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January 31, 2013
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カテゴリ: 日本の小説

【送料無料】《本屋大賞2012 ノミネート作品》ピエタ [ 大島真寿美 ]
大島真寿美
ポプラ社 四六上製
☆☆☆☆☆◎
 あっという間に読んでしまった。ヴィヴァルディのウィーンでの逝去を知った、彼が教えていたピエタ慈善院で事務をしていたエミーリアは、かつて同じ慈善院で音楽を教わっていた貴族の娘、ヴェロニカから一枚の楽譜を探してほしいと頼まれるところから話が始まる。もっとも娘と書いているが、彼女たちの年齢は少な目に見積もっても30代。それがその後10年以上にわたるストーリーだから最後は40代~50代くらいの年齢だ。
 最初、エミーリアのピエタでの若いころの話の時は先日読んだ同じ著者の「ゼラニウムの庭」のような女のだらだらした独白なのかと思っていたが、コルティジャーナ、クラウディアが出てくるあたりから、ヴィヴァルディの生身の人となりと音楽を通じてヴィヴァルディと繋がっていたピエタの娘たちや彼と共演していた歌手の女性たち、クラウディアとヴィヴァルディを繋いでいた人々がストーリーに深みを出していく。おそらく、彼女たちの年齢が皆高かったのがよかったのだと思う。ここから、夢中で読み始めた。楽譜さがしの傍ら、エミーリアは多くの人と10年以上にわたってかかわっていくのだが、その関わりが、善意からのものが多く安心して読んでいられる。まあ、多少ご都合主義といえなくもないが。そして、最後、探していた楽譜が姿を現す時が本当に感動的だった。
 この本を図書館に予約しようと思ったのは、ちょうど所属してる弦楽合奏のグループで二台のヴァイオリンのための協奏曲をやっていたからだ。残念ながら、そちらはもう別の曲になってしまったが、最初はエミーリアとヴァイオリンの名手だったアンナ・マリーアの二重奏などの回想もあり、その時にはその曲を思い出した。また、偶然だが、3年前、私はウィーンで偶然ヴィヴァルディが没した場所に行っている。ホテル・ザッハーの近くで、ザッハトルテを一緒だった所属アマオケの皆と食べた後だった。そんなことを思い出しながら読めたのもよかったと思う。正直「ゼラニウムの庭」があまり合わなかったので、読み始めたときはこの本も合わないかもしれないと少々不安だったのだが、こちらは予想以上に読み応えがあってよかった。
 そういえば、この本の中でヴィヴァルディの曲が死後何年かして廃れてしまったと嘆かれる場所があるが、今、彼の曲は盛んに演奏されている。だが、現在のヴァイオリンと当時のヴァイオリンは結構違う。今のヴァイオリン、ヴィヴァルディはあまりお気に召さないんじゃないかと楽器のレッスンの師匠と話したこともあったっけな。
vivaldi この写真がそのプレート。グーグルの翻訳によると「ここに偉大な作曲家ヴィヴァルディが住んでいた~」みたいな文章のようだ。そして、ネットで調べてみたところ住んでいた場所でなくなったような印象をうけた。お墓はウィーン工科大学にあるみたいだけど。





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Last updated  February 1, 2013 12:15:00 AM
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