BLUE ODYSSEY

BLUE ODYSSEY

『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.90







ビリビリビリ!!!







モグモグは再生できないほど紙を破りました。

ニセアリス「くくくくく!

このおおおおおおおおおおおお!!!






食っちゃるーーーーーー!!!






モグモグは逃げました。
やはりお庭は広く、モグモグは超音速(?)まで加速して逃げました。

ニセアリス「くくくく!!!」

ニセアリスはバリケードや貼り紙で妨害するのを諦めたようでした。



それからもアリスたちの無視も続いていました。

ニセアリス「なんだよ!ここはアタシのモンだ!
アタシに敬意を払わない者はここから出て行け!」

アリスたちはそれでももくもくと草刈りをしていました。

ニセアリス「いいか!
ここにいる者は”ここの所有者たるアタシ”に使用料を支払わなくてはならない!
一人一日1600ゴールドだ!」

アリスたちはもくもくと草刈りをしていました。

ニセアリス「さっさと払いに来い!
払わない者はすぐ出ていけ!」

アリスたちはもくもくと草刈りをしていました。

ニセアリス「……………………。」

アリスたちはもくもくと草刈りをしていました。

ニセアリス「……………………。









……………………。









……………………。









……………………。










いいかあ!

ここはアタシのモンだああ!

それをよく覚えておけえーーーーー!









それでもアリスたちはニセアリスを無視してもくもくと草刈りをしていました。

ニセアリス「……………………。」

ウサギ「まあ、”影響力のない者”が何を言っても無意味ですなあ(ボソッ!)」

ウサギさんはワザとニセアリスに聞こえるようにそう言いました。





ニセアリス「キーーーーーーーーーーーーーー!!!」





ニセアリスは怒って玄関扉に張り付きました。
誰も入らせない作戦です。
それでウサギさんはアリスに向かって話しました。

ウサギ「すみません、まだカギはありません。まだ玄関ドアから入れません。
今日は、またインターネットカフェで寝る事になりそうです。」

アリス「ええ、かまいません」

ニセアリス「……………………。」






こうしてお昼までアリスたちは黙々と働きました。
そしてお昼になったので「お昼休み」を取ることにしました。
玄関前のスペースではニセアリスが昼寝していました。
無視されたニセアリスはここで「ふて寝」していたのです。

アリスたちは持って来たお弁当を開けました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.91


アリスはウサギさん・由美・モグモグにお弁当を渡しました。
ミルキーはまだ寝ていましたので渡しませんでした。
アリスはやさしいのでニセアリスにもお弁当を渡しました。
するとニセアリスは「当たり前のように」それを受け取って食べ始めました。
本来はアリスに感謝すべきなのですが…、
逆にニセアリスはこんな事を言い出しました。

ニセアリス「いいか!ここは全てアタシのモンだ!
この”玄関前のスペース”もアタシのモンだ!
ここが使えてるって事は…………、アタシに感謝するんだ!!」

アリスはそれを無視して他の人にコップを渡しました。
そしてお茶を煎れました。

ニセアリス「……………………。」

ニセアリスはやはりだんだんみんなに嫌われて来ているようです。
由美はニセアリスに対して冷やかな態度を取ります。

由美「……………………。」

でも、ニセアリスは遠慮なくお弁当をガツガツ食べ始めました。
食べ物に目がくらむとまったく何も考えないのがニセアリスの良い所(?)です。

モグモグはヒヨコ専用の食べ物を食べていました。
ウサギさんはニセアリスからかなり離れた位置に座って静かにお弁当を食べていました。







ニセアリス「ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!!」







そう言えばみんな自然にニセアリスとは距離を置いて座っていました。
そしてニセアリスはあっと言う間に5人分のお弁当をたいらげました。

ニセアリス「ゲップ!

