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【送料無料】断捨離セラピーやましたひでこ監修 あいかわももこ著青春出版社 A5並製☆☆☆☆☆ 漫画家である著者の断捨離体験記。当然内容は漫画。でも、断捨離本を一冊読んで、もう少し読んでみたい時には、あっという間に読めてしまうし、いいと思う。こういった体験記では当たり前だが、やはり読んでいて、身に覚えのあることが書いてあるし、なるほど、と思うところもある。書籍の断捨離本以上にするりと読めてしまうが、中身は意外と納得できる。特に私は昔買った高い服が捨てられずまだとってあるというところ、まさに同類なので、みんなそうなんだ、とちょっとほっとした。また、著者の御両親のことのあたりを読んでいると、結局、家の大大掃除、ものの大大大処分が切実に必要になると、普段モノをため込んでいる人でも断捨離が出来る可能性が高いと思うが、そうなった時は多大な労働力が必要になっているんだよねぇと、私の家族がため込んだものを見るにつけ思う。でも、自分のモノ意外を強制的に断捨離しようとすると、その反動がある、というのも結構ありそうだ。家族がその気になってくれるのを待つしかないのだった。私も汚部屋の大掃除をした時期と、関西の親戚が大掃除をした時期が見事に重なっているので、身近な人同士の間での意外にシンクロニシティ(偶然性)というのはあるものだけれど。
July 27, 2011
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【送料無料】弦と響小池昌代光文社 四六上製☆☆☆☆ 解散する弦楽四重奏団の最後のコンサートを軸に、その団員の周囲の人々や聴衆、そしてこの弦楽四重奏団の終焉と同時に閉館する室内楽専用ホールの人々の半生や生活の一部が交錯する小説。ストーリーは淡淡と進行する。 この弦楽四重奏団はリーダーの1stVn.とVc.が創立当時からのメンバーでもう古稀を過ぎている。それに次ぐ年齢が冷静な美女と表現されるが還暦前後の年齢であろうVa.の女性で、最年少は美貌だと描かれているが男性で50歳の2ndVn.だ。他に唯一家庭を持っているVc.の妻、ドン・ファンな1stVn.、そのモトカノ(まあ、Va.の女性もモトカノだが、そのVa.の友人でもあったという設定の女性)、弦楽四重奏団のマネージャー、偶然このコンサートを聴きに来た平凡な主婦などがときにはモノローグ形式で、時には作者へのインタビュー形式で綴られていく。 しかし、確かに弦楽四重奏団って4人の結びつきはロックバンド並みだと思うので、音楽やそのあたりの描写はおかしいと思わないけれど、4人中3人が独身、しかも唯一の家庭持ちも子供がいない設定にしてあるためか、全体的に生活感がまるでない。私はもっと生活感のある生臭い内容の方が好きだ。男女のややこしい関係もあったようなのだが、描写も設定もあまりにもあっさりしすぎている。それは、経年によって枯れてしまったことなのかもしれないが。けれども、特にこの本の描写で好きなのは、終演後のホールの描写だ。自分が演奏会に出た後は後片付けにバタバタしていて、そんな余韻を楽しんだことなどないが、(というか私は演奏会当日のホール開場直後の雰囲気の方が好きだし)かつて中野駅前の多目的大ホールでバイトをしていたときの終演後の雰囲気は好きだった。空虚だがどこかに人の温かみや感動が残っているような気がするのだ。この本のそんな演奏会後の描写が好きだ。 そういえば、この小説、やっぱり閉館するホールのモデルはカザルスホールなんだろうなぁ。
July 26, 2011
