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妖かし斬り 四十郎化け物始末 1 角川文庫 / 風野真知雄 【文庫】百鬼斬り [ 風野真知雄 ]送料無料/幻魔斬り/風野真知雄風野真知雄角川文庫☆☆☆☆☆ 化け物とか妖かしとかアヤシゲなタイトルで、化け物斬りを頼まれた用心棒、月村四十郎がそれを退治していくシリーズだが、残念ながら、人外のモノは出てこず、全て人のしでかしたこと、というオチになる。「心に闇、人が化け物」と本人も口にしている。しかし、それが面白かった。また、巻が進むにつれて、作中のユーモア色も濃くなり、出先で噴出して読めなくなる。登場人物が皆、人間臭いのだ。四十郎もニヒルな用心棒の剣客ではなく、少々臆病で小心者で、好みの女性にはヤニさがるオヤジである。しかも立会いの時の掛け声も妙で、さらにかつて斬った烏の未亡人ならぬ未亡烏とその子供たち、さらにその未亡烏が再婚(?)してその夫とその連れ子らしき烏まで四十郎につきまとっている。他の登場人物も桜吹雪で有名なあの人や、この著者の他の本では有名らしい人など出てくる。そして、化け物退治が評判になっても、家族がお金のかかることばかりなので、四十郎は結局見入りのいい化け物退治を引き受け続けざるをえないのだ。そこになんとも哀愁が漂うが、やっぱりどこかなさけない。さらにそこに他の仕事を持ち込まれたりして、結構忙しそうになる。 前によんだ同じ著者の歴史探偵シリーズの主人公月村弘平の先祖のストーリーだというので、読み始めたが、こちらもとても面白い。歴史探偵シリーズとこのシリーズと続巻が出て欲しい。
December 26, 2016
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糸と針BOOK [ 文化出版局 ]文化出版局編 A5並製☆☆☆☆☆ タイトルだけ見ると、縫い方の本のようだが、アジアの針仕事を集めた本。冒頭は知的障碍者施設の人たちがシャツを刺した現代アートのような作品。それから日本の刺し子やこぎん、韓国、東南アジアの少数民族の針仕事の数々が載っている。縫い目一つ一つに子供の健康を祈る産着や子供服、色々な人から端切れをもらい、それをはぎあわせて作った着物などなど。分厚く木綿地を重ねて指した作業着は、女性の手になるももだけでなく、男性の力でなければ刺せないものもあった。そのどれもが、細かな縫い目で縫われている。どれも見事なもので、目の保養になった。
December 19, 2016
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極道転生 [ 五條瑛 ]五条瑛徳間文庫☆☆☆☆☆ シリーズ二作目。今回はヤクザの世界と「塀の向こう」の世界。16年の長い刑期を終えて出てきた男のその後を、シルバーオクトパシーの古株の社員の一人が元ヤクザの若頭から依頼されることから始まる。ヤクザの世界と刑務所の世界のことが、登場人物の口を借りて説明されるが、それがノンフィクション小説のようで面白かった。また、あっという間に読めてしまう。にしても、このシルバーオクトパシーの女性二人はキャラが濃い。この二人だけでなく、男性陣にも活躍を期待したいが、何をしても女性二人に食われる気がする。でも続巻が楽しみ。
December 15, 2016
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わずか一しずくの血連城三紀彦 文藝春秋 四六上製☆☆☆☆ かなり濃密な小説。ストーリー展開も複雑なので、読むのにも時間がかかってしまった。最初は変態性欲者の連続情痴殺人かと思ったら、本の半分を過ぎた辺りから、犯人探しがあっちへいったりこっちへいったりし始め、挙句、担当の刑事までが……。謎だらけの人間が謎だらけの事件を起こした感じだ。 この著者は初期にミステリを書いていて、それが名作ぞろいと聞いていたので読んでみたのだが、この本は読みにくかったものの、ミステリではなくても、他の小説も読んでみたい。玄侑宗久氏の小説にも感じるのだが、この人の小説を読んでも、何となく大人になった気分になれそうな気がする。(いい歳して何を言ってるんだか……)
December 15, 2016
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信長・曹操殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿/風野真知雄【2500円以上送料無料】風野真知雄実業之日本社文庫☆☆☆☆☆ 結構ライトなのだが、毎回歴史解釈が面白く、すっかりお気に入りになったシリーズ。今回は私の住む東西線沿線と母校が出てきたので、より楽しめた。また、作中の「がいじんごっこ」もおもしろかった。ただ、今回の歴史解釈は、作中でも突っ込まれているが、設定的にもライト。でもそれにすら意味があるところが、この著者の職人芸というか、上手いところだと思う。探偵月村のご先祖の捕り物帳(?)も出ているので、そちらも読みたいし、この本の続巻も期待している。月村とその周囲の女性模様が今後面白そうなのだ。
December 5, 2016
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黒面の狐 [ 三津田 信三 ]三津田信三文藝春秋 四六上製☆☆☆☆☆ 前作「怪談のテープ起こし」で言及されていて、刀城言哉シリーズではなく、別の主人公で、となっていた作品。戦中・戦後の炭鉱の様子他、かなり内容が重い。刀城シリーズでも遊女のことを扱った本があったが、それ以上に重い内容で、心なしか文体も重く感じた。 ただ、この本は他とくらべて、怪奇色は薄め。どちらかというと本格ミステリといえる内容。結構トリックはありかな~これ、という感じがしなくもない。ただ、章が変わるごとにルビが振られるくらい読みにくい主人公、私も最終章になるまで、苗字が覚えられなかったのだが、彼を巡る人間関係は結構面白い。とはいえ、いつもの三津田作品、怪異が探偵の推理で解決できたわけではない。
December 5, 2016
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