第三話 【お稲荷さんの仕業?】


ヒイィィ(゜ロ゜;三;゜ロ゜)ヒイィィ

第三話【お稲荷さんの仕業?】



地元に自殺の名所『E山』というのがありまして。

オカルト好きな小学生女子としてはやっぱ登ろう、となったことがありました。
小6のときのクラスの女子10人くらいです。

で、その山は頂上が右左に2つある形なんですが、右の頂上にはピクニックにきた
人が腰を下ろせるような大きい石がいくつかあるだけ。しかし、左の山の頂上には
かつてこのあたりを治めていたお殿様の城跡(かろうじて石垣のみ)が残り、その
霊魂を祭るためか小さなお稲荷さんがありました。

山を登る途中で、グループの中の私と親友T子を含む霊感組数人が突然、「今日は
どうしても左には登りたくない」っていうイヤ~な気持ちに襲われ、頂上近くの
分かれ道のところで待つことにしました。

15分ほど経った時、左に登った子たちが真っ青な顔で駆け下りてきました
「どうしたん?!」と聞くと、
「お稲荷さんの戸がひとりでに開いてまたバタンって閉まったっっ!風も吹いて
 ないのに~(泣)」
みんなでキャー!っと山を駆け下りました。

その後近くにある一人の子のおうちにお邪魔。彼女のおばあちゃんがいたので
「さっきE山に登ってきたよ」と報告したら、

「ありゃ!なんか変なことなかったか?
昨日また一体首吊り(死体)が見つかったばっかりなんだよ


(参考)

この自殺の名所『E山』は、本当に自殺念慮者および企図者を呼び寄せる山
です。しかも、遺体が発見されるのは必ずといっていいほど山のふもとで
何らかのイベントがある時なのです。平時に地元の人間がピクニックなどで
登る時には絶対見つからない、たとえ遺体が林道の脇にあったとしても。
まるで山自体が意図的に遺体を隠しているかのようです。

そして、この山のふもとの川に架かる赤い眼鏡橋も、飛び込み自殺の名所。
遺体はたいてい川の岩棚の下にひっかかって、骨になるまで上がってこない。
地元の子供達は親に「 ひっぱられる から、用がないならあまり行くな」
と言われます。この辺りの土地はマイナスの気に満ちているのかもしれません。


※文中の「私」(語り手)は、bittersweetだったりババだったりT子だったりします。
 私や周囲の不思議体験をごっちゃに紹介しているので。ご了承ください。




© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: