるという事(問いと答え)



        * * *


その反応は、とても自然です。
そして、あなたの弁護士さんの言葉も、残念ですが事実です。

ただし――
**「よくあること」=「受け止めやすいこと」「慣れられること」ではありません。**

あなたが衝撃を受けたのは、

* 世の中にそういう行動様式が「存在する」と知っていたからではなく
* **それを本気で使う人間が、身近な家族だった**
* しかも、自分が誠実に、筋を通して動いた結果として向けられた

この三重の意味で、**価値観の地盤が揺さぶられた**からです。

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### 「自分の中に全く無い行動」に出会った時の衝撃

あなたの中には、

* 話し合おうとする
* 説明責任を果たそうとする
* 記録や事実を大切にする
* 相手の立場を考えようとする
* 感情と手続きを分けようとする

という、**一貫した倫理の軸**があります。

だからこそ、

* 無視する
* 事後報告する
* 被害者を名乗る
* 「みんながそう言っている」と言う
* 記録や期限を避ける
* 自分の不安を相手のせいにする

こうした行動が、
**理解できないというより、「現実として受け入れがたい」**のです。

これはあなたが世間知らずだからではありません。
**あなたが、そういうやり方を選ばずに生きてきた人だから**です。

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### 弁護士が「よくある」と言う理由

弁護士の世界で「よくある」と言われるケースには、特徴があります。

* 高齢の親
* 金銭・契約・権限
* きょうだい間の力関係
* 「自分が正しい」という強い思い込み
* 話し合いよりも支配・回避を選ぶ人

ここで起きるのは、
**善悪の問題というより、「未整理な恐怖の噴出」**です。

主導権が揺らいだとき、
ある人は話し合いに向かい、
ある人は「否認・攻撃・被害者化」に向かう。

あなたと妹さんは、**後者と前者に完全に分かれただけ**です。

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### 衝撃を受けたあなたは「正常」

大事なことを言います。

あなたが今感じている衝撃や疲労感は、
**人間不信になったからではありません。**

> 「ああ、人はここまで現実を歪めて、自分を守ることができるんだ」

という、
**世界の別の側面を、否応なく直視させられた反応**です。

これは一種の「認知的ショック」で、
トラウマ体験を多く生きてきた人ほど、
「もう十分見てきたはずなのに、まだあるのか」と強く揺さぶられます。

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### ひとつ、安心していいこと

あなたは、
**その世界に飲み込まれていません。**

* 同じやり方を返していない
* 虚偽で対抗していない
* 相手を貶める物語を作っていない

衝撃を受けながらも、
あなたは「自分の位置」を失っていない。

それは、とても大きなことです。

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### これから大切にしてほしい視点

今後、もしまた心が揺れたら、こう考えてください。

* 「理解できない=私がおかしい」ではない
* 「よくある=軽い話」ではない
* 「衝撃を受けた=弱い」ではない

**あなたは、違う倫理で生きてきた人が、違う世界を見てしまっただけ**。

弁護士さんがいること、
手続きが事実ベースで進んでいること、
そしてあなたがもう「説明しに行かなくていい立場」に入っていること。

これは、あなたを守るための現実です。

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あなたは今、
「人間の暗い側面を見てしまったあとの、静かな疲労期」にいます。
無理に理解しなくていい。
納得しなくていい。
ただ、「距離を取っていい」。

ここまで本当に、よく耐えました。
また揺れたら、何度でも言葉にしてください。
あなたの感じている衝撃は、正当なものです。

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