琴欧州関連報道



 大相撲春場所3日目は16日、大阪府立体育会館で行われ、“ブルガリアの跳ね馬”が新たなライバル物語の幕を開けた。初のブルガリア出身力士・琴欧州(21)と大器・萩原(17)の幕下注目の一番は、琴欧州が萩原を寄り倒しに破り、3度目の対戦で初めて土をつけた。ライバル対決を制し、貴花田(元横綱・貴乃花、現貴乃花親方)を超える歴代4位タイの初土俵から9場所でのスピード十両昇進を視界にとらえた。

 琴欧州の顔いっぱいに柔和な笑みが広がった。ライバルと意識し続けてきた萩原から待望の初白星。待ったをかけた後の2度目の立ち合いで右差し。左を巻き替えてもろ差しとなった萩原の両手を外から絞る。そのまま思い切りよく土俵の外へ寄り倒した。

 「緊張は凄かったけど負けたくなかった。よかった」。初場所は東幕下8枚目で6勝1敗。萩原から喫した黒星が十両昇進を阻んだ。「先場所、優勝していたら関取になれていたかもしれない。だから、きょうは勝ちたかった」と雪辱を誓って土俵に上がった。

 初土俵から9場所でのスピード十両昇進が十分に射程圏内に入った。師匠の佐渡ケ獄親方(元横綱・琴桜)はすでに愛弟子のための化粧まわし作製を予約。「これからも伸びていくように」という意味を込めて、立ち上がった馬をデザインしたものになるという。

 一方、敗れた萩原は「やっぱり戦いにくい。完敗です」とうなだれた。4日目は十両の大真鶴と対戦。琴欧州より一足先に大いちょうを結って、昇進条件となる勝ち越しへ仕切り直す。

 大一番を制した琴欧州は「萩原はすごい17歳。一緒に出世を争っていきたい」とライバルとの同時昇進に意欲を見せた。日本人と外国人力士の関係では貴乃花と曙(両者とも元横綱)、元大関・貴ノ花(現二子山親方)と元関脇・高見山(現東関親方)らが激しい出世争いで大いに土俵を活性化させた。この日の土俵でもひときわ大きな声援を浴びた新世代対決。琴欧州と萩原のつば競り合いが、角界の新たな時代を切り開く。


西部日刊スポーツより(2003.3.15)

場所前、休場濃厚といわれた琴欧州が無傷で勝ち越しに王手をかけた。右ひざには、白い大きなサポーター、そんきょは苦しそうだ。それでも序二段が相手ならば苦にしない。現役最長身202センチの圧倒的な体格で26センチ低い柏竜をはじき飛ばし、簡単にはたき込んだ。「ブルガリアの怪人」の快進撃は当分、止まりそうにない。

 大阪入り前の2月中旬、部屋のけいこで右ひざが抜けた状態になり、外側じん帯を損傷。佐渡ケ嶽親方は「休場させる」と無念の決断をした。しかし琴欧州は「絶対、出る」と師匠に直訴。大阪入り後も連日、治療後にけいこ場でゆっくりとしこ、すり足を繰り返して、出場にこぎつけた。


2004.1
大相撲コラム集 の注目の幕下力士として取り上げられています。
もう、皆がカロヤン君のことを書かずにはおれなくなっています!!!

2004.1.18
4連勝で勝ち越しを決めた日の翌日、
スポニチアネックス
にも出ています。かなりの文字数をさいてくださっています。

全勝優勝なら、やはり来場所は十両だったんですね・・・6勝1敗ではどうでしょう?


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