あのヒト =4=




そして、「男友達」と化したJoに私の恋の悩みを打ち明けた。
彼は黙って聞いてくれていた。

暫くして、二人で飲みに行くことになった。
そこでの話題は、もっぱら「イエモン」と「私の彼氏」について。
後者の方について意見を交わしていると、お互いの恋愛の価値観が似ていることに気がついた。

2人とも、毎日遭いたい派で、束縛してもらいたいタイプで嫉妬深い。

実は、Joには、彼女がいた。
私と出会った時にはすでに別れて2ヶ月が経っていたが。

別れた理由は・・・・。

その彼女は、私と同じ年で、当時Joと同じ大学に通っていた。
付き合っていたのは、彼女が大学に入るもっと前の高校生の時。
大学に進学して、サークルに入った彼女が豹変したらしい。
サークルの呑み会と言って、彼との約束は破る、浮気はする。

彼女を心配したJoは、その呑み会が終わるまで待っていたそうだ。
わざわざ迎えにも行って・・・。

それらが続いたある日、Joは彼女にこう尋ねたらしい。

「俺とサークル活動どっちを取るの?」

彼女は迷わず「サークル」を選んだらしい。
それから、音信不通。

別に彼女だけが別れの原因ではない。
当時、大学を辞めてバーテンダーになったJoと彼女の学生・・・との時間が合わなさすぎた。
それ違う時間と2人の距離。

それを聞いた私は、恋愛ってヒトそれぞれなんだと再認識させられた。

お互いの腹の内を語り合ったところで、また私達の仲は深まったように思えた。
そのときは「男の親友」として見ていた私だったけれど。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: