ダイビングガイドの屋久島移住日記

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ウミガメの産卵と孵化


卵が孵化し子ガメが海へ還って行くのは7月下旬~8月下旬頃です。
ウミガメの産卵行動

繁殖期に入ると、ウミガメは産卵場沖の瀬や岩礁に集まり、交尾の相手を探します。
雌は何匹かの雄と交尾し、夜になると産卵のため砂浜に上陸します。
そして、砂浜に穴を掘り、通常1回の産卵につき100個以上もの卵を産みます。
そして夜明けまでに、再び海へと戻って行きます。
この産卵のプロセスを1回の繁殖期の間に数回くり返すこともあります。

ウミガメの交尾は雌の背中に雄が乗り掛かかり、前脚でしっかり押さえ込み後背位で行われます。
上陸した雌の首筋辺りを見ると爪で引っ掻いた痕があり流血しているものも見受けられます。
繁殖期の雄のウミガメは、時にダイバーに抱きつくこともあります。
あの巨体と頑丈そうなヒレで羽交い絞めにされたらパニックになりそうですね。
この時期は、雌と間違われ羽交い絞めにされないよう、背後には気をつけましょう♪

卵は地熱で温められ、約2ヵ月後に孵化します。
孵化した子ガメは夜になると一斉に砂をかき分け地上に出てきます。
わずか6cm程の小さな体で脚をパタパタと動かし、大急ぎで波打ち際を目指します。
しかし、成体になるまで生き残ることができるのは、数千匹のうち、たった1匹だけと言われています。
産まれたての子ガメを食べようと、陸では獣が、海では鳥や大型の魚が狙っています。
また、砂の中からはい出した子ガメ達は、明るいほうへと進みます。
自然な状態であれば微かに明るい水平線ですが、人間の手が入った海岸では、
人工の光が陸の方へおびき寄せてしまうため、車に轢かれたり、乾燥して死んでしまうといった危険があります。

なぜ陸でたまごをうむのか 
水中生活に適応したウミガメの体は、重い体とヒレ状の脚のため、陸上で歩くには不便です。
その為、外敵から身を守る方法もなければ、すばやく逃げることもできません。
では、なぜ危険をおかしてまで、陸で卵を産むのでしょう。
ウミガメは肺呼吸なので水中で息ができません。
卵も同様です。卵は殻を通して呼吸をしているので、水中だと息ができでずに死んでしまいます。
そのため、ウミガメは海で暮らすようになった今でも、卵だけは陸に産みに来るのです。
まさに命がけの産卵です。

オスかメスかはお天気次第
ウミガメの孵化について、面白い現象が知られています。
それは、性決定の鍵をにぎるのが温度というものです。
性比が1対1となる砂の温度は29度。
それより高いとメス、それより低ければオスに偏ると言われています。

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