Cat Tail

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SS-バカップルの日常~ダービー編

バカップルの日常~ダービー編

地球に帰還した我らがバカッル(笑)ジェイムズ・ブッカー少佐と深井零中尉は少佐の故郷である英国でのんびりと暮らしていた。

春が間近とは言え、まだ寒さが残るある日のことである。

「零、出かけるぞ」
「ジャック?」
零がリビングの暖炉の前でコーヒーを啜りながら、意味もなく雑誌をめくっていると、少佐がコートとマフラーを手に声をかけてきた。
「今日はダービーなんだ」
「ダービー?」
「そうだ!」
いい年をした大の大人、それもガタイの良い髭の男が瞳をキラキラさせて、ダービーとはなんぞやと力説し始めれば、零はまた始まったとばかりにため息をついた。
「だからな…」
少佐のサッカー好きは知っているし、好きなクラブが負けた日の落ち込みようは少々ウザイくらいだ。
しかし、今日はどうだ。
今までの比ではない程の力の入りようだ。
ダービーというのはこれまで以上に大切なものらしい。
始まる前からこれでは、勝っても負けても大変なことになりそうだ。
結果がどうあれ落ち着かせることができるのは零しかいないのだ。
サッカーに関することで彼は前科もちで、その時も零がクーリィ准将の命令で少佐の面倒を見たのである。
「ジャック」
「なんだ?」
少佐に付き合ってテレビを見たり、たまにはスタジアムに観戦に行ったりはしていたが、零は特別サッカーに興味はない。
彼が好きなのならばと付き合っているだけだ。
「俺には正直よくわからないけど、あんたが行きたいなら付き合うから」
「零…」
「さっさと行くぞ」
少し顔を赤らめた零がきびすを返すと、優しく後ろから抱きしめられる。
「ありがとう」
零がサッカーに興味がないのは知っていたが、それでも付き合ってくれるのが嬉しかった。
いまだに彼の一番が雪風であっても、自分に対して彼が気を許し、興味を持ってくれているのはうぬぼれではないだろう。
愛しさにこのまま抱きしめていたいと思うのだが、後ろ髪を引かれつつ腕から解放し、彼にセーターとコートを着せ、マフラーを巻きつける。
「さぁ、行くぞ」
照れを隠すように大きな声をかけると、はにかむような微笑みが向けられた。



コメント

おかしい、話が続かない。
思いついたのはサッカー観戦に行き、昼食を買うべく露店に並んでいる時でした。
おなかはすいているのに珍しいメニューの店は混んでいる。隣のカレー屋は空いているのに!
雪風バージョンと鋼バージョンを考えたのですが、雪風は肝心のところが書けていないのです(泣)

「世界クラブ選手権」を読んでくださった方は笑って下さい(^-^;)
薄着の零さんに厚着をさせる少佐とかも楽しい。手袋をさせてないのは「バカップルの日常~冬・手袋編」あたりを想像してください。でも真昼間なんですよね(笑)

冒頭にも書いたとおり、地球帰還後設定です。
きっと少佐には孫バカのグラン・マがいて、少佐がフェアリィに行っている間に亡くなって、少佐に残した家と畑があって、零さんとのんびり暮らしているんだろうという我ながらすごい妄想世界です(^-^)
年金と畑で作った野菜で生活しているのさ!
家事は少佐の仕事です。
零さんは何してるんだろう?
想像つかないですねぇ(笑)
やっぱり、ヒモ?


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