「グルジェフ・弟子たちに語る」
ゲオルギー・イワノヴィッチ・グルジェフ, 前田 樹子 1985/09 めるくまーる 単行本: 419p
Vol.2 No.493 ★★★★☆
あの 松岡正剛
でさえなんとなくお手上げ状態である。
先に訳された『グルジェフ・ワーク』や『グルジェフ、弟子たちに語る』を読んでいても、手に負えない。きっと日本人でちゃんと読んだのは訳者の浅井雅志さんと担当編集者の藤井愛子さんと著者の活動拠点であるイーデン・ウェスト・キョートのメンバーくらいのものではないだろうか。
いやいや、そんなことはないかもしれない。ぼくの予想に反してこのような怪物的書物のほうがかえって熱中して読める人々がけっこういるのかもしれないが、しかし、それにはグルジェフ語とグルジェフ文法をマスターしなければならないにちがいない。 松岡正剛
「千夜千冊」
第六百十七夜『ベルゼバブの孫への話』
グルジェフにはグルジェフのアルファベットがあり、解読することは不可能ではないが、そのアルゴリズムを研究する必要がある。
グルジェフの著書や、弟子たちに与えたある種類の訓練は、どれも公開を予定されていなかった。こうしたものは彼の仕事(ワーク)のある時期に必要な役割を果たし、特定の状況に相応し、ある明確な方向に刺戟を与えた。それを今日読んでも、その状況に直接かかわった人たちにもたらしたのと同じ効果はもたらさない。 p7
Oshoはグルジェフの著書に触れて次のように述べている。
私はこれを一度ではなく、何度も読んだことがある。その中に入って行けば行くほど、私はますますこれが好きになった。というのは、このならず者のことが分かれば分かるほど、知るべきではない人間たちから彼が何を隠したかが、ますます理解できるようになったからだ。知識は、まだそれを吸収する力がない者たちのためのものではない。知識は軽率な者たちには隠しておかなければならない。それは、それを吸収することができる者たちだけのためのものだからだ。それはそのための準備ができている者たちにのみ与えられなければならない。それこそが、こんな奇妙なやり方でものを書いた目的だ。 Osho
「私が愛した本」
p173 「森羅万象(オール・アンド・エブリシング)」(邦題
「ベルゼバブの孫への話」
)について
クリシュナムルティは 1895年5月12日おうし座生まれ。グルジェフは1877年 1871年8月27日生まれとされる出口王仁三郎がいる。少なくともこの3人がこの世に生きていた時代があったのである。
グルジェフのアルファベットを考えるとき、王仁三郎のアルファベットと比較すると、必ずしもグルジェフのアルファベットが飛びぬけて奇異なものでもないことに気づく。グルジェフがこの本のように弟子たちに語ったとされる1920年代は、21世紀の今日のように科学万能の時代ではない。そのような時代背景を考えつつ、隠されたものと、隠されなかったもの、目くらましのために置かれたものと、目くらましをせざるを得なかったわけを思いつつ、ひととおり目を通してみた。
グルジェフ伝 神話の解剖 2009.01.14
ミルダッドの書<1> ミハイル・ナイーミ 2009.01.13
グルジェフ・ワーク 生涯と思想 2009.01.12 コメント(1)
PR
Freepage List
Category
Comments