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January 20, 2012
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カテゴリ: ミステリ(海外)
【送料無料】クムラン蘇る神殿

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価格:1,890円(税込、送料別)



角川書店 四六上製
☆☆☆☆
 シリーズ第二作目。前作でエッセネ派のメシアとされた主人公、アリー・コーヘンは今度は発掘に来ていた考古学者が古代の生贄の儀式に則って殺されたという猟奇事件を追いかけることになる。エッセネ人になっていらい、アリーは古代の文書を写字する写字生となって厳しい戒律の元生活を送っていたが、事件の発生で父と父の友人で情報組織シン・ベトのトップ(だったかな?)に俗世に呼び返されてしまう。そこでかつての彼女で、発掘グループに参加していたジェーンとも再会して捜査を開始するのだ。
 しかしまあ、相変わらずユダヤ教の思想と歴史が良く分からない。このブログを書くためと、ちょうど「行け我が想いよ黄金の翼に乗って」を演奏するせいもあって、ちょっとユダヤ、古代イスラエルの歴史などを調べてみたが、やっぱり良く分からなかった。この小説の舞台となったのは、二度目だかにエルサレムの神殿が破壊された時で、その時に持ち出された(といわれる)財宝の行方をめぐってストーリーは展開される。
 この小説も前2作よりエンタテイメント色が強くなったように感じるが、やっぱりアリーが思索に耽る?瞑想に入る?と何が何だかわからない。しかもその描写の長いこと。それでも、エッセネ派に入るまでのぐるぐる具合に比べたらマシだったかもしれない。前作「クムラン」のストーリーも覚えていないのに、この場面は訳が判らなかったのに、読んでいるとひたすら「マタイ受難曲」が頭の中で鳴っていたのは覚えている。
 また登場人物にはフリーメイソンが出てくる。このへんはまだよかったのだが、ストーリが進むにつれて テンプル騎士団(作中では神殿修道騎士団)は出てくるは、さすがに最後に暗殺教団でその長が「山の長老」「山の老人」と呼ばれるイスマイリ派まで出てきたのは 驚いた。だが、作中では 神殿修道騎士団が色々と誤解を招く一因となった の内部の儀式の様子なども描写されていて興味深かった。そして、この作品の主人公がユダヤ教徒だというのを忘れてしまった。だが、 財宝を隠すためにキリスト教徒の神殿修道騎士、イスラム教徒の元イスマイリ派の青年、そして隠し場所を提供したユダヤ教徒と三者が協力しあうのだ。
 ちなみに、この著者、私とほぼ同年だが、30歳前にフランスの高等師範を出て、教授資格を取得し、現在は大学教授でもあるらしい。しかもお父さんは高名なユダヤ教の学者だそうだ。この履歴でこうした作品を書いていると、日本でも似たような経歴の人が芥川賞を取っているが、そちらの(読む気もしないから読んでないけど)お嬢さん芸小説とはえらい違いだと思う。さらに、フランス映画の女優さんといっても通りそうな美人なんだよな~~。天は二物を与えるもんだ。
 更にこの小説には続巻があり、タイトルは"La derni?re tribu"、最後の部族。で日本が舞台の一つになっている。この本のが日本で出版された一年後あたりに出たらしいが、ここでは日本にアッシリアに滅ぼされた北王国の最後の支族がきていたというトンデモ俗説(?)が取り上げられるらしい。どこでこんな与太話調べ上げたんだと思っていたら、フランス語版のウィキにも少しだけ言及があって驚いた。この人の視点で日本がどう描かれているかとても興味があるし、続巻も出版して欲しいなあ。





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Last updated  January 20, 2012 04:15:58 PM
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