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椹野道流講談社ノベルス新書判並製☆☆☆☆☆ どうも、↑のヒルの原書とP.D.ジェイムズの本格長編にアタマが疲れてしまったらしい。。。。 大阪高槻にある法医学教室を舞台にした鬼籍通覧シリーズ第四作目。関西弁キャラが出てくるのが嬉しかったりする(^_^)。 「ツインピークスかと思って読んだらXファイルだった」と形容されることもある作品だが、今回はそんな様相はなく、一番ミステリ小説っぽかった。子供の内面が今回のテーマ。 著者ご本人が実際に法医学者だっただけあって、現場の雰囲気、内部にいなければ知りえない慣習、司法解剖・行政解剖の位置付け、医師の側からみた描写のリアリティは特出している。そこに主人公のプライベート場面を織り込んで、いい意味で生活臭も加わって、読んでいて楽しい。 次回作が楽しみだ。
October 31, 2003
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レジナルド・ヒルハヤカワポケットミステリ1412☆☆☆☆☆図書館で借りた本。短編集。「パスコーの幽霊」「屋根裏のトランク」「リオデジャネイロの講演」「女権拡張論者の災難」「スノウボール」「脱出経路」「ダルジールの幽霊」このうち「~幽霊」というタイトルの巻頭と巻末は「ダルジール警視と4つの謎」所収で読了のためこちらをどうぞ。 「~幽霊」2作以外はダルジールシリーズではないのだった。特に面白かったのは「屋根裏のトランク」と「脱出経路」。どちらも意外な(奇抜な?)結末で楽しめる(^_^)。 またヒルは結構「女権拡張論者」に甘い、というかなんと言うか…。パスコーの妻エリーはWRAG(The Women’s Rights Action Group)なんてのに入って活動してるし。彼らの同性から見てもちょっと賛同しかねる面と、したたかさを双方上手く描写している(^_^;)。 また、日本語版だと「ダルジール」に表記が統一されているが、作者ヒルの指定した読み方が実は「ディーエル」だった。。。と判明するのがこの作品。本文中は削除されてしまっているが、訳者あとがきのよると実際は「パスコーの幽霊」第三章に’Pascoe regarded the gross figure of his boss, Detective Andrew Dalziel (pronounced Dee-ell, unless you wanted your head bitten off)~括弧部訳(もし頭を食いちぎられたくなければディーエルと読む)という一文があるそうだ。 シリーズ通巻6冊目、1979年イギリス初版である。ここでこんなこと書くってヒルも意地が悪いよなあ。。。ネイティヴならともかく、日本人にはちょ~っと分からんぜよ。訳者の方も気の毒に…。 けれど、このDetective-superintendent Andrew Dalzielの人をくった、人となりが中心に鎮座ましましているのが、このシリーズの大きな魅力なのだった(^_^;)。
October 27, 2003
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京極夏彦講談社ノベルス☆☆☆☆ とにかくこの作品、京極堂の出番が少ない。探偵もいつもにまして役立たず、関口がうざい(-_-)。本文749ページの大作だが、解決編は最後100ページというところだ(^_^;)。 多くのページが関口と今回登場の由良伯爵との存在に関する議論(またこれが鬱陶しい。。。)と、林羅山と儒学、ウブメについての京極堂の考察に費やされている。もっとも林羅山の意外な業績や儒学・儒教についての京極堂の話の内容は結構面白い。 舞台になった「鳥の城」は鳥の剥製がいたるところに飾られているという描写。私は剥製が嫌いなので、気持ち悪かった。 わりとwhodoneitは分かりやすい(というか他に考えようナシ)が、whydoneitは京極堂の説明がないとわからない。伊庭さんがいい味だしている。だが、今回の作品はやりきれない話だ。前作「塗り仏の宴」の方が読後感がよかったような…?でも前作発表から時間が経ちすぎていて、イマイチウロオボエだったりする(爆)。 それにしても、白樺湖って戦後すぐにできた人造湖だったんだ。。。知らなかった。思わず「白樺リゾート、池の平ホ○ル~♪」なんてCMソングが浮かんできてしまった(^_^;)。さらに作中あの推理小説界の巨人がゲスト出演している。 酒見賢一さんの「陋巷に在り」と「儒教~ルサンチマンの宗教」、それから↑の巨人の著作をちゃんと小説で読んでみたいと思った(^_^;)。 ということで、次回作「邪魅の雫」を待ちますかイツニナルノカナー(^_^;)。
October 25, 2003