ふう!」

由美「……………………。」

ニセアリス「ああ、食後のデザートはないのか?
”フライドチキン”が食べたいのだが…………、」

するとモグモグがビクッとしてエサの中に突っ込んでいたくちばしを抜きました。

ニセアリス「ああ、フライドチキンが食べたい………、」

またいつものひともんちゃくがありそうです。モグモグはさっそく逃げようとしました。
その時、縄が飛んで来ました。それはモグモグの身体に巻き付きました。




モグモグ「 ピ~~~~~~~~!!!





縄はしっかりとモグモグのボディーをとらえました。
ニセアリスはグイグイその縄を引きました。

ニセアリス「くくく!諦めるんだな!!
もう逃げられない。」







モグモグ「 ピピィーーーーーー!!!





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.92


アリス「やめていただけますか?」

アリスが冷ややかに言いました。

アリス「モグモグにそんなことをするのはやめていただけますか?」

こんな言い方をする時、アリスはマジで怒っています。
ニセアリスはしかたなく縄をはなしました。
やはりアリスには勝てません。

ニセアリス「……………………。」

その頃、モグモグはお庭の中心当たりまで逃げて行きました。もうモグモグをつかまえる事はできません。







ニセアリス「……………ところで、なぜ”カギ”がない?中に入れないぞ!」

アリス「わかりませんが”紛失”しているそうです。」

ニセアリス「中に入れんのじゃ、辛い。」

ウサギ「タッキーさんが今、探してくれています。そのうち見つかると思います。」

ニセアリス「どっかから入れんのか?」

ウサギ「それなんですが、今日入れる所があるか見てみようと思っていたのです。」

ニセアリスは立ち上がりました。そしてそこから一番近い”窓”の所に行きました。
しかし窓のガラスは”磨りガラス”となっていて中は見えませんでした。

ニセアリス「見えん。」

ウサギ「どこもここと同じような”磨りガラス”です。1階部分は。」

ニセアリスは窓をガチャガチャやってみましたが、しっかりとカギがかかっていました。

ニセアリス「どこか開いている所があるだろう?」

ニセアリスは捜し始めました。
この建物に窓は多いのですが………全てカギがかかっているようです。でも2階部分はわかりませんでした。2階の窓は届きませんから。

ニセアリス「しかたがない。1枚割ってしまおう!」

ウサギ「それは止めた方がいいです。ガラスを割ると修理には専門のガラス業者を呼ばなくてはなりません。
本日は”インターネットカフェ”で泊まればいいのです。そんなにあせって中に入る事もありません。」

