BLUE ODYSSEY

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第4話 月の都市 act.31



スポルティーファイブ 第4話 月の都市 [act.31]





ザークに勝ったスポルティーファイブは、こうして無事レッドノアに帰艦できた。
委員長はまたもコクピット内で気絶していたので、帰艦後、すぐにメディカルセンターへ運ばれた。

レイチェルも無事だった。彼女はスポルティーファイブの戦闘時の急激な飛行に慣れていなかったので、特殊車輛のシートで揺られ、ひどく疲れていた。
それでも彼女はアイクが入院したと聞いたメディカルセンターの病室へと急いだ。
そしてアイクと再会した。


アイク 「戻ったんだね、レイチェル良かった。心配したよ。」

レイチェル「アイク……。」

アイクの顔はやつれて、ほほが痩せ、目の周りがいくぶん黒ずんでいた。
しかし、2人は再会を喜び合った。



アイク 「あの大型UFOは単なる映像だったようだ。そうノアボックスの人たちが話してくれた。」

レイチェル「幽霊の正体もわかったわ。詳しくは話せないけど……、本物の”幽霊”ではないみたいだわ。」

アイク「そうか。これで問題は解決したのかな?
とにかく、この船は一度地球に帰るらしい。
僕達の仕事の契約期間はまだ半年残っている。
半年間、またがんばるかい?この月で。」

レイチェル「もういいわ……。契約は。途中で解約してこのままこの船といっしょに地球へ帰りましょう。」

アイク 「あと半年で大金が手に入るのに?」

レイチェル「これ以上はもういいわ。限界が近いと思うの、貴方にとっても私にとっても。もう疲れたわ。」

アイク 「…………わかった。そうしよう。その方がいい。
今の僕たちにとっては地球に帰って静養した方がどれだけ僕らの為になるか……。」

こうしてレイチェルとアイクは地球に戻るレッドノアに便乗する事を決めた。






クリスとアンナはレッドノアの展望室で2人きりになって話をしていた。

アンナ「”あの男”は何者なんでしょうか?」

クリス「危険な人物という事は確かだ。
それ以外はまだわからない。
もしかするとスポルティーファイブの機体を狙っているのかも知れない。」

アンナ「また来るかしら?」

クリス 「ああ、来る。注意が必要だ。」






矢樹と郷田指令は自室にて話をしていた。

矢樹 「やはり月は真空の世界だった。温かい大気は無い。
ここに建つ物は全ていずれはさびれ行く運命なんだよ。」

郷田指令「”月の都市”はクリス達の報告では確かに存在したそうだ……。
それは繁栄した都市だったとか。」

矢樹 「ああ、聞いた。それがなぜさびれたんだろうねえ?」

郷田指令「さびれた?うむ。確かに今は存在していないからな。」

矢樹 「今残っているのはクレバスの裂け目の奥にある採掘場跡とそれに付属する居住区だけだ。
もうどこにも人の姿は無い。その事も今後調査する必要があるだろう。」

郷田指令「ああ。そうだな。確かに調査する必要はある。」








神田 「月は……、真っ暗で、退屈な世界やった。かわいい女の子はおらんし…。」

豪 「神田さん、”月の遊園地”というゲームソフトを見つけてダウンロードしたんですけど、いっしょにプレイしませんか?」

神田 「え?”月”?もういらん!月はこりごりや!俺はやっぱり地球がええわ。」






クリスとアンナは2人で展望室の窓からじっと月面を見つめていた。
それは冷たい真空の世界だった。

それでも、どこかにあの温かい”都市”が存在していた事も事実だった。
クリスはもう一度、あの都市に行ってみたいと感じていた。










THE END



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