BRASILの独り言

結婚まで




 それから 幾度もデートを重ねて、彼が 真面目で、やさしくて、頭が良くて、純粋な人だって分かって だんだん好きになって行きました。

半年以上過ぎた頃、彼が

「一緒に住みたい。」

と 言い出した。

「楽しそうだけど 結婚してないから 親が許さないよ、そんなの。」

「じゃ、結婚しよう。」

「え??ま いいかも。」


そういうノリの 軽い決断でした。


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 私たちは 軽かったが 周りは 軽くなかった!


 親は 反対したが、仕方ないと 諦めてくれた。


が その割には 愚痴が多い!!


「普通の人と 普通に結婚するということが どうしてあんたにできないのかね?」


「平凡な人生が一番と言って聞かせて ここまで育ててきたのに、どうして こう親の反対ばかりするかね?」


「ほら、お父さんを見てごらん?可愛そうに。結婚の話をして以来、口数少なくて タバコばかり吸ってる。」


顔を見るたび、言われて つらかったが 黙って聞いていた。





 彼の会社の上司も心配して(興味津々で?) 

「彼女のご両親が不安にならないように 君(ダンナ)の両親に代わって 話をしてやる。」

と 自ら言ってくれ、私とカレ、ウチの両親と カレの上司で 日本料理店で 会うことになった。

…が、上司の言うことは



「ワシだったら 外国人なんかに娘を渡さん。」



の 一点張り。



オマエ、おもいっきり 邪魔してるぞー!!


思いっきり ウチの両親を不安にしてるぞーーー!!



 その後 うちの両親と 別れ、上司とカレとわたしの3人で 上司行きつけのスナックへ連れて行かれた。



そして 着くなり お酒を飲み始め、

「お前ら 帰ってもいいぞ。」




何のために スナックへ連れてこられたのか 理解に苦しむ 私たちだった。







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