CANDYあのね・・・

17歳・・カナダ5年目



このことについては、また別のところに書きたいと思います。(ちょっと暗いので・・)

そして、2年間一緒に暮らしたピック家から他のお宅にお引越しすることになりました。

デビー(ママ)は、良い家庭に住んで欲しいと、わたしと一緒にホストファミリー探しをしてくれました。

最終的に決めた家族は、ダウンタウンのはずれにある小さなおうちに住む親娘。

デール(母)とジェニファー(娘)の2人暮らしで、デールは前のおうちのパパ、クラークが教える学校で、

留学生のお手伝いをするお仕事をしていました。ジェニファーはフリーターです。確かドーナツショップでアルバイトをしていました。

ちょっと、映画の不良ママを想像させるようなデールはど迫力のある声で、髪の毛は長いプラチナブロンド、

爪はいつも凶器のように伸ばしてあり、真っ赤に塗られていました。

ジェニファーはもう20代半ばだったと思うけど、とっても甘えん坊さんでした。

この家での生活ははっきり言ってあまり記憶にありません。

学校から帰ってきたら、デールが勝手に部屋に入って掃除をしていたこととか、

凶暴な黒猫に足首を何度も噛まれたこととか、

ジェニファーの車が「シートベルトを締めてください」とか「ガソリンを補充してください」とか、

やたらと喋る車(かなり笑ける!)だったこととか、となりの部屋にフランス人が住んでいたこととか、

そんなことくらいです。

たばこの煙がダメだからこのお宅に住むのはやめておこうかと最初言ってたときに、

もし、うちに住んでくれるのなら空気清浄機をキャンディの部屋にとりつけて、キャンディの前ではたばこは吸わないから。

とか言ってて、じゃあ・・ってそこにしたのに、

空気清浄機なんてなかったし、たばこの煙にまかれた毎日でした。

その上、デールもジェニファーもフランス人の子の悪口を毎日のようにわたしに言い、

デールは大学の日本人の生徒(大阪成蹊女子短大の人たち)のお世話をしていたんだけど、

その人たちの悪口を「日本人は本当に○○だから困る!ほんと信じられない!」とか毎日愚痴を聞かされて、

ジェニファーも毎晩バイト先の愚痴をあーだこーだ言ってて・・・

2人とも悪い人じゃないし、わたしに対して好意を持って接してくれたけど、

残念なことにそのお家は、わたしにとって気持ちよく生活できるところではありませんでした。

(わたしのワガママに聞こえるかもだけど、毎日毎日愚痴と悪口ばかり聞いてるのはわたしにとってはかなりの苦痛でした。)

で、またまたデビー登場。ホストファミリーを探すのを手伝ったのはデビーだからデビーの責任でもあるって、

全然そうじゃないのに、真剣に考えてくれて、ちょうどデビーのお姉さんのおうちに住めることになったからって、

お引越しのお話に来てくれました。

もちろん、その家を出るなんて言ったらデールもジェニファーも怒るってわかってたし、

2人のフランス人に対する態度から、わたしに何をするかわからなくて怖かったので、

デビーが居る前で話をすることにしました。

予想以上な爆発でしたよ・・・びっくり。

デールはふんぞり返って、わたしのことを裏切り者と呼ぶは、

ジェニファーは泣き叫ぶは・・・そんな大げさにならなくても。

ジェニファーが泣き叫んだ内容はというと・・「あなたが出て行ったら、この家の家賃はどうやって払って行くのよ!

車のローンはどうしたらいいのよ!!こんなに良くしてあげたのに、よくもわたし達を裏切れるわね!キィーーーー!!!!!」

・・・それが本音なのか。

めったに人前で泣かないキャンディ、この時は無言で涙がだーだー流れてました。

デビーが、デールもジェニファーも荒れてて何されるかわからないから、引越しの日までデビーのお家に来なさいって言ってくれて、

お引越しの日までデビーママの所に帰れました。

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