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February 25, 2013
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カテゴリ: ミステリ(海外)


ダスティン・トマソン & イアン・コールドウェル 柿沼瑛子訳
新潮文庫 ☆☆☆☆
 最初タイトルを目にしたときは、アッシジの聖フランチェスコの暗号かと思っていたが、全く違うフランチェスコさんだった。「ヒュプネロトマキア・ポリフィリ」というルネサンス期の奇書を元ネタに、そこに複雑な暗号が隠されており、それを解読していく、というストーリー。主人公はアイヴィーリーグの名門、プリンストンの大学四年生、トム。彼の友人のポールが卒論としてこの奇書の謎解きにあたるのだが、この本の謎解きに魅せられたのはポールだけではなく、トムの父もそうだったため、トムは相棒のようにポールの卒論を手伝うことになる。そこに卑怯な陰謀が起こり、殺人が起きる。トムとポール、そして彼らの寮の同室である大柄だが心優しいチャーリー、何事もそつなくこなす銀行家の息子ギルが加わって、本の謎解き、そして事件に巻き込まれたり、トムの女性問題が絡んだりする。
 このトムとポールの関わりが学生時代の親密な付き合いといえばそれまでだが、やっぱり翻訳者が柿沼さんだけのことはある。どうも、トムのガールフレンドが邪魔に見えてくるのだ。いくらアイヴィーリーグとはいえ、イギリスのパブリックスクールのような耽美な雰囲気ではなく、ずっと猥雑だがそれでも学内の図書館・美術館の描写はいい。ただ、肝心の「ヒュプネロトマキア・ポリフィリ」の暗号解読の場面ははっきりいって、私の浅学ではとても追いつかなかった。しかし、この本、ウィキ日本語版に項目ができているとは思わなかった。ポールやトムと違い、ギルとチャーリーは何度聞いてもこの本の名前が覚えられないと本文中にあるのだが、私も以下同文。この本の名前を確認している時にウィキに項目があるのを見つけたのだ。また、訳者あとがきによると、渋沢龍彦氏もこの本について記述しているし、この小説が上梓された翌年には英語完訳も出たらしい。ま、私の英語力でこんな本読めないだろうけど。機会があったら、渋沢龍彦氏の「ポリフィルス狂恋夢」は読んでみたいかも。





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Last updated  February 26, 2013 12:11:40 AM
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