ニセアリス「では……………………、
オゴリだろうな?」

ウサギ「は?」

ニセアリス「インターネットカフェは”オゴリ”だろうな?」

ウサギさんはため息をつきました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.93


ニセアリスは喉が乾いたので玄関前のスペースに戻って来ました。
そしてアリスが持って来たサイダーを飲み始めました。

ニセアリス「ゴクゴクゴク!!」

ニセアリスはふとアリスに抱かれているミルキーに気が付きました。

ニセアリス「なんだ、ソイツは?ついに壊れたのか?」

アリス「ミルキーさんは”寝不足”です。」

ニセアリス「”寝不足”だあ?何もせんヤツがか?
1日中遊んでいるだけで何もせんヤツじゃないか?!」

アリス「ミルキーさんはまだ”子供”なんです。
それでいいんです!!」

ニセアリス「まったく!
子供だからって…………、何もせずに一日中、食っちゃ寝食っちゃ寝!」

ウサギ「……………それは誰かさんの事ではありませんか?(ぼそっ!)」

ウサギさんはニセアリスに聞こえるように言いました。

ニセアリス「何か言ったか?」

ウサギ「いえ。」

またいつもと同じパターンが起こりそうでしたのでアリスは話題を変えました。

アリス「それで、どこか開いてましたか?」

ウサギ「1階部分の窓を調べましたが………、開いてませんでした。」

アリス「では2階は?」

ウサギ「”はしご”がないと確かめられません。2階の窓に届きません。」

ニセアリス「ふう、”鳥”でもいたら確かめられるのにな!」

そう言ってニセアリスはモグモグを見ました。

モグモグ「ビクッ!」

ニセアリス「はああ、まったくなんの役にも立たんヤツがいるのか?
鳥の仲間なのに”飛べない”なんて…………。
まあ、それなら胃袋の中で役に立ってもらおうか?」





モグモグ 「ピピーーー!!」





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.94





ウサギ「はあ~~~~~~。」



ニセアリス「とにかくこれからここは”アタシのモン”になるのだ。
今後は”役立たず”は住まわせないぞ!!
働け!働け!
”食っちゃ寝食っちゃ寝”だけのヤツはいらん!」

ウサギさんはがっくりしていました。

ニセアリス「それにこれからは”家賃”をいただくからな!
タダで住まわせたりはしない!!

あれは アタシのモン だからな!」

アリスは怒りました。

アリス「ニセアリスさん!私たちはいままでいつもウサギさんのお家に住まわせてもらっていたのではありませんか?
ウサギさんから今までに請求がありましたか?」

これまでウサギさんはアリスたちにお金を請求した時はありませんでした。
いわば無償でアリスたちは住まわせてもらっていました。
アリスはそのため毎日ウサギさんのお家をお掃除して、洗濯物を洗って、食事を作っていました。そうして働いていました。
しかし…………、
ニセアリスはミルキーやモグモグをからかったり、ゲームしたり、昼寝したり……………、
文字道り”食っちゃ寝食っちゃ寝”の生活を送っていました。

ウサギ「はあああ~~~~~~~。」

ウサギさんはため息がとまりません。





そして午後はみんなでまた草刈りをしました。
いえ、正確に言えば”みんな”ではありません。一人だけ玄関前のスペースでごろ寝していた人物がいました。

アリス「はあ、では疲れましたね。そろそろ引き上げましょうか?」

ウサギ「ではインターネットカフェに行きましょう!」





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.95


確かにもうそんな時間になりました。
時刻は午後6時頃です。

ニセアリス「ああ、腹へった!腹へった!
早く行こう!もたもたするなよ!」

ウサギさんはこれから草かりに使った道具類をかたづけなくてはなりませんでした。
なのでニセアリスのこの言葉には「カチン!」と来ました。

ウサギ「草刈りに使った大きな”枝切りバサミ”や”高枝切りバサミ”は刃にこびりついた葉っぱを取ってから油をさしておいた方が良いでしょう。そうしないとすぐに錆びてきますから。」

ウサギさんは道具の手入れをしました。

ニセアリス「早くしろ!
ああ、腹がへってどうしようもない!!お腹がねじれる!」

ウサギさんはニセアリスの態度には腹が立ちました。するとアリスがそれをさっして、

アリス「ニセアリスさん!
他の人は今日一日”お仕事”をして疲れているんです!
そんなことは言わないようにしてください!」

モグモグは今日もコンバインのごとく草刈りをして疲れていましたし、同じく由美も女の子ながら一生懸命草刈りをしてよくがんばりました。
ウサギさんも汗をたっぷりかきましたし、アリスもミルキーを背負いながら草刈りを長時間し続けたのです。アリスも疲れていました。

