音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2016年04月05日
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テーマ: musica latina(82)
カテゴリ: ジャズ

アルゼンチン出身のサックス奏者、追悼

 80年代の洋楽ナンバーをシリーズでアップしている最中ですが、今回は少し脱線して別の内容の記事にしたいと思います。

 昨日、ふと手に取った新聞で目についたのが、ガトー・バルビエリ(ガート・バルビエリ、Gato Barbieri)の訃報でした。今月2日に亡くなったとのことで、享年83歳。昨年11月にも公演をしているそうですが、いつの間にかもうそんな年齢を重ねておられたのですね。

 追悼ということでどの曲を取り上げようか迷ったのですが、結局は、最初に聴いて印象に残った曲をという考えに行き着き、この「フィエスタ(Fiesta)」という曲です。個人的には、初めて手にしたバルビエリ盤はベスト盤で、その1曲目がこれだったというものです。曲中のスペイン語の掛け声も含め、ラテンの陽気さや愉しさ(表題の「フィエスタ」は“お祭り”もしくは“パーティ”という意味です)が伝わってきます。





 でもって、ガトー・バルビエリの魅力はただ単に“ラテン”や“陽気”かというと、そういうことではないでしょう。この泣きのサックス、哀愁いっぱいの節回しが彼の真骨頂ではないかと思っています(この点については 過去記事 も参照)。

 続いてもう1曲ご覧いただきたいと思います。そうした哀愁のサックスを奏でるガトー・バルビエリが、カルロス・サンタナと共演したという1977年のライヴ映像です。曲はもちろん「哀愁のヨーロッパ(Europa)」。サンタナの曲として有名なナンバーですが、バルビエリも彼のアルバム(1976年の『カリエンテ!』、上記「フィエスタ」も収録のアルバム)で取り上げているナンバーです。







 あと、音楽性と関係はないですが、映像や写真うつりの面で、クールでダンディな風貌や立ち振る舞いも印象的なミュージシャンだったとの感想を持っています。ともあれ、『カリエンテ!』を聴きながらこれを書きつつ、ガトー・バルビエリが安らかに眠らんことをお祈りしています。R.I.P.



[収録アルバム]

Gato Barbieri / Caliente!(1976年)






Gato Barbieri ガトーバルビエリ / Caliente 【CD】

 ↓こちらはベスト盤です(本文で言及のベスト盤とは異なりますが、表記2曲とも収録)↓

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Last updated  2016年04月05日 08時14分18秒
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Re:ガトー・バルビエリ 「フィエスタ(Fiesta)」&「哀愁のヨーロッパ(Europa)」(04/05)  
拝読しました、学生時代は、モダンジャズがはやってました。

アルゼンチン、と聞きますと、タンゴを思います。

☆PP. (2016年04月05日 08時49分26秒)

Re[1]:ガトー・バルビエリ 「フィエスタ(Fiesta)」&「哀愁のヨーロッパ(Europa)」(04/05)  
andale  さん
☆☆。えっこ。☆☆さん

アルゼンチンというとタンゴが有名ですが、ポップスの世界にも、トラディショナル(フォルクローレ)の世界にも、そしてジャズの世界にも、いろんなアーティストがいるといったところでしょうか。 (2016年04月05日 16時38分30秒)

Re:ガトー・バルビエリ 「フィエスタ(Fiesta)」&「哀愁のヨーロッパ(Europa)」(04/05)  
ようたん さん
 Gato Barbieri(氏)の名前を知っていても、個人的に演奏を聞いた事も無くずっと通り過ぎていました。ラテン・ジャズとなれば勝手にArt Pepper(氏)のアルバムを思い出してしまいますが。


「ジャズ~SKE48、AKB48  音楽BBS  わんこの部屋」
http://jazz.progoo.com/bbs/ (2016年04月10日 00時13分40秒)

Re[1]:ガトー・バルビエリ 「フィエスタ(Fiesta)」&「哀愁のヨーロッパ(Europa)」(04/05)  
andale  さん
ようたんさん

コメントありがとうございます。ラテン・ジャズというと、主に米国人が演る「ラテンを想像したジャズ」と、ジャズの枠組みには必ずしも該当しないラテン人が演る「ラテン・ジャズ」があるように思います。
若い頃の作品はジャズ扱いされる彼ですが、後にはいかにもフュージョン/ポップ系でしたから、ガトー・バルビエリもまた「あちら側」の性質のアーティストだったということになるのかもしれません。 (2016年04月10日 07時25分16秒)

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