2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全4件 (4件中 1-4件目)
1
【送料無料】前方後円墳と神社配置三橋一夫六興出版 四六並製☆☆☆☆◎ 随分昔に古本屋で買った本の一冊。前作があるようで、それを読んでからの方がこの著者の主張する三天法が分かり易かったような気がする。前半の神社配置についての三天法は安曇・住吉・出雲と三つの特色があり、それが古代の氏族に対応しているという考えは非常に面白いが、このあたり、前作を読んでいないと分かりにくい。だが、後半の古墳配置については、私が行ったことのある場所が沢山出てきたので、前半部より面白かった。特に、複雑ではあったが、前方後円墳の設計にも三天法が深く関わっていると図示されているのは、私にはチンプンカンプンなりに興味深かった。そして、折々に挟み込まれているトークと称する著者と何某かの対談は裏づけのない一種の考え方が述べられているが、そこも面白い。特に神武天皇と麻の関わりは色々想像が広がりそうだ。また、古墳についても陪塚との関係がこの本の提唱する三天法でもクリアにできるので面白い。それに仁徳陵などの大きな古墳の傍にある小さな前方後円墳についても、大古墳を造営する前の試作品のミニチュアだというのは興味深い。そして、安曇式、住吉式などの三天法の形式に当てはめると、宮内庁が比定した古墳の被葬者の年代と矛盾してくる指摘も面白かった。 ちなみに現在の「仁徳陵」「崇神陵」という古墳の被葬者の比定は、明治初期だったかに宮内庁が決めたもので、現代の研究では被葬者にギモンがある古墳も存在するため、学会では地名を古墳の呼び方に用いている。例えば「仁徳陵」は「大山(だいせん)古墳」だ。実際、仁徳陵の近くに行くと、表示に「大山古墳」というのが増えて逆に分かりにくく感じた。 以前、堺に古墳めぐりの旅行に行ったとき、この本を読んでいれば、もっと興味深い旅行ができただろう。 色々興味深い記述のある本だったが、それにしても、この三天法を編み出した人々はどこに行ってしまったのだろう?想像は広がる。
October 30, 2011
コメント(0)
![]()
コテコテ大阪弁訳「聖書」価格:1,260円(税込、送料別)ナニワ太郎&大阪弁訳聖書推進委員会データハウス 四六並製☆☆☆☆☆ 今、アフィリエイトリンクを貼るんで検索したら愛蔵版が出ているらしい。タイトル通りコテコテ大阪弁(かなりえげつないほうじゃなかろか)の聖書。新約聖書のマタイ福音書の全訳だ。この本も11年前にオフ会のクリスマス会(だと思われる)のプレゼント交換でいただいた本だ。この年、楽器に復活して、復活記念がマタイ受難曲だったのだ。懐かしい。本にはいつの間にやら目にしなくなったポストペットのカードがはさんである。 派手なフューシャピンクの表紙でなかなか目を引くが、内容もまるで関西の漫才を聞いているよう。だが中身はしっかりマタイ福音書を訳してあるそうだ。時々入る大阪人らしいツッコミも読んでいて楽しい。というかあまり聖書になじみの無い庶民には内容の参考になる。私も実はきちんと新約聖書は読んだことがない。最初のアブラハムからの系譜でイヤになったくちなのだが、この本はそこは説明だけ。とっつきやすくていい。しかし、あとはきちんと大阪弁で語ってある。聖書ってこういう内容なんだ、と知るには軽妙な大阪弁がとっつきやすくていい。私もバッハのカンタータやシューブラーコラールで有名な「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」のもとになる第25章や「マタイ受難曲」のテキストになった第26章・27章を始めた読んだことになる。ただまあ、ホントにまんま音楽に使われているだけなんだけどね。でもこの本を読みながら、コテコテの大阪弁テキストでも各場面でマタイ受難曲が頭の中で鳴っていた。 どういう訳かとても読みやすいし、マタイ福音書のみとはいえ、新約聖書のイエスの誕生から受難、復活までのプロセスはちゃんと辿ることができる。聖書は読んでみたいが、堅苦しいのはゴメンだという私のような手合いにはもってこいである。そういえば、「カエサルのものはカエサルに」って聖書の中の言葉だったのだ。今回この本で初めてどういう場面で使われてことわざになったのかがよくわかった。だた今少しググってみたら、マタイ福音書だけの記述ではないようだけど。 愛蔵版があるのも結構納得できる、楽しく聖書が読める本だと思う。個人的にはタバコとシャベリとお酒で声がガラガラのガラの悪い大阪のおっちゃんの音読で聞いてみたい。
October 9, 2011
コメント(0)
真弓常忠朱鷺書房 四六並製☆☆☆☆◎ 1985年初版。昭和62年の初版だ。1990年に「日本の祭と大嘗祭」というタイトルに改題されている。(確かにこっちのタイトルの方がいいかもね)この頃、そろそろ昭和天皇が代わるだろうということで、それ関連の本がかなり出版されたが、これもそのうちの一冊だろうか。もう10年以上昔に古本屋で購入した本なのだ。ただ、この著者は伊勢の皇學館大學の教授でもあった人で、祭祀に関する論考は本当に勉強になる。まあ、結構右よりな文もあるにはあるが……。この本が書かれてからも四半世紀が過ぎ、おそらく、この本に記載されている大嘗祭や式年遷宮はどこまでこの通りにできるかギモンに思ってしまった。特に式年遷宮で使う木材、国内で調達できるのだろうか? でも、大嘗祭に関して、古い農耕儀礼を今に伝える祭とする考え方はかなり納得できる。また大嘗祭や式年遷宮の進行次第についても非常に詳しく述べられていて、これが並製で1200円というのは結構お値打ちだと思う。論文のネタ本にもなりそうだし、神社ネタの小説の資料にもかなり使えそうだ。ただし、恥ずかしながら、私には少々難しかったというのが正直なところ。 しかし、かつて国家の祭であった大嘗祭などを、村落共同体の祭が発展・洗練されたものだという著者の考え方にはなるほど、と思うし、古い神事の形を追いながら、そこに、古代史の変遷を投影した視点も興味深かった。 次回の大嘗祭も政教分離とか言わずに、古代の(世界に共通する)農耕儀礼を今に伝える形として学術的文化遺産的な捉え方で、あまり簡略化せずにできたらいいけどね。まあ¥の世知辛い問題もあるけど。
October 9, 2011
コメント(0)
![]()
【中古】 神殺しの丘日向真幸来朝日ソノラマ文庫☆☆☆ 四世紀末、ローマ帝国の国教がキリスト教化された直後のブリテン島が舞台のファンタジー。でも内容的にはライトノベルの域を出てないと思う。女神に捧げられた楽師、吟遊詩人、巫女や巫覡、滅びかけた古い神々に遺跡、などなど扱っている素材は非常に魅力的なのだが、いかんせん、盛り込みすぎ。吟遊詩人の語りとストーリーが交差して展開される必要性もないし、文章がもうちょっと簡素だと内容ももっと効果的に語れたと思う。また、音楽の描写が上手に書いてあるところもあれば、ちょっとおかしいところもある。(あとがきで説明している主人公の名前についてではない)いっそのこと舞台も全くのファンタジー設定にしておいた方が自由に書けたんじゃないかなぁ。登場人物ももう少し上手く絞った方がいいと思う。文章にしろ内容にしろ、色々詰め込みすぎで、もっと整理してから、このボリュームにした方が読み応えがあったと思う。
October 1, 2011
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1