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ピーター・ミルワード著 別宮貞徳創訳PHP 四六並製☆☆☆☆ 一日一ダジャレの本。日本に40年いるイギリス人神父さんの本。随分前に、この人の書いたハリー・ポッターの解説の入った児童文学解説の本が面白かったので、この人の書いた本は結構読んでいる。 この本も、いわゆる「親爺ギャク」といえばそう言える内容なのだが、いかにも神父さんらしい人情味のあるダジャレで、しかも、英語・日本語他入り混じったダジャレ。そこらの親爺が真似できるような代物ではない。 また、日本語の流暢なTVパーソナリティがよく親爺ギャグを口にするが、この本によると、日本語というのは、発音が良く似ていて、ダジャレを作りやすいんだそうな。なるほど、と思った。
November 28, 2005
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神永学文芸社 四六並製☆☆☆☆☆ タイトルにつられて随分気になっていた本。軽いのですぐ読める。 左目が赤い瞳で、母親からすら気味悪がられている八雲のその目は幽霊が見え(るだけ)その能力を用いて、心霊絡みの事件を解決していく。が、「徐霊」などができるわけではないので、却って切ない結果を目の当たりにしてしまったりもする。 確かにどこかで聞いたことのあるような怪談話に探偵物が付属したようなある意味「お約束」なストーリーと展開なのだが、素直に楽しめてしまう。これはきっと登場人物の会話が生き生きとしているせいだろう。 ヒロインの晴香はあんまり好みのタイプぢゃないのだが、読んでいる間はストーリーを追うのに夢中でさほど気にならない。 だらしない刑事、後藤は結構好きだ。でも、全く萌えないけど(だからこっちに書いてるんだが) そのうち次の巻も読んでみよう。
November 18, 2005
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浅田靖丸光文社カッパノベルズ 新書判並製☆☆☆☆◎ つい先日読んだ「原罪の大聖堂」の前編。著者のデビュー作のようだ。 京都市内に生皮をはがされて死んだ女性の死体が発見され、「鬼」になってしまった兄を助けてと、春海霊障研究所に少年が訪れるところから、物語は始まる。鬼化人たちの暗躍の背後には、さらに忌まわしい陰謀が隠れ…、それを超人的能力を持った、勘解由小路春海、松川秀樹、次作では高野山に呼び戻されお休みだった少年パンク僧にして格闘の天才慈瞬と彼のペット(?)でエーテル混合体の阿我、などが顔を出す。 こちらの方が設定のスケールも頁数もはるかに大きく、読みでがある。しかし少々文章が説明的過ぎるという気がしないでもないが…。もっとも悪役にもなかなか興味深いキャラが出ていて、今後が楽しみではある。
November 14, 2005
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谷崎潤一郎訳中公文庫☆☆☆☆◎ 柏木~雲隠、匂宮~総角まで。 柏木~雲隠は、源氏の最晩年。第三巻の栄耀栄華から引き続いてはいるものの、柏木が死に、女三宮が出家する。そして、夕霧の話などが挿入され、紫の上の死去、雲隠と続いていく。 …にしても、源氏がヤなヤツ。女三宮が結構気の毒なようにも思うが、このヒト、なんだかんだと、(宇治十帖に入ると)幸せに要領よく生きているような気がする。紫の上も完璧な女性と描写されすぎていて、つまらんといえばつまらん。まあ、運がいい女性だったとは思うけれど。 一番源氏がイヤだったのは、「御法」と「雲隠」の間の「幻」結局自分が下に見ていた女三宮に先に出家されて、「この人でさえ出家しているのに自分は遅れて…」みたいなことを思うのだが、この男、たしか大昔に葵の上が死んだ時もそんなこと思ってなかったか?と突っ込みたくなってくる。結局紫の上が死ぬまで出家できなかった未練の多い人間のくせに#。この男の「出家したい」は相当な空手形だと思う。 個人的にはこの父親より、真面目な夕霧の方がずっといい。けれど雲井の雁一筋だった彼が、柏木の未亡人落ち葉の宮にのめりこむあたりは、なんだか、生真面目な人がいったん道を外すと…といったところ(苦笑) また、結構興味深かったのは、この辺りの巻では琴を弾く場面が非常に多いことだった。特に和琴が多い。最近、雅楽に興味が湧いたが、自分でちょっとなぜか考えてしまった。そういえば、源氏物語のこのあたりに結構、琴の描写が多かったんだっけ。刷り込まれていたかも。 で、「光がお隠れになってから」と始まる宇治十帖だが、最初の三巻は前のストーリーからの後日談で、髭黒の大将(後に太政大臣)もなくなり、残された家族が結構不遇になっていたりしている。 そして、いよいよ「橋姫」から薫君と匂宮の話が始まる。この匂宮は紫の上がもっとも可愛がった、と前の方にある。 が、ここからは、源氏の頃とは違って時代の差が否が応にも漂ってくる。橋姫では源氏の弟に当たると思われるのだが、時勢から忘れられ宇治に隠棲している八の宮とその二人の姫君の話から始まるのだが、この八の宮といい、薫といい、厭世的な性格が際立つ。薫が思いを寄せる八の宮の大姫も作中亡くなってしまうが、はっきりしない性格。また、解説を読んでいてなるほど、と思ったのは、源氏の頃の女君たちは殆ど男に姿を垣間見られることもなかったのだが(どちらかというと姿を見られるということは不用意な女性の暗示に使われていた)宇治十帖になってくると、きっとずっと不遇な住居にいる女君たちなので、住宅事情もあるのだろうが割合すぐに姿を垣間見られている。 そして、ストーリーや描写も複雑さを増しているような気がする。結局、宇治の八の宮がなくなった後、寄る辺なくなった二人の姫君は、薫と匂宮に言い寄られるが、薫の押しが弱く、大姫もトロく、こちらは中途半端。匂宮とできあがった中の姫君も(誤解もあるが)匂宮の不義理を嘆く破目になり、それを心配した大姫は結局死んでしまう(その前から妹より弱々しげな描写はあったが)。が、最初は匂宮と中の君の仲を渋っていた明石中宮(匂宮の母…だよな)の手助けで、二条に移ることになりそうだ、というところで四巻は終了。 それにしても、宇治十帖の裏には栄華を極めた「望月の欠けたるもなきと思えば…」の時代から男皇子が生まれず、徐々に衰退していった時代の影を感じずにはいられない。そういえば、宇治の平等院が建てられたのって、この時代か? もう少ししたら最終巻を読み始めるだろうが、どうなっていくことか。
