パピの想い出 ～出会い～
パピと出会ったのは、パピの前に一緒に暮らしていたビーグル犬のチャッピーが
虹の橋に旅立ってから５ヶ月後のことでした。
チャッピーは２歳で我家の一員となり
（それまでは動物愛護のボランティアさんの家で２０頭くらいのワンコ達と暮らしていた）、
１７歳（もう少しで１８歳だった）で虹の橋に行ってしまった女の子。
チャッピーが居なくなってからは、もう二度とワンコと暮らすのはやめよう。
こんな辛い別れがいつか来るんだから・・・と、母と話して決めました。
そのチャッピーの祥月命日のその日。
お墓参りに行く途中に、何故かふと目に止まったペットショップ。
飼うのは無理だけど、見るだけなら・・・と足を踏み入れました。
最初はどうしてもチャッピーと同じビーグルに目が行って仕方がなかったけれど、
ペットショップの店員さんに
「同じ種類のワンちゃんを飼ってしまうと、前の子の想い出が新しければ新しい程比べてしまうことになるから、出来れば避けた方が良いような気がします。」
と言われ、すごすごと退散しようとした時に目線の先にちょこんと座っていたトライカラーの男の子。
ちょっと潰れた鼻に、大きなくりくりした目。とっても柔らかそうな毛。
気づくと母と私は吸い込まれるようにその子の前に居ました。
どうしても触りたかった。
でも、チャッピーのお墓参りに行く途中。
まだチャッピーが居なくなって半年も経っていなかったこともあり、その時は見るだけにとどまりました。
そして、お墓参りの帰り・・・
同じお店でその子を抱っこしている母と私が居ました。
久し振りに抱くワンコのぬくもり。
そして、何よりもその子のかわいらしさにすっかり虜になってしまいました。
チャッピーもきっと喜んでくれるよね。
その一言で気持ちが決まりました。
ペットショップからの帰り道。
母の膝の上には大きなケーキ箱に入ったその子が居ました。
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