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【送料無料】ホワイトハウスのペット探偵キャロル・N・ダグラス編講談社文庫☆☆☆ 初代ワシントンから第42代クリントン大統領までの15代の「ファーストペット」の絡むミステリアンソロジー。が、ミステリ色は弱い。カワイイペット探偵大活躍!みたいなストーリーばかりを期待すると、裏切られる。それらしいストーリーもあるが、人間が探偵する傍らで動物たちが象徴的に登場する、といったストーリーも多い。異色なのは、南部連合の大統領だったジェファーソン・デイヴィスも登場することだろう。日本でいう南北朝時代の南朝の天皇みたいなもんだろうかね?というかこの本を読むまで、南部連合なんて知らなかった。だが、このジェファーソン・デイヴィスの短編はこの本の中でも気に入ったうちの一つだ。犬好き用小説のテンプレみたいな内容だ。あとは、乗馬の名手だったという18代グラント大統領が就任前の話として、彼の愛馬が探偵役を務めるストーリーと、リンカーン大統領の息子とその愛犬が出てくる話が私は好きだ。また、トルーマン大統領とフーバー大統領の描かれ方は好きかもしれない。本当にこんな感じの人々だったんだろうか。ただし、フーバー大統領の出てくる短編のストーリーは主人公の女がウザいけど。 しかし短編のせいか、各ストーリーの背景が読み取りにくかったうえ、訳がかなり直訳的で読みにくかった。
July 25, 2011
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【送料無料】統ばる島池上永一ポプラ社 四六上製☆☆☆☆☆◎ 八重山諸島の竹富島、波照間島、小浜島、新城島、西表島、黒島、与那国島、石垣島を舞台に、現在の島の祭り、家族、旅人、迷信(?)、伝説、仕事と経済、離島と親島の繋がりなどを描いた連作短編集。どの島を舞台にした短編もさらりと面白く読める。短編集の最後は石垣島だが、この島が八重山諸島の親島であり、この島から離島への物資は分配されるという。この親島と離島の関係はそのままそこに住む人々の家族関係にも当てはまるのだ。その模様もこの島で育った著者ならではだと思う。そして、この島を親島として、この本も各短編にまとまりが生まれ、各島のストーリーの中の登場人物がまた石垣島に現れる。 南の島の気候・風土・自然にそこに暮らす人々の繋がりをちょっとファンタスティックに語っているが、生活感があって私はとても好きだ。今、沖縄や八重山の方には地震がないと思われているが、約300年前には直下型の地震があり、津波で表土のほとんどを流された島もあるという。本土に住んでいる人間が感じるエキゾチズムとそこに住んでいる人でなければ、描写することの難しい生活感・知識が共存していて読んでいてそうだったのかと膝を打つことも多い。この本を読んでいたら、今度は八重山諸島に行ってみたくなるなぁ。
July 15, 2011
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【送料無料選択可!】唄う都は雨のち晴れ トロイメライ (単行本・ムック) / 池上永一/著池上永一角川書店 四六上製☆☆☆☆☆ 本州でいうと、江戸末期、イメージ的には幕末と呼ばれる時期よりほんの少し前の琉球王朝時代の那覇が舞台の時代劇。新米岡引で三線の名手でもある武太が主人公の短編集。長編テンペストのスピンオフで同名の「トロイメライ」の第二作目。第一夜、間切倒、第二夜、職人の意地、第三夜、雨後の子守唄、第四夜、那覇ヌ市、第五夜、琉球の風水師、第六夜、芭蕉布に織られた恋。 前作の短編集よりはテンペストとの結びつきがそんなに強くないので、テンペストを読む前なら前作の「トロイメライ」を読まずにこちらを読んだほうがいいかもしれない。ただ、この本が気に入ったなら、前作を読むより先に「テンペスト」を読んだほうがいいだろうけど。この本の短編全てにテンペストの登場人物がゲスト出演はしていないが、重要な役割を果たし、前作でも出てこなかった「あの人」が登場しているし、やっぱり別の「あの人」はこの本でも印象的な役で「友情出演」を果たしている。 ストーリーはこの時代を舞台にした人情時代劇だ。でも折々に描かれる沖縄料理や工芸品の描写が読んでいて楽しいし、料理は特においしそう。また、琉球の風水も面白い。中国のものとは風土が違うため、ちょっと違うらしい。前作ではテンペストのスピンオフの印象が強かったが、この本は寧ろ独立した人情時代劇になってきた。最後の短編の結末、これの続編が読みたいし、正体不明の義賊黒マンサージと「あの人」の関わりを出してくるなんて、気になってしょうがないじゃないか。それに前作でまだ幼いのに辛い奉公に出された子供のうち二人が元気な姿を見せてくれて武太ならずとも読者もほっとする。 やっぱりこの本も続巻を希望。短編集だけでなく、このシリーズの長編も是非読みたい。
