つむじやのlightful HAUS  *帰国後篇*

つむじやのlightful HAUS  *帰国後篇*

LUMESについて



正式には
Lund University International Master's Course Programme in
Environmental Studies and Sustainability Science (LUMES)
という長い名前の修士課程2年間コースです。

コースのメインHPはこちら。
http://www.lumes.lu.se/index.aspx

2006-2008年プログラムの内容とスケジュールはこちら
http://www.lumes.lu.se/html/agenda_2006-08.aspx



※応募を検討中の日本人の方へ、かなり私的なプログラム紹介

2007夏~2年間のコースはすでに応募を締め切っています。(毎年11月初旬頃締め切り)
コースがつくられてから今年で10年目になるため、わりとプログラム内容や
ゲストレクチャー(けっこう頻繁)は充実していると思います。
これが無料というのは未だに信じがたいことです(ただし、政権交代があったため
いつまで福祉関係の予算優遇が続くかわかりません)!
あと、ご存知のとおり、スウェーデンは生活費が高く、
実際には節約できるにしても、入国時には月11万×2年間の生活費をまかなえる
経済力を証明しなくてはなりません。(奨学金や親からの援助OK)

授業はすべて英語で、クラスは2005年は25名、2006年は35名、
理系と文系、学士と修士と社会人経験者、途上国と先進国出身者、男女比など
バランスのとれたクラス構成です。当然ですが、年によってばらつきがあります。
ただし、バラエティに富むぶん「内容が浅い」とか「難しすぎる」とか授業評価が別れるところ。
英語がノンネイティブで、環境関係の学歴がない私には、どのトピックも
かなり刺激的でついていくのが精一杯です。
また、ときには授業そのものよりも、世界中から集まったクラスメイトとの
ディスカッションから得るものが多いことも付け加えておきます。

いままでのトピックで特におもしろかったものは

★Environmental Problem Awareness
System Thinking(システム思考)のガイダンス
 LUMES卒業生で、環境シンクタンク在籍中のSalimが、星の王子様を題材に
 システム思考について入門的なレクチャーをしてくれました。語りの天才!

★Ideas behind Economy, Environment and Society
Social Science Dept. の教授Turajによる、西洋思想史と経済学の授業。
 哲学と政治学と経済学の関係に、こんなに興味を持てるとは驚きでした。

★Environmental Governance
 ポスト京都議定書のロールプレイをしました。国際法と国内法、
 政治のかけひき、グローバルな地球環境に科学者がどう貢献できるか、
 かなり面白い授業でした。

★Sustainability Science
 あっちをたてれば、こっちがひっこむ。測ることのできないものを測る試み。
 イギリスの大学教授Tim O'riordanのレクチャーでは、サステナビリティ・サイエンスを
 再定義したり、しあわせ(Well-being)の指標や、先進的なCSRの事例などが聞けました。


ちなみに、コースは加速度的に読書量が増えてゆき、週末にだらけていると落ちこぼれます・・・
LUMES一年目、第一セメスターをふりかえってつくづく思うこと
  自分の限界は自分で作っている
  自分の可能性は自分が作っている

Y.

(以上の情報は2007年1月4日現在の私個人の感想&情報です。
 実際に応募の場合は、必ずコースのメインHPで詳細をご確認くださいね。)

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