「風化」





「風化」

rose5

確かだと 思っていたものが

不確かに そして そっと 遠のいてゆく

貴方から出る 優しい言葉は 

すべて 私の身を 突き抜けて

心と言う核を 突き刺す。

さりげなく つぶやく 貴方の顔を 思い浮かべ

見えないはずであろう 私の顔は 冷たく微笑んだ。

時が 過去と言う 一つの時代を 

残酷と言う言葉と共に

風化させ始めた瞬間。

閉じた携帯を 

いつまでも いつまでも

見つめていた。



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