ニセアリス「その”おもちゃ”を背負っているから疲れるんだ。
その”おもちゃ”が何の役に立つ?
何もせずにただ寝ているだけだ。思い切って捨てちまおう!」

アリスは怒りました。アリスは今日も昼間目を覚まさなかったミルキーの事をずっと心配していたのですから。

アリス「ミルキーさんはまだ幼いんです!そんなにお仕事はできません」

ニセアリス「だから”役立たず”だと言っておるだろう?
ソイツも道具といっしょに物置に置いて行こう!」

今度はアリスばかりでなく、モグモグと由美が怒りました。

モグモグ 「ピィーー!ピィーー!」

由美「……………………。」




ウサギさんはあきれはてて、

ウサギ「とにかく街まで行きましょう!」

とみんなをうながしました。これから街までたっぷり歩くのです。

ニセアリス「タクシー呼んで。」

ウサギ「はあ?」

ニセアリス「タクシー呼んで。」

アリス「ニセアリスさん!いったいそんなお金がどこに?!」

ニセアリス「今日一日、アタシは頭脳を思考させていた。いろんな事を考えていたんだ。
だから疲れた。タクシーを呼んで!」

アリス 「……………………。 (;-_-) 」

アリスはニセアリスの態度に言葉を失いました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.96


もちろんタクシーを呼ぶお金の余裕などありませんでした。
ウサギさんはお金を持っていたかもしれませんが、アリスたちは節約をだいいちに考えました。インターネットカフェに泊まるお金がどうしても必要だからです。

ニセアリス「なんだよぉ~~~~~。また、”歩き”かよぉ~~~~~。
はあ~~~~。セレブなアタシが歩きだって?」

ニセアリスはブツクサ言いました。それでアリスやウサギさんはいつもより足取りが重く感じられました。みんなは街を目指して歩きました。

ウサギ「街に着いたら今日もどこかで時間をつぶしましょう!
午後8時以降にインターネットカフェに入らなくてなりません。そうしませんとナイトパックが適応されないのです。先に食事をしましょう!」

ニセアリス「”回転寿司”がいい!アタシは腹がへってるから、たっぷり食う!」

アリス「……………………。そんなお金はありません。
お寿司が食べたいのなら、今日のお夕食はスーパーで安いパックを買いましょう!」

アリスは街にスーパーがあることを見つけていました。

ウサギ「もうそろそろスーパーが閉まる時間です。
おそうざいやお弁当が半額になる頃です。
お寿司も半額になります。」

ニセアリス「アタシは新鮮なお寿司が食いたいんだよ。
セレブなアタシがスーパーのパック寿司など食えるか!」

アリス 「……………………。 (;-_-) 」





アリスたちは街に着いて、大型スーパーに行きました。
街には大きくてハデな照明の光をつけたスーパーがありました。


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『激安スーパー おいでませ!』



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ニセアリス「フン!激安スーパーだと?
マズイものを安売りしたって意味は無い!
ウマイものを安売りしないと真の安売り店は名乗れない!」

ウサギ「……………………。 (;-_-) 」



もう夜だと言うのに店内は明るい光で満たされていました。
食品コーナーにはたくさんの食品パックが並んでおり、そこにはおいしそうなパック寿司もありました。





ニセアリス「 うおおおおおおお!!!





トロやイクラや貝類が入っており、ニセアリスはそれをたっぷりレジカゴに入れました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.97


ウサギ「たしか、セレブな方は”スーパーのお寿司は食べない”と言われていたのでは?」

ですがニセアリスはその言葉をまったく聞いてませんでした。
次々とめぼしいお寿司を取っていきます。






ニセアリス「 うおおおおおおおおおお!!!






見た目かなり美味しそうなお寿司です。
セレブなはずのニセアリスのすかっり心を奪った豪華なパック寿司でした。

一方アリスの方はと言いますと…、「お弁当コーナー」を見ていました。

アリス「まあ!250ゴールドのお弁当が売っています。
250ゴールドでお弁当が買えるなんて!
でも安いのに美味しそうですね。
まあ!こちらには400ゴールドでたっぷりおかずが入ったお弁当も売っています。」

それはとても大きなお弁当のパックでした。1.5人分はありそうです。
この世界では動物の”お肉”はおかずとしてはありません。
動物たちが普通に住んでいる世界ですから。
でもお寿司などに使う”魚肉”はありました。
主にそのような魚肉、またそれを使ったソーセージやハンバーグがおかずとして入っていました。
それに野菜類は豊富です。
中華風の野菜炒めが入っていました。

