2枚のアルバムを発表後、“SKID ROW”を脱退し、自身のバンド“Gary Noore Band”を結成し アルバムを発表するも、セールスが不振だった事もあり1枚で消滅。 当時のゲイリーはギターに対して貪欲であり、色々な事を吸収する為に様々なジャンルの音楽に挑戦。 その良い例が、フュージョンバンドの“Colosseum II)への加入である。
様々なスタイルのギターに挑戦する為に次々と加入・脱退を繰り返すゲイリーは
「ギターに対して愚直な程一途」と好意的に解釈している。
その後、盟友“Phil Lynott”のバンド“Thin Lizzy”への参加・脱退 個人名義のアルバム発表(有名な物では“Back On The Streets”)や、横の繋がりの強いUKで 他のアーティストのアルバムやライブ等に単発的に参加後、伝説のバンド“G-Force”を結成し ファーストアルバム“G-FORCE”を発表したが、レコーディングでは最高だったはずのメンバーが
当時所属していたレコード会社と“G-FORCE”の解散で契約問題に発展し暫くの間活動の制限を余儀なくされる。 しかし、その才能に目を付けた“Virgin Records”が仲介に入り、多額の違約金を支払う事で合意。 晴れて自由の身となったゲイリーは“Virgin Records”へ移籍。 第一弾として“Corridors Of Power(当時の邦題:大いなる野望)”を発表。 予てより日本でも噂になっていたギタリストのアルバム発売で日本中のロックファンが熱狂した。
その後“Victims Of The Future(当時の邦題:炎の舞)”“Run For Cover(ラン・フォー・カバー)”と立て続けに発表。 このような“Thin Lizzy”頃からのHR路線に対し、前出の“Emerald Aisles”で ゲイリー自信が“もし僕が平和な国に生まれていたならば、もっとメロウでポップな音楽をやっていたと思う”と回想している。 (ちなみにゲイリー・ムーアは、現在も不紛争の絶えない北アイルランドのベルファストの出身で 未だ機関銃を持った兵士や装甲車が、街中に常駐している地区でもある。)
移籍後4作目に従来の路線から紛争の絶えない故郷への念からか、アイルランド音楽を元にした楽曲を収録したアルバム “Wild Frontier”を発表、純然たるHR路線からの変更に日本での人気は 徐々に下降線を辿って行く事となる。 ちなみに、このアルバムに収録されている“Crying in the Shadows”は、ゲイリーが日本側より依頼を受け 本田美奈子に提供した楽曲(愛の十字架)で、セルフカバーとして収録されている。
この後、HR路線最後のアルバム“After The War”を発表した際 タイトルチューンでもある“After The War”のギターソロが“Run For Cover”に収録された “Phil Lynott”との共作“Out in the Fields”のソロと酷似していた事にショックを受け 「俺は進歩していないじゃないか!」と言う思いから、今まで築き上げた物全てを投げ打って 原点回帰を決意、ギター少年だった頃好きだったブルースのアルバム制作に着手する。
そして、今までのキャリアの集大成とも言えるアルバム“Still Got The Blues”を発表。 HRやフュージョンの要素を取り入れたこのブルースアルバムは、エレクトリックブルース史上空前の大ヒットを記録。 今まで成し得なかったアメリカでの大ヒットをも記録し、皮肉にも全米進出の足掛かり的アルバムとなる。 生音が当たり前のブルースの世界で、バリバリのディストーションと早弾きで 今までブルースに興味のなかった層まで取り込み、自信最高のセールスを記録する。
なお、補足として自身初となるソロアルバム“Back On The Streets”に収録されている フィル・ライノットとの共作“Parisienne Walkways(邦題:パリの散歩道)”は 音楽を知らない人でも、1度は聴いた事のあるであろう名曲で、数々のBGMとして使われている。 しかし特にストリップで多く使われる事は、余り知られていない。
01.Don't Take Me for a Loser 02.Always Gonna Love You 03.Wishing Well 04.Gonna Break My Heart Again 05.Falling in Love With You 06.End of the World 07.Rockin' Every Night 08.Cold Hearted 09.I Can't Wait Until Tomorrow [Bonus Track] 10.Falling in Love With You(Remix) 11.Falling in Love With You(Remix/Instrumental) 12.Love Cann Make a Fool Of You