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夢見る黄金地球儀海堂尊東京創元社 四六簡易上製(仮フランス)☆☆☆☆☆ 「チームバチスタの栄光」の著者のコンゲーム小説。 読んでいてとても楽しい。また、舞台はチームバチスタ以下のシリーズと同じ桜宮市なので、バチスタからナイチンゲール~、ジェネラル・ルージュ~、螺鈿~あたりを読んでいると、思わずニヤりとする名前が頻出する。ただ、舞台が2013年なので、お馴染みの人々は殆んど出てこないが、ナイチンゲールの「あの二人」のその後が読める。私もこれでこの本を買ったようなものなのだ。 この黄金地球儀とは、桜宮市の名物(迷物?)。読んで字の如し、といいたいところだが、実物のスペックはちと違う。1988年、最後かブービーの共通一次試験が行われた年、「ふるさと創生資金」として一億円が地方自治体に大盤振る舞いされた。バブル全盛期の頃のことだ。その一億円で桜宮市は黄金地球儀を作ったのだ。プロローグはこのあたりの顛末で、徹底的におちゃらけて書いているので、結構楽しい。 主人公はこの黄金地球儀の黄金をいただこう、と学生時代の悪友に唆されてそれを実行に移すことになるのだ。が、その過程もなんともユーモラスで楽しい。そうそう、忘れていた、この黄金地球儀は桜宮市の水族館の別館に安置されているのだが、そこに一緒に展示されている生物2種(他は剥製)の名前がまたすっとぼけている。 正直チームバチスタより、こっちを映像化した方が私は好みだ。
February 13, 2008
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痙攣的鳥飼否宇光文社文庫 ☆☆☆☆ 連作短編集。推理小説のジャンルなのだとは思うのだが、正直私は、このテの実験的小説はニガテなのだ。ホームズ役とワトソン役の名前は同じだが、設定、人名漢字などが微妙に違い、結局登場人物というよりは、謎解きロジックのための記号に過ぎないという小説の作り方が、あくまで理屈などない好みの問題なのだが、どこが面白いのかよく分からない。というより、謎解きロジック後回しでドラマ仕立てのミステリの方が好きだというだけのことだ。 この本はさらにタチの悪いことに「現代」とか「前衛」と冠されるロックだの美術・アート・パフォーマンスなどが現れるのだが、私はこの作品で描写されるこのロックやアートやパフォーマンスのほとんどは理解できない。この著者の南方熊楠を探偵役にした「異界」が面白かったので、内容をあまりよく読まずに買ったのだが…ちょっとアテが外れた。 それでも面白いと思ったのは、最後の二つの小説。これで、この連作集の全体像が見えてくる。また、自然現象を取り扱った「神の鞭」も何となく犯人に見当がつくのだが、面白かった。そして、最後二つの小説はミステリ的要素も強いが、SF的スペックも多い。我ながら、どうも前衛アート、パフォーマンス、ロックなどなどより、SFの方がマシらしい。やはり、もう少し人間味あるいはドラマのあるミステリがいいなあ。
February 11, 2008
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図解入門よくわかる最新レアメタルの基本と仕組み田中和明 秀和システム A5並製☆☆☆☆☆ 昔、高校時代に共通一次対応(トシがバレるな…)で文系化学を選択したくらいじゃ追いつかないほど、内容に難しいところがある。つか、精錬の過程や使用法のあたりなんて、大学専門課程の教科書レベルぢゃないのか? とはいえ、レアメタルを知るのに、手軽に入手できて詳しい説明が得られるということでは、一番ではないだろうか。他に詳しい本はあるらしいが、一般教養で読む程度ではお値段が高いと思った。元々手に取ったきっかけは、自宅にあるナイオビアム(ニオブ)のピアスについて知りたいことがあったからだ。そして、チタンやタングステンの指輪についても、雑学程度の知識でいいので知りたかったからだ。読んでいる途中にとあるテレビ番組で「エコカーが増えればプラチナが値上がりする」というのを聞いて、膝を打つことができた。これもこの本を読めば分かるし、最近再評価されている、(私も衝動買いした)ハクキンカイロもこれに関わりがある。更に宝石やパワーストーンも好きだが、この本で一部の宝石とレアメタルが密接な関係にあることまで分かった。更に、最近我々が日常的に使う携帯電話、知的財産権で話題になった青色ダイオードと他の発光ダイオード、本当にレアメタルは我々の日常生活になくてはならない金属になっている。そういう意味では、どこが「レア」なんだろう、という気分だ。が、精錬の難しさ、産出地の偏在などなど、やはり「レア」な金属ではあるのだが。 ということで、私のタングステンの指輪も元を質せばおそらく、昨今話題の「中国製」なのである。タングステンは非常に産出地が偏在しており、中国がその主産地だそうだ。 難しいことは難しかったが、各金属の元素周期表を使っての説明から使用目的や精錬法、更にレアメタルに対する国の取り組みや未来への展望に至るまで、非常に多岐にわたる説明と内容で面白かった。実は図書館で借り、二週間の期限を更に二週間延ばしてもらって読み終わった。しかし、結局購入を考えている。今までずっと漠然と興味のあったレアメタルに具体的かつ体系的な解説を得られ、読んでよかったと思っている。
February 7, 2008
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