July 9, 2011
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【送料無料】オタクの逝き方BUILTRUNS発行 A5判並製☆☆☆☆☆ オタク向けの自分死後のコレクションなどの扱い方について指南した本。一番年長のオタク世代は既に知命、バブル世代も不惑のトシだから、シャレにならない年代なのだ。。確かにオタクの残すモノはマニアには価値があるかもしれないが、一般人からすればただの(子供じみた)ガラクタだ。一般書籍と同人誌(これの見分け方もシンプルで分かり易くていい)、フィギュア、痛車、カード類、プラモデル、ガレージキット(ってなにかよく分からなかった)、ミリオタなら武器の模造品類、時にはペット、人形(といっても等身大のとか)などなどヲタの蒐集癖はハンパない。しかも骨董や美術品などと違ってヘタすると人目をはばかるし……マンガが作中に織り込まれているので、そこいらは笑いながら読める。しかし、相続や法的効力を持つ遺言書の書き方、孤独死したオタ仲間を送った人や肉親が海外で事故死した方の体験談など、ヲタのヤヴァイコレクションの処分方法のほかにも勉強になる記述が沢山ある。PC関連(プロバイダ、オンライントレード、サイトの主催、その他もろもろ)だってパスワードなどを整理して残しておかなければ残された遺族にメイワクかけるのは間違いない。それに月額いくらのレンタルDVDや動画ダウンロードなどウェブ上のサービスもだ。身辺整理といっても大げさなものではなく、自分の部屋の大掃除の時の大量のコレクションの処分先を見つけるにも参考になるだろう。表紙のイラストはかなりそちら向けだが、内容はかなり真面目なもので、膨大なコレクションを持ち、PCや携帯にヤヴァイものを隠匿しているヲタには一読の価値があるだろう。どちらかというと、男性向けの内容ではあるが。
July 7, 2011
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【送料無料】モルフェウスの領域海堂尊角川書店 四六上製☆☆☆☆ モルフェウスというのはギリシャ神話の夢の神のことで、この本の舞台は2014~2015年。テーマはコールドスリープ。 最初半分が展開が遅いし、なんだか男にご都合主義に思える展開だしで少々読むのが遅くなってしまった。いつものようにぐっちー先生が出てきたらトントンと進んだけど。「医学のたまご」で天才ぶりを発揮してくれた佐々木アツシクン、彼は「ナイチンゲールの沈黙」でもいい役どころだったけど、こういうコトで天才少年になったんだ。。。人工冬眠(この本の中では凍眠となっている)を扱っていて、実質的には近未来SFだ。人工冬眠システムの開発者、西野のセリフはよくわからないし……。 けれどもやっぱりいつもの人々は小説なので、さして見かけの描写に加齢を書き込まれることもなくいつもの通りだった。廊下トンビまで。。。そして、ハヤブサの副官だった佐藤ちゃんが元気な姿を見せてくれてうれしかった。やっぱりいい人だ。ドラマとは見かけの設定が違っているみたいだけど。あ、年齢も少々違うか……。けれどもAIセンターは頓挫してしまったみたいだ。それにゴンタと真琴もまだ引退してないし。ゴンタはともかく真琴さんの方は悠々自適だと思ってたけどな。でも、ぐっちー先生の面倒みている方が面白いか。 コールドスリープの技術的問題にはこの本では触れられておらず、俎上に上がっていたのはもっぱら倫理面。凍眠中の公民権・人権停止って結構過激だ。きっと未来、コールドスリープが実用化される日がきても、この通りにはならないんじゃないかなぁ。
July 1, 2011
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