November 13, 2005
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折原一講談社文庫☆☆☆☆◎ 覗き男、空き巣親爺、覗かれる女…。この三者の視点が交代で現れる。 どちらかというと叙述トリック。この著者の作品は怖いので興味を持っていたが、この作品はかなり初期のもののせいか、そういった感覚は希薄だった。というより、私にはトリッキー過ぎて想像が働かず怖いと感じられなかった、と書いた方がいいか。 最後になって、どんでん返しが起こるが、それもちょっと視点が交錯していて分かりにくいといえば、分かりにくい。設定にも少々ムリがあるような気がしないでもないしなぁ…。 個人的に割合ストーリー性が強い方が好きなせいもあって、トリックに凝りすぎているような気がしないでもない。もっとアル中の苦しみや、不倫の葛藤、隣人を薄気味悪く思う気持ちをしつこく描写して欲しかったような気がする。
November 5, 2005
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東野圭吾講談社文庫☆☆☆☆ *感想の中で、本文の内容を仄めかしているかもしれないところがあります。未読の方はご注意ください。 脳移植を受けた男が、手術は成功したものの、己の性格の変化を調べていくうちに、とんでもない事実にいきあたりる。そしてとんでもないことをしでかし…という内容。 ストーリーも把握しやすいし、登場人物の描かれかたも結構イイ。だが、まあ謎の根っこにはすぐに辿り着ける。もっとドロドロした展開になるかと思ったが、意外とすんなり終わった。この本とすぐ下の「原罪の大聖堂」は、泊り込み中のホテルの中で、日付は変わったが、一晩で読了した。
November 3, 2005
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浅田靖丸光文社 カッパノベルズ 新書判☆☆☆☆◎ この本から11月5日読了の「倒錯の死角」までは、横浜で仕事のため泊り込み中にホテルで夜の徒然に読んだもの。飛び石連休がこれで全てつぶれたのだが、いつもよりゆっくり読書できたので、結構楽しんでしまった(苦笑) 「気」を操る松川は、かつて反キリスト教者を粛清するために特殊教育を受けた刺客だった。しかし、彼はその団体の欺瞞に気付きそこを離れ、日本の警察に「左遷」される。 が、彼のもとにかつての同僚と恩人だと思っていた神父が現れ、袂を分かった彼らとの死闘が始まる。 松川側には京都の守護をつかさどる勘解由小路春海や反射神経が取り得の探偵、賢成天志朗が、そしてかつて袂を分かった仲間は神父のミケーレとカマ言葉だが狂戦士のようなキャミーユ、そして薪葉譲というやはり元神父だった。 ストーリーの発端は聖骸布が盗まれたという話があり、それを松川たちが操作にあたる、というところから始まる。サイキックハードボイルドといったような内容。登場人物間の描写が結構気に入った。が、これは別の本棚の話。これはシリーズ二作目らしい。前作を探してみようかな。
November 2, 2005
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シャーロット・マクラウド創元推理文庫☆☆☆☆☆ バラクラヴァ農業大学(?)応用土壌学シャンディ教授シリーズ第五作目。が、私はこのシリーズは初めて。この著者がアリサ・クレイグの名前で書いた「ブラスでトラブル」(オケマンが出てくる小説)なら読んだが。それというのも、中世ウェールズにタイムトリップしてしまった、という設定につられたから(^_^;)。 が、そのあたりを舞台に設定した児童文学やファンタジーにそれとな~く言及しつつ、ファンタジー・ユーモア・ミステリが見事に1つになっていて、とても楽しめた♪。謎解きもきちんと理論的で、「剣と魔法」の解決ではない。そのテの英雄は勇敢で強いけれど大男総身になんとやら~で、許婚に愛されつつも罵倒されていたし(^_^;)。 また、大型動物に愛着の強いダン・ストット教授がいい♪。年取ったペット(?)のグリフィンが出てくるのだが、教授曰く「大型の動物が親愛の情を示すときは感動的だ」とのこと。大学にいる見事な雄豚クンもそうだそうな(^_^)。グリフィンやストゥット教授の豚さんや牛さんの描写がよかった♪♪ 中世色はどうかというと、歴史小説の中世というより、ファンタジー小説の中世だった。個人的には歴史小説の中世の方が好きだが、この作品は絶妙のさじ加減でファンタジーとリアルがブレンドされているのが凄いし、却って楽しかった。 ダン・ストット教授が活躍するらしい、ついでに大型動物が出てきそうなシリーズ第二作目「蹄鉄ころんだ」もいつか読んでみよう♪。 この著者の作品、解説を読むだに面白そうな作品が多い。機会があったら他のシリーズにも手を出そう。 そうそう、この小説のコミカルなカバー絵、とても天野良孝氏とは思わなかったぞ…!!!
November 1, 2005
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