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Reginald HillDell Publishing paperback(新書判)☆☆☆☆◎(もちっと英語力があればきっと☆☆☆☆☆)コレが読了できて、入院中の読了目標は達成(ヲイ) とにっかく!ムズイ。。。!!!!!(>_<) 文章が硬くて難しいのだ。けれど、内容は興味深い。 発端は、パスコーにかかりつけの歯医者がアヤシゲな映画(タイトルはDroit de Seigneur*)を見ていて、「コレは特殊メイクじゃないぞ!」と告げることから始まる。周囲が懐疑的な中、パスコーは念のため、そのアヤシゲな映画を観に行くが、そこから色々さらにアヤしい人々が出てきて、それを上映していたクラブに賊が侵入し、重要関係者の一人が殺される。しかもその歯医者夫妻も踏んだりけったり。事件関係者が皆もれなく、トンデモナイ裏事情を抱えていたことが捜査の過程で明らかになっていく。 作中、ヒルは町並みの推移の描写を詳細にしている。イギリスでの初版が’78年なので、日本でいうと、昭和初期から、昭和50年代半ばまで、というところだろうか。イギリス社会の様子が垣間見えて、ナカナカ興味深い。でも英語で読むのは、私の能力ぢゃものすご~くタイヘンだったが。私の大好きな登場人物、ウィールド部長刑事(Sergeant Wield)初登場の巻なので期待していたが、出番は予想より少なかった(;_;)。 しかし、この作品後半からパスコーが本格的(?)に著者にいぢめられ始めているような…(~_~;)?。コカンにケリ入れられたり、(しかもそれを女性にあまり気取られないようにしてるあたり、さらにお気の毒であった)グロい映画みて、はきそうになったり…。お気の毒様である。 この作品、他よりも少々グロい描写が多かったような気がしないでもない。Snuff Movie(グロい系本番映画みたいなもの)という、日本では余りなじみのない映画がネタになっているせいもあるけど。。。それにしても早川書房様、この作品と次作の「Killing Kindness」の翻訳を出して下さいっ!!(>人<,)小説としても非常にいい出来だと思う。イギリスではテレビ化もされてるのに。。。でもネタに差し障りがあるのかなあ。*Droit de segneur とはフィガロの結婚や篠原美季さん作の英国妖異譚第三巻「囚われの一角獣」のモトネタになったアレのこと(~_~;)。綴りの通りフランス語からの借用語のようだ。私は辞書(英和で出ていた)引いていて、脱力したぞ。。。
October 20, 2003
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エリス・ピータース光文社文庫☆☆☆☆☆入院中読了2冊目。 この巻からは、いかにも虚実混ざったような中世の話から、中世を生きる人々に起こる事件を元にしたミステリ、といったような感じになりそうだ。前作よりもずっと現実味が強くなる。そして、庶民のアタマの上で繰り広げられる王侯貴族の継承争いに触れられているが、ココにもノルマン人の侵攻とかいうイギリス史に関係した台詞がカドフェルにある。 この巻から、続巻にもレギュラー出演する登場人物が増える。でも、カドフェルの助手が決まらないのよね。彼は結構トシ(^_^;)だし、薬草園の仕事は楽しそうだけど、重労働だと思うんだけど…。それが一番続巻をネット書店に注文した理由だったりする(^_^)。 そういえば、この巻も聖マリーナの伝説チックなところがあるなあ。。。
October 18, 2003
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エリス・ピータース光文社文庫☆☆☆☆☆入院中読了その一。でも、いつ読了したか日付はウロオボエ(^_^;)。ず~っと気になっていたシリーズ。現代教養文庫がなくなって、どうなることかと気を揉んだミステリファンも多いことだろう。随分前に1巻か2巻を読んだのだが、内容などすっかり忘却の彼方だった(^_^;)。よく比較されるウンベルト・エーコの「薔薇の名前」のように衒学的ではなく、しっかりとした時代物のミステリ(^_^)。なによりも、人生体験豊富で、隠居先として修道院に入ったカドフェルがいい。 この巻は第一巻らしく中世物となるとすぐ出てくる聖遺物崇拝がネタ。カドフェルが属するシュルーズベリ修道院が権威付けのため、いたんだかいないんだか良く分からない「聖女」の遺骨を地元から引き離して勧請したがった、というのが発端。そして、そこで殺人事件が起こる。 殺人事件の解決は一般的なミステリの手法を踏襲しているが、そこにちょっと「中世的」な風味が加わっている(^_^)。私はこの「中世的」風味が大好きなのだった♪。 この中にも少し、「ウェールズ人は~」なんて記述が出てくる。今後も楽しみ♪。 そういえば。。。作中カドフェルがケシのエキスを鎮静に使っているが、コレを読んでいるとき、私の背中にも硬膜外麻酔として、モルヒネが入ってたなあ。。。(~_~;)
October 16, 2003
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