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テントの選び方
B☆☆☆ ~ テント メーカー比較 編 ~ ☆☆☆
初めに、テントの選び方を御紹介したいと思います。
☆テントの価格と、メーカーのそれぞれの特徴について☆
1年だけ使えればいい、もしくは2年くらい。という方には、安い店頭の売り出し品で充分かと思われます。
テントはいいメーカーになるとホント高いので、使用回数が少ないのであれば、店頭の安い無名メーカーで充分です。
次に、2~3年くらい、年に2~3回、使いたいな、という方には、ロゴスやキャプテンスタッグ、また、コールマンなどが、ちょうどよいかと思われます。
ここでコールマンというメーカーについて、疑問に思われる方がいるかもしれないので、御説明しますと、
コールマンは、あくまでもガソリン燃料の、ランタンやバーナーで、有名になったメーカーで、それ以外の製品の多くは、まだまだ、残念ながら、他のテント専門メーカーに比べると、品質的に堕ちてしまうのはやむおえません。
その代わり、サイズの割りに安い、という利点があるので、お買い得メーカーであることには違いありません。また、ちょっと裏の話をしますと、各お店では、コールマンのテントでは、ほとんど利益を取っていません。客よせのディスカウント商材です、。
これらの安いテントの特徴は、
2年ほどで、布地のシーム部分(縫い目)を、止めてあるシームテープ、
が、湿気で浮いてきてしまうという欠点があります。
シームテープは、縫い目から雨がしみこんで来るのを防ぐための、
セロテープのようなもの。
他にポールの強度にも問題があります。
安いテントは、ポールのコストも落としてありますから、
重い、曲がりにくい、のはしょうがないことで、それで強度を保っているので、
構わないかと思います。
しかし、やはり経過年数とともに、劣化が早く、折れやすくなります。
コールマンの場合は、そのサイズの大きさに問題があります。
アメリカサイズのため、天井も高く、床面積も大きいのが魅力の一つですが、
そのため、テントが受ける風の抵抗は、かなり大きくなります。
また縫い目の縫製も簡単なため、強い風を受けた時は、どこかの縫い目が、切れてくるか、
ポールが折れるなど、多くの問題が発生しています。
防水性に関しては、日本ほど、雨の多くない外国製は、特に弱いです。
コールマンも、しかりです。
様々な理由がありますが、安いテント、及び、コールマンのテントなどは、
1~3年使えればいいという場合に、安いという大きな利点をとって、
オススメです。
次に、もっと長く使いたいよ。使っていて、なるべく不安のないものがいいよ。
という方へ、オススメメーカーです。
価格は、特価品と比べて、1.5~3倍ぐらいの価格になります。
モンベル → 日本のメーカー。元々は山岳向き思考が強い、
設計のテントが多いメーカーです。
近年は、ファミリー層向けも。
非常によいメーカーです。
高温多湿で雨の多い日本のメーカーだけあって、
防風性と、防水性が高く、
簡単に組み立てられることを重視しているメーカーです。
縫製もかなりしっかりしています。
山岳思考は、今も残っており、ファミリー層むけのテントでも、
風の影響をなるべくテントが受けないように、
室内の高さを低く設計するなど、
オートキャンプにはちょっと不向きな点もあります。
小川テント → こちらも日本の老舗のテントメーカー。
トップメーカーといっても過言ではないかもしれません。
今はブームは去りましたが、「ロッジ型テント」では、
唯一、今でもつくっているメーカーです。
ファミリータイプの、オートキャンプ向き、
居住性の高いテントに力をいれ、実績を上げているメーカーです。
ドーム型テントでも、非常に居住性のいい、モデルを多く出していまう。
居住性についてはトップといえるかもしれません。
素材がよく、縫製もよく、防水性が高く、不良品が少ないメーカーです。
スノーピーク → こちらも日本のメーカー。他の日本のメーカーに比べると、
比較的新しくテントに参入したメーカーですが、
それでもかなり長い間実績を残しているメーカーです。
ファッションセンスにすぐれ、耐風性、防水性、ともに、
非常に高いメーカーです。
また、組み立てやすさにも特に力を入れているメーカーです。
しかし、そのため、若干、オートキャンプ用と考えた場合、
居住性が小川テントに若干劣るかもしれません。
それは、このメーカーもまた、山岳用、またバックパッキング用、
収納時に、コンパクトにしたい、という強い意図をなんとなく、
感じます。
ダンロップ → こちらもよいメーカーです。バイクのツーリング用テントで有名でしたが、
同時に山岳用テントとしても、有名です。
高い防風性、防水性、防寒性、結露しにくい、
などの特徴があり、とても優秀なテントです。
私は、一人でバックパッキングやキャンプに行く際は、
ダンロップの山岳2人用テントを持っていっています。
アライテント → 1~2人用、バックパッキング、軽量コンパクトなどに重点をおき、
開発しているメーカー。それらの特徴は、他をぬきんでるものがあります。
しかし、軽量コンパクトを求めるあまり、
グランドシート(床面の布地)が薄くなり、布地自体や、縫製部分から、
水が染み込んできてしまうという欠点も。
また、居住性が低い(狭い)という欠点もある。
小柄な方で、雨の少ない時期、夏場、などに主に使用する場合に、
特にオススメできると思います。
ノースフェース → 可もなく不可もなく。外国製のため、防水性に欠点があります。
しかしながら、防風性には強いという特徴も。
これは、かなりの高次元での過酷な状況、
標高の高い雪山での、長期の滞在、ベースキャンプ用など、
製品コンセプト自体が、標高の高い雪山に、設定されていると思われる、
ためかと感じます。
あえて、日本の登山、オートキャンプで選ぶ必要は、
好きという理由がある以外では、ないといっていいかと思います。
価格も、他メーカーに比べ、かなりの高額です。
モス → 完全にマニアの世界といえるテントです。防風性、防水性、とも、
高いとはいえません。しかし、デザインは面白く、
マニアには、見つけたら、つい手が出てしまうテントのようです。
ヨーレイカ → 外国製にしては、防水性も比較的高いメーカーです。
他に特に特徴を感じないメーカーですが、
選んでも、あらゆる面で損をしないメーカーといえると感じます。
しいて言えば、ドーム型テントの、さきがけメーカーです。
そのため、ポールの構造など、安定性がよく、
防風性にもすぐれています。居住性はごく普通です。
小川テントの方がすぐれているかもしれません。
価格帯は中からちょっと上くらい。
サイズ、デザイン等、希望に合えば、オススメできるかと思います。
その他 → 一般的に、外国製メーカーのテントは、日本製よりも防水性に劣ります。
これは雨の多い国とそうでない国で生まれたテント、ということで、
仕方ないことかもしれません。
そのため、日本製を選ぶ方が、(作っているのは外国)
やはり間違いはないと思われます。
しかし、コールマンに見られるように、外国製は、比較的、
基本サイズが大きいです。
これも、日本人の体格、外人の体格、などから、
それぞれ設計されているので、当然かもしれません。
ただ、テントのサイズが大きければ、それだけ、
風の受ける抵抗は大きいといえます。
どの程度過酷な状況で使うのか、を前提に選ぶのがよいかと思います。
風の抵抗を低くするため、山岳思考メーカーでは、
大人数テントでも、天井が低かったり、狭かったりする、
というのもうなずけるかと思います。(モンベル・ダンロップなど)
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