UNIVERSALCENTURY299

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GREEN-DAY 1 「悪夢」


第302小隊GREEN-DAY

第1話「悪夢」



ハギ ョウ・・ ・ザ・ ・ザァ・・ ・お 前・・ザ・ は・・ 生き ろ・ ・ザ




「うわあぁぁぁ!!!!!!」












時計の針は深夜の2時を指している。
任務の時間までまだ少しある。


「くそっ。もう1年も経とうとしているのに・・・・・・。」



ハギョウは寝癖のついた頭をさらにクシャクシャにしながらタバコに火をつけた。


地球に下りて半年。

宇宙(そら)に居た頃はタバコなんて吸えなかった。


「地球の平和を守る」

なんてガキの夢みたいな事を本気で思っていたあの頃。




腕には自身があった。







総人口の1/4を死滅させたジオン公国による史上最悪の作戦「ブリティッシュ」の数日後、

ジオンの動向を察知した連邦軍上層部は俺達「オフスプリング」にルウム暗礁宙域の哨戒、
ジオン軍の進入阻止の任務を言い渡した。

ジャブローに落とすべく地球に落下させたコロニーは大きく軌道をはずれ、
オーストラリア大陸に落下。
再度ジャブローに落とすコロニーを獲得するためジオンがルウムに接近していると言うのだ。


しかし敵は暗礁宙域を通る事なく正面から艦隊戦を挑み、連邦もそれを迎え撃つ格好になる。


このまま俺たちの出番は無いかと思われた。

しかし・・・・・・・・・






五本目のタバコを吸い終わろうとする頃、モニターフォンの呼び出し音が鳴った。




アニス『隊長、起きてます?そろそろ時間ですけど。』

ハギョウ「わかった、すぐ行く。ありがとう。」




・・・・・・・・・・何時になれば悪夢に襲われる事無く眠れる日が来るのか?

ハギョウはタバコをもみ消し、部屋を出た。




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