ウサギ「おかずが豪華ですね。」

アリスは次に「おそうざいコーナー」を見ました。

アリス「野菜のパックなども良いですね。
とにかくサラダだけもそうとうな種類があります。
あっ、このポテトサラダを買いましょう。このお店は安いですね。」

ウサギ「そうですね。さずが激安スーパーです。

こうしてアリスたちはたっぷりとお買い物をしました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.98


アリス「さて、どこで食べましょうか?」

ウサギ「”公園”などに行くのもいいのですが……、近くに”道の駅”があります。」

アリス「”道の駅”?」

ウサギ「道の駅はまだまだワンダーランドではめずらしい存在ですが、”主に車で移動する方たちのために”休憩所が設けてあるのです。
それはドライバーでなくても利用可能です。しかも利用は基本的に”無料”です。」

アリス「まあ!」

ウサギ「もともと地元が産地直送野菜などを販売するために設けてあった建物をそのまま利用している場合があります。ですから車を持ってない人も多く行っています。
特に休日はとてもにぎやかな場所ですよ。」

それでアリスたちは「道の駅」に行く事にしました。






そこはけっこう多くの人たちが来ていました。
観光客風の人、休日を楽しむ人、家族づれ。
それからトラックドライバー。
いろんな人や動物たちが来ていました。

そしてここには広い駐車場があり、そこにはいろんな車が駐まっていました。
見渡す限り車、車、車……、
このワンダーランドの世界はアリスのいた人間世界とは違ってそんなに多くの車はないようですが、この道の駅には多くの車が集まっていました。

珍しい車がたくさん来ていました。
2人乗りのオープンカーのスポーツカーが何台かありました。
女性が乗るような小形の車も何台か来ていました。

アリス「まあ、いろんな車が来ていますね。」

ウサギ「そうですね。自動車があると便利なのですが。」

ニセアリス「買おう。」

ウサギ「はあ?」

ニセアリス「自動車を買おう!」





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.99


ニセアリスは真顔でそんな事を言いました。

ニセアリス「買おう。自動車を!!
楽して”アタシの家”まで行けるぞ。」

アリスはその”アタシの家”という言葉にはひっかかるものを感じましたが…、一応ウサギさんに自動車のことについて聞きました。

アリス「”自動車”というのはいったいいくらぐらいするものなのでしょうか?」

ウサギ「そうですね。
だいたい300万ゴールドもあれば………、」

アリス「300万ゴールド!!!」

アリスは驚きました。

ウサギ「ですが、それは”新車の場合”ですね。
あっ、小形の”軽自動車”というので安いのなら80万ゴールドぐらいですか。」

確かに80万ゴールドは高いですが、300万ゴールドよりはマシです。

アリス「でもかなりお高いのですね………。」

ニセアリス「”軽自動車”だあ?
普通”ファンタジー世界”には出て来ない言葉だ。」

ウサギ「いえいえ、”携帯電話”がファンタジー世界によく出て来るように”軽自動車”も出るものと思われます。」

ニセアリス「フン!まあいい。とにかく自動車を買おう!」

アリス「どこにそんなお金があるのですか?」

ウサギ「まあ、”中古車”なら安いのはありますが…………、」

ニセアリス「”中古車”?
それも普通”ファンタジー世界”には出て来ない言葉だ。」

ウサギ「まあ、”パソコンのジャンク”とか言っているファンタジー世界には出て来てもおかしくはないです。」

ニセアリス「では中古車を買おう!安い中古車を!!」

アリス「……………………。」

ウサギ「まあ、では”中古車屋”でも見てみますか?」

ニセアリス「見てみよう!!」

ウサギ「では、またの機会にご案内します。」







こうしてアリスたちはひとまずベンチに向かいました。そこで食事をするのです。
道の駅の建物は変わった造りでした。
木造で、しかも上から見るとドーナツ型をしていました。
真ん中に開いた中庭部分にベンチがあるのです。
アリスたちはそこに腰かけました。







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