混沌の本棚

混沌の本棚

PR

×

Calendar

Free Space

2010年12月1日より
読書メーター
登録しました。

琵音の今読んでる本

読書メーターに
画像がない本は
反映されないみたいです。

Archives

May , 2026
April , 2026
March , 2026
February , 2026
January , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

February 18, 2013
XML
カテゴリ: ミステリ(海外)

【送料無料】時の娘 [ ジョセフィン・テイ ]
ジョセフィン・テイ
ハヤカワミステリ文庫
☆☆☆☆☆
 リチャード三世の遺骨が特定されたというニュースを聞いて読んだ。随分前に旧版を読んだので再読だが、結論以外ほとんど忘れていた。そして再読しても薔薇戦争の詳細は良く分からない。。。ただ、旧版を読んだ時は感じなかったのだが、登場人物の一人ひとりがこんなに個性的だったっけかと思った。とはいえ、ミステリ的手法でリチャード三世の人となりを推理し、結果彼が巷間言われているような極悪人ではなかったと証明していく手法は説得力があると思う。というか、リチャードと王位を争ったヘンリー7世側の参考資料を元にシェークスピアが戯曲を書き、それが今の定説となっているのだ。この本によると結構昔からリチャード三世はシェークスピアが描いたような悪人ではなかったという説はあったらしい。
 この小説を読んでまず思い出したのは仮名手本忠臣蔵。私が馴染んでいる「忠臣蔵」では吉良上野介は悪人で、四十七士の快挙を江戸町民が泉岳寺までの行進の沿道の左右で喝采を送ったという話が伝わっていると思っていたが、実は、その喝采も史実に残っていないらしい。そして、大石内蔵助のあだ討ちも実は、浅野内匠頭の乱心、刃傷、切腹は前例があったものの、赤穂藩改易までは前例になかったための幕府に対する憤りが吉良に向いたという側面があるのだという。つまり、吉良はとばっちり。でも実際は人形浄瑠璃によって史実がフィクションにとって変わられてしまったらしいのだ。実際吉良上野介は領地では結構名君だったというし。なんだかよく似た話だと思ってしまう。
 そして、今回リチャードの姉の子孫が探し出されてDNA鑑定となったが、その人、リチャードみたいな歴史上の極悪人の子孫と分かって云々とコメントしているようで、この本などのリチャード三世は実は悪人ではなかったという説は知らないようだ。リチャード三世、、ちょっとお気の毒かも。
 イギリスの薔薇戦争の歴史は興味あるが、なにせ日本史の南北朝時代や明治維新の頃など比べ物にならないくらいのややこしさなのだ。この本の冒頭にも関係系図があるが、なんで、ああもエリザベスだの、リチャードだのエドワードだの同じ名前が連なるか……まあフリードリヒがフェデリコだのなんだのになってしかも同一人物だっていうのとはマシかもしれないけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 18, 2013 09:15:22 PM
コメントを書く
[ミステリ(海外)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: